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第九話:慈悲残滓
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第十話タイトル:「慈悲残滓」
ケンジと出会う前、二十二歳から二十七歳までの六年間、私の若さと情熱のすべてを注ぎ込んだ、かつての恋人。
彼はベビーカーのグリップを片手で握り、もう片方の手には、彼の魂の延長線上にあるキヤノンの一眼レフカメラを携えていた。
使い古され、端が擦れたカメラのストラップ。飾り気のないグレーのパーカーに、以前より少し伸びた髪。 別れてから六年。最後に会ったのは、私が彼の「夢」を切り捨て、冷たい雨の夜に別れを告げたあの日だ。
心臓が、早鐘とは違う、深層海流のようにゆっくりと、けれど力強いリズムで跳ねた。時が止まったような錯覚。
「……トモヤ?」
「やっぱり。後ろ姿で、もしやと思ったんだけど。確信が持てなくてさ」
トモヤは、あの頃と少しも変わらない、目尻を下げた人懐っこい――人を無防備にさせる笑顔を向けた。
「久しぶりだね。元気だった?」
その声の響きには、六年という断絶を感じさせない、不思議な親密さが宿っていた。ケンジが放つ、相手を値踏みし、試すような緊張感とは正反対の、春の陽だまりのような温度。
「ええ、久しぶり……。本当に驚いた。こんなところで再会するなんて」
トモヤは「ちょっといいかな」と控えめに断ってから、私たちのテーブルの向かいに腰を下ろした。彼もまた、三歳になるという娘を連れてきていた。ベビーカーの中で安らかに眠る女の子は、長い睫毛の形がトモヤに酷似している。
「奥さんは?」と、乾いた声で問いかけた。 「仕事で疲れてるからって、家で寝てるよ。だから今日は、僕と娘の二人きりのデートなんだ」
奇遇だ、と私は心の内で呟いた。私たちもまた、鏡合わせのような理由でここにいる。
私たちは、空白の六年を埋めるように、互いの近況を慎重に、けれど渇望するように語り合った。 かつての思い出話に花を咲かせていると、不意にトモヤが少しだけ真剣な、どこか悲しげな眼差しになって私を見つめた。
「サヤカは……幸せ? あの時の、君の選択は、正しかったのかな」
核心を抉り取るような問いだった。 彼は知っている。私が彼の持つ「夢」という名の不安定さを厭い、ケンジが象徴する「安定」という名の安全地帯を選んで、彼を容赦なく切り捨てたことを。
私の喉元まで、泥のような本音がせり上がった。 (幸せなわけない。毎日が凍てつくような孤独で、息が詰まるほど正しさを強要されて、自分という人間が消えてしまいそうなの) この優しげな瞳の男に、すべてをぶちまけてしまいたかった。
けれど、長年磨き上げてきた私の習性が、歪んだプライドが、それを許さなかった。私は、誰が見ても完璧な「勝ち組」の妻でなければならない。私の選んだ道は、一分一秒の狂いもなく正解だったのだと、世界に、そして自分自身に証明し続けなければならない。
私は精一杯、口角を左右均等に持ち上げた。 「ええ、もちろん。夫は優しくて、仕事もこれ以上ないほど順調で。私は今、本当に幸せよ」
その瞬間、私は無意識に左手を上げ、耳たぶを指先でなぞっていた。 嘘を吐く時、不安を覆い隠そうとする時の、幼い頃からの治らない癖だ。
トモヤの視線が、一瞬だけ鋭く、けれど悲しげに私の指先を捉えた。 彼は、私の言葉が空虚な虚勢であることを瞬時に理解したはずだ。昔の彼なら、「またそうやって強がって」と茶化すように笑ったかもしれない。
けれど、今のトモヤは何も言わなかった。ケンジのように「その話には論理的根拠がない」と追及することも、「嘘を吐くな」と断罪することもしなかった。 ただ、深く、慈しむようにうなずき、すべてを包み込むように微笑んだ。 「そうか。サヤカが幸せなら、それが何よりだ」
その沈黙による肯定が、今の私には痛いほど心地よかった。 否定されない。評価されない。ただ、そこに不完全なまま存在することを許されている感覚。
ふと、トモヤがテーブルの上に無造作に置いた私の手を見つめた。 かつて彼から「白魚のようだ」と愛でられた私の手は、今や繰り返される家事と育児で荒れ、爪は短く切り揃えられ、指の関節は少しだけ節くれ立っている。ケンジはそれを見て、「美意識が欠けてるんじゃないか? ハンドクリームくらい塗りなよ」と、不潔なものを見るかのように眉を顰めた。
私は恥ずかしくなり、その手を隠そうとした。 その時、トモヤが静かに、祈るようなトーンで言った。
「サヤカの、あの白くて綺麗な手が好きだったんだよね。……でも」
