6 / 100
6話
しおりを挟む
「それをいうなら我らも同じじゃ、だが我らは呂布などという化け物と戦っていたわけではない。軍師殿は自らの能力の無さを他のものに転嫁し、我らを侮り始めたという事じゃな」
そう嘲笑しながら夏侯惇が言うと曹操軍の武将達も頷(うなず)く者もいた。
そんな時である、劉備は顔を上げて言ったのである。
「今の話は否定出来ない事実だ」
しかしその後の言葉は全く逆であったのだが。
「そんな私を救ってくれた人がいるのだ」
そう言って劉備は呂布奉先の方を見る。
周囲の視線が呂布の方に集中した。
そんな中、関羽だけは不思議そうにしていた。
「ま、まさか!?」
そんな関羽の事などお構いなしに劉備は真っ直ぐに視線を向けると再び口を開く。
「私を救い、ここまで連れてきてくれたのはこの御方だ」
(は?何を言っているんだ?)
とその場にいた全員が思った瞬間、扉が開き数名の武将が入ってきたのだ。
最初に入って来たのは張飛であった。
そしてそれに続いて関羽、黄忠、厳顔の順に入ってくる。
更に劉備の両脇には諸葛亮と鳳統がいたのである。
「なぜ関羽殿が呂布奉先の両脇に!?」
その事実を知った曹操軍の諸将からは悲鳴に近い声が上がる。
そしてその後に続くように入って来た者たちは皆、驚愕の表情をしていた。
そんな中でも呂布は表情を変えずにいたが内心では驚いていた。
(魏続!?夏侯惇に魏越、夏侯淵までいるじゃないか!?)
関羽の他に名だたる武将が呂布の横に並んでいるのだ。
驚かないはずがなかった。
(これって俺に対する牽制か?)
そう考えると辻褄(つじつま)が合う話なのだ。
劉備軍を滅ぼそうとすれば俺が止めると言いたいのだ。
つまり曹操軍が天下を取る為には関羽の首では足りないと言っている様な物であった。
そんな緊張感が漂う中、諸葛亮が劉備の横に立った。
「諸葛亮殿、お主が何故ここにいるのじゃ?」
曹操軍の武将である曹性という武将が騒ぎ始めたので劉備は口を開く。
「お主らが不思議に思うのも仕方のない事じゃ」
そう言ってから関羽の事を紹介しようとした瞬間、横から陳登と法正が入ってきたのだ。
(確かに彼らの話はしてたけど早すぎないか?)
突然の出来事に俺は目が点になっていたと思う。
そんな俺に対して関羽が話しかけてきたのだ。
「久しいな、奉先殿」
そう俺に声を掛けると軽く笑う。
俺が何も答えずにいると周囲が更にざわめき始めた。
(なんでお前らこんなに早く揃うんだよ!)
そう思った俺は慌てて口を開く。
「これは何の騒ぎですか?私は魏続殿と話をしていただけですが?」
それを聞いた曹操軍の武将たちは顔色を変える。
「そんな馬鹿な!?」
そんな中、いち早く平静を取り戻した曹性が言った。
「魏続は関羽殿や呂布奉先と共に行動していたではありませんか?」
そんな曹性の声を聞いた劉備は驚きつつも首を横に振った。
「それは違うぞ、関羽殿は奉先殿に味方した事で共にいるのだ」
(何言っているんだよ?)
そう思ったのだが、それと同時に鳳統が口を開いたのだ。
「私も見ていましたよ。魏続様は呂布様に力を与えたのです」
(くそ!またバラした)
「そんな馬鹿な事があるか!いくら呂布でも一つの国を相手にして勝てるわけがない!」
そう言って騒いでいる曹性の目の前に黒い物体が転がって来た。
(あれは!?)
それを見た夏侯淵が驚いた顔をしていた。
関羽がそれを拾うと俺に手渡す。俺は関羽からその武器を受け取るとわざとらしく言った。
そう嘲笑しながら夏侯惇が言うと曹操軍の武将達も頷(うなず)く者もいた。
そんな時である、劉備は顔を上げて言ったのである。
「今の話は否定出来ない事実だ」
しかしその後の言葉は全く逆であったのだが。
「そんな私を救ってくれた人がいるのだ」
そう言って劉備は呂布奉先の方を見る。
周囲の視線が呂布の方に集中した。
そんな中、関羽だけは不思議そうにしていた。
「ま、まさか!?」
そんな関羽の事などお構いなしに劉備は真っ直ぐに視線を向けると再び口を開く。
「私を救い、ここまで連れてきてくれたのはこの御方だ」
(は?何を言っているんだ?)
とその場にいた全員が思った瞬間、扉が開き数名の武将が入ってきたのだ。
最初に入って来たのは張飛であった。
そしてそれに続いて関羽、黄忠、厳顔の順に入ってくる。
更に劉備の両脇には諸葛亮と鳳統がいたのである。
「なぜ関羽殿が呂布奉先の両脇に!?」
その事実を知った曹操軍の諸将からは悲鳴に近い声が上がる。
そしてその後に続くように入って来た者たちは皆、驚愕の表情をしていた。
そんな中でも呂布は表情を変えずにいたが内心では驚いていた。
(魏続!?夏侯惇に魏越、夏侯淵までいるじゃないか!?)
関羽の他に名だたる武将が呂布の横に並んでいるのだ。
驚かないはずがなかった。
(これって俺に対する牽制か?)
そう考えると辻褄(つじつま)が合う話なのだ。
劉備軍を滅ぼそうとすれば俺が止めると言いたいのだ。
つまり曹操軍が天下を取る為には関羽の首では足りないと言っている様な物であった。
そんな緊張感が漂う中、諸葛亮が劉備の横に立った。
「諸葛亮殿、お主が何故ここにいるのじゃ?」
曹操軍の武将である曹性という武将が騒ぎ始めたので劉備は口を開く。
「お主らが不思議に思うのも仕方のない事じゃ」
そう言ってから関羽の事を紹介しようとした瞬間、横から陳登と法正が入ってきたのだ。
(確かに彼らの話はしてたけど早すぎないか?)
突然の出来事に俺は目が点になっていたと思う。
そんな俺に対して関羽が話しかけてきたのだ。
「久しいな、奉先殿」
そう俺に声を掛けると軽く笑う。
俺が何も答えずにいると周囲が更にざわめき始めた。
(なんでお前らこんなに早く揃うんだよ!)
そう思った俺は慌てて口を開く。
「これは何の騒ぎですか?私は魏続殿と話をしていただけですが?」
それを聞いた曹操軍の武将たちは顔色を変える。
「そんな馬鹿な!?」
そんな中、いち早く平静を取り戻した曹性が言った。
「魏続は関羽殿や呂布奉先と共に行動していたではありませんか?」
そんな曹性の声を聞いた劉備は驚きつつも首を横に振った。
「それは違うぞ、関羽殿は奉先殿に味方した事で共にいるのだ」
(何言っているんだよ?)
そう思ったのだが、それと同時に鳳統が口を開いたのだ。
「私も見ていましたよ。魏続様は呂布様に力を与えたのです」
(くそ!またバラした)
「そんな馬鹿な事があるか!いくら呂布でも一つの国を相手にして勝てるわけがない!」
そう言って騒いでいる曹性の目の前に黒い物体が転がって来た。
(あれは!?)
それを見た夏侯淵が驚いた顔をしていた。
関羽がそれを拾うと俺に手渡す。俺は関羽からその武器を受け取るとわざとらしく言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる