片思い重量オーバーです。――幽霊にモテモテで困ってます☆

兎太郎

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 そこは煙に包まれた火事現場だった。
2階建ての普通の家が、ただ淡々と燃えていた。

 そんな家の中に、人が四人ほどいた。
年老いた夫婦と、綺麗な女性、そして、
まだ幼い子供。

 年老いた夫婦は、泣き叫んでいた。

「ねぇお願い…この子だけは、逃がして!」
「『霊』は何も関係ない。だから、何も起きない。
幽子…お願いできるか?」
 
 霊と呼ばれた子どもを抱きかかえ、幽子と呼ばれた女性に渡す。
「でも…2人は…」
 幽子は悲しそうに、目を潤ませたが…、2人は優しい笑顔で彼女の背中を押した。
「私達はどうせ死ぬの…だから、あなたに…」
「そうだ、お前はまだ生きられるんだからな…ゴホッ…ゴホッ」
 部屋中が煙に包まれ、部屋の壁が大きな音を立てて落ちてきた。
 
「ほらっ…早く!」
 おばさんは、最後の力を振り絞って、幽子にそう言った。幽子は、涙を流しながらも目に光を宿し、霊を抱えて逃げたのだった。

――その時のことを、私は今でも夢で見る。
 燃える匂い、崩れる音、そして「霊」という名前の重み。

 けれど――。


 これからの日常はそんな重くなかった。

 大丈夫です、皆さん。そんなに重くないです。むしろぶっ飛んじゃうくらい軽いです。
 いやっ、そんな軽くはないか?
50g程度か……まぁいいや。


 私が送る日常は…

ぶっ飛んでて、現象ではありえなくて、ヘンテコで…でも、あったかい。
そんな日々の話だ。

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