胸がチクリと痛んだ。やはり、今の変わり果てた姿に幻滅されたのだ。 けれど、彼は続けて、吸い込まれるような優しさで目を細めた。
「今のその手も、すごく好きだよ。……お母さんとして、家族という居場所を守るために、必死に戦ってきた手だ。すごく、尊くて、綺麗だ」
時間が、完全に停止した。 視界が急激に歪み、水族館の喧騒が遠い惑星の出来事のように遠のいていく。 涙が溢れ出しそうになるのを、私は唇を血が滲むほど噛み締めて堪えた。
ここ数年、誰が私をそんな風に見てくれただろうか。 やって当たり前だと言われ、できなければ欠陥品だと無言の圧力をかけられ、誰からも顧みられなかった私の孤独な日々。私の、誰にも見せない戦い。 それを、この男は、たった一言で、その存在ごと肯定してくれた。
「ありがとう……」 震える声で、やっとそれだけを絞り出すのが精一杯だった。
「ママ、もういこうよ! ペンギンプール、いこう!」 ヨウタが待ちきれずに私の袖を激しく引っ張った。現実に引き戻される。 「あ、うん。ごめんなさい、ヨウタ」
私が慌てて席を立とうとすると、トモヤはポケットから何かを取り出し、慣れた手つきでさらさらとペンを走らせた。 「これ」
渡されたのは、どこかのカフェのレシートの裏に書かれたラインIDと電話番号だった。 「何かあったら、いつでも連絡して。……話し相手くらいには、なれるから」
彼は「じゃあね」と片手を軽く上げ、眠る娘の乗ったベビーカーを静かに押して、人混みの中へと去っていった。
私は立ち尽くしたまま、その背中が小さくなるまで見送っていた。 ケンジの背中を見た時に感じるような、心臓が凍りつく冷たい絶望はない。そこには、かつて私を包み込んでくれていた、温かな陽だまりの残滓があった。
久しぶりに、肩のこわばりが抜けていくのがわかった。心の中に引いた、あの冷たい氷の線が少しだけ溶け出し、その隙間から、温かく、けれど切ない何かが満ちてくる感覚。
私はトモヤのメモを、割れ物を扱うように丁寧に折り畳み、財布のもっとも深い場所へとお守りのように隠した。 二度と連絡することはないかもしれない。それでも、「逃げ場」がこの世界のどこかに存在する。その事実だけで、私はもう少しだけ、この城郭で呼吸を続けていける気がした。
「ママ、はやくー!」 「待って、今行くわ」
私はヨウタの手をしっかりと握り、ペンギンプールへと歩き出した。 巨大な水槽の向こうで泳ぐペンギンたちが、まるで重力から解き放たれて空を飛んでいるように見えた。
私の心もまた、久しぶりに現実の重みを忘れ、ここではないどこかへ、光の差す方へ飛んでいきたいと密かに願っていた。そして体もまたあの七年前の刺激を静かに求め始めていた。
ケンジと出会う前、二十二歳から二十七歳までの六年間、私の若さと情熱のすべてを注ぎ込んだ、かつての恋人。
彼はベビーカーのグリップを片手で握り、もう片方の手には、彼の魂の延長線上にあるキヤノンの一眼レフカメラを携えていた。
使い古され、端が擦れたカメラのストラップ。飾り気のないグレーのパーカーに、以前より少し伸びた髪。 別れてから六年。最後に会ったのは、私が彼の「夢」を切り捨て、冷たい雨の夜に別れを告げたあの日だ。
心臓が、早鐘とは違う、深層海流のようにゆっくりと、けれど力強いリズムで跳ねた。時が止まったような錯覚。
「……トモヤ?」
「やっぱり。後ろ姿で、もしやと思ったんだけど。確信が持てなくてさ」
トモヤは、あの頃と少しも変わらない、目尻を下げた人懐っこい――人を無防備にさせる笑顔を向けた。
「久しぶりだね。元気だった?」
その声の響きには、六年という断絶を感じさせない、不思議な親密さが宿っていた。ケンジが放つ、相手を値踏みし、試すような緊張感とは正反対の、春の陽だまりのような温度。
「ええ、久しぶり……。本当に驚いた。こんなところで再会するなんて」
トモヤは「ちょっといいかな」と控えめに断ってから、私たちのテーブルの向かいに腰を下ろした。彼もまた、三歳になるという娘を連れてきていた。ベビーカーの中で安らかに眠る女の子は、長い睫毛の形がトモヤに酷似している。
「奥さんは?」と、乾いた声で問いかけた。 「仕事で疲れてるからって、家で寝てるよ。だから今日は、僕と娘の二人きりのデートなんだ」
奇遇だ、と私は心の内で呟いた。私たちもまた、鏡合わせのような理由でここにいる。
私たちは、空白の六年を埋めるように、互いの近況を慎重に、けれど渇望するように語り合った。 かつての思い出話に花を咲かせていると、不意にトモヤが少しだけ真剣な、どこか悲しげな眼差しになって私を見つめた。
「サヤカは……幸せ? あの時の、君の選択は、正しかったのかな」
