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第三章 二人と一匹ののほほん生活
第6話: 素材の買い取り
しおりを挟む湖畔で集めた素材の中から、家で使う分を選別したフィオとイマーシュ。その残りをギルドで買い取ってもらうため、二人はポポを連れてリンダムのギルドに向かうことにした。
朝の市場を横切りながらギルドに到着すると、すでに冒険者たちで賑わっていた。ギルドの受付は長蛇の列ができているが、二人は気にせず買い取り窓口に進む。
「これ、昨日集めた素材です。確認をお願いします。」
フィオが差し出した袋には、湖畔で採取した薬草やキノコがぎっしりと詰まっていた。ギルドスタッフの男性が袋を受け取ると、ひとつひとつ丁寧に調べ始める。
「ホワイトリーフにブルースター、それからこのキノコは……エラ茸ですね。どれも質が良いですよ。」
スタッフは満足そうに頷きながら素材を計量し、査定を始めた。
待っている間、フィオは周囲をキョロキョロと見回し、イマーシュは窓口近くの掲示板に貼られた依頼内容を眺めていた。ポポはフィオの足元でまるまっている。
「最近、あまり良い依頼がないな。」イマーシュが小声でつぶやく。
「今はのほほん生活がメインだからね。急がなくていいんじゃない?」
フィオは微笑みながらイマーシュの言葉を軽く流す。
しばらくすると、スタッフが戻ってきた。
「お待たせしました。査定額はこちらです。」
フィオたちが採取した素材は、合計で15メタルになった。
「ありがとうございます!」
フィオは嬉しそうに報酬を受け取り、イマーシュも小さく頷く。
「これでしばらくは生活費に困らないね。」
「そうだな。少し貯金しておいた方がいいかもしれない。」
ギルドを出ると、二人は商店街で少し買い物をしてから家に帰ることにした。帰り道、フィオは今日の収入で新しい調味料を買おうと決め、嬉しそうにイマーシュに相談していた。
こうして、家で使わない素材を活用して得た収入で、二人と一匹の穏やかな生活はさらに充実したものになっていくのだった。
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