三国志呂布奉先伝

みなと劉

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四話

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「着いたぞ、ここが食堂兼会議室になっている」
「ここは?」
「ここには、いつもは文官や武官が集まってくる場所となっている」
「なるほど」
「さぁ、入ってくれ」
「失礼します」
中に入ると、大勢の人が座っていた。「よく来てくれたな、呂布」
そこに居たのは、董卓だった。
「ああ、久しぶりだな。ところで、どうしてこんなに人がいるんだ?」
「まぁ、理由は色々あるんだが。一番の理由としては、君に会いたいと言う者が多かったからだ」
「そうなのか」
「ああ、それと君の武勇を聞き付けた者達も集まっている」
「そうか」
「呂布将軍、よろしくお願いします」
「呂布将軍、一緒に頑張りましょう」
「呂布将軍!是非とも手合わせ願いたい!」
「呂布将軍、共に戦いましょう!」
「呂布将軍!どうか我が軍にお加え下さい!」
「いや、この俺こそが相応しい!」
「いやいや、この俺の方が強い!」
いや、決められない。
「えっと、取り敢えず静かにしてくれないか?」
「「「「「はい!」」」」」
「じゃあ、順番に自己紹介をしてくれるか?」
「はい!私は徐晃と申します!」
「俺は厳顔と申します!」
「俺は魏続と申します!」
「俺は韓浩と申します!」
「俺は宋憲です!」
「俺は魏越と申します!」
「俺は侯成です!」
「俺は王允と申す」
「俺は高順だ」
「俺は楽進です」
「俺は于禁と申します」
「俺は李典です」
「俺は曼成と言います」
「俺は李豊と申します」
「俺は郭嘉と申します」
「私は程普と申します」
「俺は黄蓋だ」
「私は魯粛だ」
「私は呂蒙と申します」
「俺の名は関羽だ」
「俺の名前は張飛だぜぇー」
「我は劉備だ」
「わしは孫堅だ」
「わしゃあ、馬騰じゃ」
「あたしは公孫サンだよ」
「僕は劉焉だよ」
「私は袁紹だ」
「僕が袁術だよ」
「私が曹操よ」
「俺は董卓だ」
「この方達は?」
「ああ、この人達は俺達に協力してくれている人達だ」
「そうですか」
「さて、これで全員終わったか?」
「ああ、大丈夫だ」
「よし、じゃあ次は呂布軍が自己紹介する番だ」
「わかった。俺からいこう。俺が呂布奉先だ。」
「私は文遠と申します」
「私は子龍と申します」
「私は趙雲と申します」
「私は許緒と申します」
「私は夏侯惇と申します」
「私は徐栄と申します」
「私は李儒と申します」
「私は董卓と申します」
「そして、ここに居るのが呂布軍の面々だ。ちなみに呂布軍は総勢で100人ほどになる」
「なるほどな、わかった」
握手を交し
俺は機神について教えた。
「なるほどな、それでお前はこれからどうするつもりなんだ?」
徐栄は尋ねてきた。
「そうだな、取り敢えずは技術の発展を目指すつもりだ」
「そうか、それなら俺達に協力してくれないか?」
徐栄は提案してきた。
「いいのか?」
「ああ、構わない。それにお前には借りがあるからな」
「わかった、よろしく頼む」
こうして、俺達は協力関係を築くことが出来た。
俺達は洛陽を出発し、北へと向かった。
「さて、そろそろ休憩するか」
俺達は休憩することにした。
「しかし、随分遠くまで来たものだな」
「ああ、そうだな」
「そういえば、徐栄達はどのくらい戦ってきたんだ?」
「私達はもう2年近く戦い続けている」
「そうか、大変だっただろうな」
「ああ、だが今はこうして自由の身になった。だから私達は自分達の国を作る為に戦う」
「そうか、頑張ってくれ」
「ああ、ありがとう」
「さて、休憩も済んだことだし出発しよう」
「ああ、わかった」
俺達がしばらく歩いていると、前方で戦闘が繰り広げられていた。そこには、一人の少女が立っていた。
「おい、あんた危ないぞ」
俺は少女に呼びかけたが、反応はなかった。すると、少女がこちらを振り向いた。
「呂布様ですね?」
「何故それを?」
「董卓さんから聞いています。私は董卓さんに仕える者です」
「なるほどな、ところであいつらは敵なのか?」
「いえ、違います。あれは私の味方です」
「そうなんですね。ところであなたは誰なんですか?」
「ああ、私は賈駆と申します」
「そうか、俺は呂布だ。よろしく頼む」
「よろしくお願いします」
「ところで何故こんなところに?」
「実は、あの者共は私達の村を襲いました」
「それは本当なのか?」
「はい、本当です」
「そうか、ならば仕方がないな」