核心を抉り取るような問いだった。 彼は知っている。私が彼の持つ「夢」という名の不安定さを厭い、ケンジが象徴する「安定」という名の安全地帯を選んで、彼を容赦なく切り捨てたことを。
私の喉元まで、泥のような本音がせり上がった。 (幸せなわけない。毎日が凍てつくような孤独で、息が詰まるほど正しさを強要されて、自分という人間が消えてしまいそうなの) この優しげな瞳の男に、すべてをぶちまけてしまいたかった。
けれど、長年磨き上げてきた私の習性が、歪んだプライドが、それを許さなかった。私は、誰が見ても完璧な「勝ち組」の妻でなければならない。私の選んだ道は、一分一秒の狂いもなく正解だったのだと、世界に、そして自分自身に証明し続けなければならない。
私は精一杯、口角を左右均等に持ち上げた。 「ええ、もちろん。夫は優しくて、仕事もこれ以上ないほど順調で。私は今、本当に幸せよ」
その瞬間、私は無意識に左手を上げ、耳たぶを指先でなぞっていた。 嘘を吐く時、不安を覆い隠そうとする時の、幼い頃からの治らない癖だ。
トモヤの視線が、一瞬だけ鋭く、けれど悲しげに私の指先を捉えた。 彼は、私の言葉が空虚な虚勢であることを瞬時に理解したはずだ。昔の彼なら、「またそうやって強がって」と茶化すように笑ったかもしれない。
けれど、今のトモヤは何も言わなかった。ケンジのように「その話には論理的根拠がない」と追及することも、「嘘を吐くな」と断罪することもしなかった。 ただ、深く、慈しむようにうなずき、すべてを包み込むように微笑んだ。 「そうか。サヤカが幸せなら、それが何よりだ」
その沈黙による肯定が、今の私には痛いほど心地よかった。 否定されない。評価されない。ただ、そこに不完全なまま存在することを許されている感覚。
ふと、トモヤがテーブルの上に無造作に置いた私の手を見つめた。 かつて彼から「白魚のようだ」と愛でられた私の手は、今や繰り返される家事と育児で荒れ、爪は短く切り揃えられ、指の関節は少しだけ節くれ立っている。ケンジはそれを見て、「美意識が欠けてるんじゃないか? ハンドクリームくらい塗りなよ」と、不潔なものを見るかのように眉を顰めた。
私は恥ずかしくなり、その手を隠そうとした。 その時、トモヤが静かに、祈るようなトーンで言った。
「サヤカの、あの白くて綺麗な手が好きだったんだよね。……でも」
胸がチクリと痛んだ。やはり、今の変わり果てた姿に幻滅されたのだ。 けれど、彼は続けて、吸い込まれるような優しさで目を細めた。
「今のその手も、すごく好きだよ。……お母さんとして、家族という居場所を守るために、必死に戦ってきた手だ。すごく、尊くて、綺麗だ」
時間が、完全に停止した。 視界が急激に歪み、水族館の喧騒が遠い惑星の出来事のように遠のいていく。 涙が溢れ出しそうになるのを、私は唇を血が滲むほど噛み締めて堪えた。
ここ数年、誰が私をそんな風に見てくれただろうか。 やって当たり前だと言われ、できなければ欠陥品だと無言の圧力をかけられ、誰からも顧みられなかった私の孤独な日々。私の、誰にも見せない戦い。 それを、この男は、たった一言で、その存在ごと肯定してくれた。
「ありがとう……」 震える声で、やっとそれだけを絞り出すのが精一杯だった。
「ママ、もういこうよ! ペンギンプール、いこう!」 ヨウタが待ちきれずに私の袖を激しく引っ張った。現実に引き戻される。 「あ、うん。ごめんなさい、ヨウタ」
私が慌てて席を立とうとすると、トモヤはポケットから何かを取り出し、慣れた手つきでさらさらとペンを走らせた。 「これ」
渡されたのは、どこかのカフェのレシートの裏に書かれたラインIDと電話番号だった。 「何かあったら、いつでも連絡して。……話し相手くらいには、なれるから」
彼は「じゃあね」と片手を軽く上げ、眠る娘の乗ったベビーカーを静かに押して、人混みの中へと去っていった。
私は立ち尽くしたまま、その背中が小さくなるまで見送っていた。 ケンジの背中を見た時に感じるような、心臓が凍りつく冷たい絶望はない。そこには、かつて私を包み込んでくれていた、温かな陽だまりの残滓があった。
久しぶりに、肩のこわばりが抜けていくのがわかった。心の中に引いた、あの冷たい氷の線が少しだけ溶け出し、その隙間から、温かく、けれど切ない何かが満ちてくる感覚。
私はトモヤのメモを、割れ物を扱うように丁寧に折り畳み、財布のもっとも深い場所へとお守りのように隠した。 二度と連絡することはないかもしれない。それでも、「逃げ場」がこの世界のどこかに存在する。その事実だけで、私はもう少しだけ、この城郭で呼吸を続けていける気がした。
「ママ、はやくー!」 「待って、今行くわ」
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