「ええ、ですので呂布様には奴らを殲滅していただきたいのです」
「わかった。任せてくれ」
「よろしくお願いします。では、私はここで失礼します」
「ああ、気をつけて帰れよ」
「はい、お心遣い感謝します」
俺は少女を見送った後、目の前の敵に目を向けた。
「さて、始めるか」
俺が突撃しようとすると、徐栄が待ったをかけた。
「ちょっと待ってくれ、ここは私が行こう」
大丈夫なのかと思っていたら
「『汝、この我に力を与えよ』来たれ!我が機神『オーガ』」
その瞬間、大地が揺れ動いた。そして、徐栄の前に巨大な機械が現れた。
「これは……すごいな」
「まぁな、さて、行くとするか」
「ああ、頼んだ」
俺は、『機神オーガ』のデータを閲覧した。
「さて、まずはこの武装からだな」
「ああ、頼む」
俺は徐栄の機体を改造していった。
「よし、出来たぞ」
「どれどれ、おお!力が湧き上がってくるようだ!」
「これでいけるか?」
「ああ、十分だ!」
徐栄は敵陣へと向かっていった。
「ふっ、喰らえ!」
徐栄は剣を振るうと、敵軍は吹き飛ばされていった。
「すげぇな、こりゃあ負けていられないな」
俺は、自分の機体をカスタマイズし始めた。
自分の好んで使う『機神アルバトロス』をカスタマイズする呂布。その姿を見た徐栄は驚きの声をあげた。
「呂布将軍、貴方は一体何者なんだ?まさかとは思うが……」
「ん、どうかしたか?」
「貴方は本当に人間なのか?」
「ああ、そうだが」
「そうか、なら良いんだが」
「何かあったのか?」
「いや、何でもない」
徐栄はそれ以上何も聞かなかった。
(彼は只者ではない、恐らくだが呂布将軍の本当の実力はまだこれ程のものじゃないはずだ)
徐栄がそんなことを考えていると、敵の部隊が近づいてきた。徐栄は迎撃に向かった。
「ふん、来い!私の力を見せてやる」
徐栄が敵を蹴散らしていると、後ろから声を掛けられた。
「徐栄殿、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。それより呂布将軍を援護してくれないか?」
「わかりました。行きましょう」
徐栄は部下と共に呂布の元へと急いだ。
「待たせたな、呂布将軍」
「おう、大丈夫だ。助かったぜ」
「さて、そろそろ終わらせるとするか」
「ああ、そうだな」
俺達は敵に向かって突っ込んで行った。
「オラァーッ!!」
俺達は敵を次々と倒していき、遂に最後の一人となった。
「くそぉ、ここまでか……」
「さて、お前には死んでもらう」
「わかった、好きにしろ」
「じゃあ、遠慮なく」
俺は男の首を斬り落とした。
「終わったな」
「ああ、そうだな」
俺達はその場を離れた。しばらく歩いていると、徐栄の部下達が集まって来た。
「徐栄様、ご無事でしたか?」
「ああ、問題無い。それよりも急いで村に戻るぞ」
「はい、わかりました」
俺達は村へと向かった。村に着くと、そこには傷付いた人々が居た。
「皆さん、助けに来ました」
「おお、ありがたい」
村人達は俺達にお礼を言い始めた。
「いえ、当然のことをしたまでです」
「それでも、ありがとうございます」
「さて、傷ついた人たちを俺の前に集めてくれ。」
呂布の、提案を聞き入れ傷ついた人たちを呂布の周りに
「全員揃ったかな。では、『傷つきし者たちに癒しの力を』フェアリーサークル」
呂布を中心に魔法陣が描かれた。すると、怪我をしていた者達はみるみると治っていった。
「おお、凄いな。これが回復魔法という奴なのか?」
「ああ、そうだ。さて、これで終わりだな」
こうして、呂布軍は董卓軍及び村人を助けたのであった。董卓軍の面々と別れ、呂布は董卓と賈駆を連れて都へ向かっていた。ちなみに董卓と賈駆は馬に乗っている。
「呂布将軍、今回は本当にありがとう。貴方がいなければ今頃私達はどうなっていたかわからない」
董卓は呂布に感謝の言葉を述べた。
「いやいや、気にしないでくれ。それにしてもあの『機神オーガ』って奴はすごいな」
呂布は董卓の乗っている『機神オーガ』を見て言った。
「ああ、あれは我が家に伝わる秘宝なのだ。いまは私が受け継いでいる。だが、呂布将軍の機神も凄いですね。あれも受け継いでいるのですか?」
「いや、あれは異世界『ランダマイズ』で作られた物を俺が自由に使っているだけ他にも色々とあるぞ」
「そうだったのですか。ところで呂布将軍、これからどちらに向かう予定なのですか?」
董卓は呂布に今後のことについて尋ねた。
「ん?ああ、取り敢えず洛陽に行ってみようと思っている」
「そうか、それならば丁度いい。実はな、私は一度洛陽に戻ってみたいと思っていたのだ」
「そうなんですね。なら一緒に行きますか?」
「ああ、お願いしよう」
「わかりました。では、出発しますよ」
こうして、呂布は董卓と賈駆と共に洛陽を目指すのであった。董卓一行は、呂布の案内により洛陽に到着した。そして、呂布は二人を客人として迎え入れた。そして、二人はしばらくの間滞在することになった。それからしばらくして、董卓は呂布にあることを相談した。
「呂布将軍、頼みがあるのだが」
「なんでしょうか?」
「この国を救ってくれないか?」
董卓は真剣な眼差しで呂布を見つめながら話した。
「えっと……どういうことですか?」
「そのままの意味だよ。この国は今危機的状況に陥っていてな。このままだといずれ滅びてしまうだろう。だから、君には力を貸して欲しいんだ」
「そういう事ですか。でも、何故俺なのですか?俺はただの軍人ですよ」
「それは、貴方が『伝説の勇者』であるからです。違いますか?」
「どうしてそれを!?」
呂布は驚いた様子を見せた。
「貴方は実は『歳を取らない』という噂があるようですけど。本当ですか?」
「いや、そんなことはないが……」
「なら良かった。もしそれが事実なら大変なことになるところだった」
「大変なこととは一体何のことなんだ?」
「いや、何でもない。忘れてくれ」
「そうか……」
(ば、バレなくて良かった。本当はもう300年は生きてるんだよね俺)
「それで、どうか頼む」
「わかった、協力するよ」
呂布は董卓に協力することにした。
「ありがとう。本当に感謝する」
こうして呂布は、董卓に協力することになった。
「ありがとう。本当に感謝する」
こうして呂布は、董卓に協力することになった。
呂布は董卓と共に、反董卓連合と戦うことにした。まず、呂布達は兵を集めようとしたその時、城の方から何かが迫ってきた。その何かとは大量の矢であった。
「なっ!これは一体何だ!」
呂布達は慌てふためきながらもなんとか回避することができた。しかし、矢は止まることなく次々と放たれていた。そして、ついに董卓の乗っていた馬が撃ち抜かれてしまった。
「うわぁーッ!!」
「董卓さん!大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。それよりも早く逃げないと……」
「わかっています。全軍、撤退だ!急いで都を出るぞ」
呂布達は急ぎ都を出た。しばらくすると、追撃の手が止んだ。
「ふぅ~、何とか助かったな」
「ああ、そうだな。だが、油断はできない。すぐに態勢を立て直すぞ」
呂布達は陣形を整え、再び進軍を開始した。しばらくすると、前方から敵が現れた。
「敵か、よし迎え撃つぞ」
呂布は突撃しようとした時、賈駆が止めた。
「待ってください将軍。ここは僕に任せてください」
「ん?賈駆、何をするつもりだ」
「決まっています。僕の策を使うんですよ」
「そうか、わかった。任せる」
賈駆は敵に向かって走り出した。
「そこの者、止まりなさい」
賈駆は堂々と名乗り出た。
「僕は賈駆文和。董卓軍の武将です。あなた達は何者で、何故我々を攻撃するのですか?」
「我々は曹操様に仕える武将の一人、張遼と申します。我らは董卓を討つためにやってきました。大人しく降伏すれば命だけは助けましょう」
「なに?それはできないな。董卓殿は我が主だ。貴様には決して渡すわけにはいかない」
「仕方ありませんね。では死んでもらいます」
張遼は賈駆に斬りかかった。
「ふん、遅いな」
賈駆は余裕で避けて、逆に攻撃した。
「ぐはぁーッ」
賈駆の攻撃を受けて、張遼は倒れた。
「さて、残るはお前だけだ」
「くそぉ、よくも仲間をやりやがったな!」
張飛は怒り狂いながら突進してきた。
「馬鹿め、猪突猛進にも程があるぞ」
賈駆は張飛の攻撃をひらりとかわし、隙だらけになったところを蹴り飛ばした。「グハッ!!畜生がァ~」
張飛はそのまま気絶してしまった。
「さて、これで終わりかな」
こうして、呂布軍は董卓軍の窮地を救ったのであった。その後、呂布は董卓達を連れて陳留へ向かった。
「張遼、張飛、うまく誤魔化せたみたいだな。こんな真似をして本当に済まなかった」
「いえ、いいのです。それより、呂布将軍。この度は我々のために尽力してもらい、誠にありがとうございました」
「いや、気にしないでくれ。困っている時はお互い様だろ?」
「はい、そうですね」
こうして、呂布は董卓を助けることができたのであった。
董卓を助けた呂布は、そのまま陳留へやってきた。呂布達が城に入るとそこには、丁原がいた。
「おお、呂布ではないか。久しぶりだな」
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