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第2章:《彼女》の憂鬱
◆プロローグ
──それは夢のような日々だった。
初めて彼と出会った時の印象は覚えていない。
けれど、きっと私は彼に一目惚れしたのだろうと思う。
それからの日々は本当に幸せで満ち足りていた。
彼はいつも私を助けてくれたし、私のことを愛してくれた。
私も彼のことが大好きだったし、どんなことからも彼を守ろうと思ったのだ。
だから私達はずっと一緒にいようねって約束をした。
だけどそれは叶わなかった……そんな気がする。
でも……それでも私は彼に出会えて本当に嬉しかったのだ。
◆◇◆◇
──それは夢のような日々だった。
初めて彼女と出会った時の印象は覚えていない。
いや、正確には彼女のことは名前すら知らなかった。
だって彼女のことを初めて見た時、僕は彼女を《敵》だと思っていたから。
彼女はいつも僕の前に立ち塞がり、僕のことを殺そうとしていたからだ。
僕はそんな彼女と何度も殺し合ったことがある。
僕は彼女を殺したくなかったのだ。
何故なら僕にとって彼女は《特別》な存在だったから。
◆◇◆◇
──それは夢のような日々だった。
初めて彼と出会った時の印象は覚えていない。
いや、正確には彼のことは名前すら知らなかった。
だって私は彼に出逢うために《人間》を殺し続けてきたのだから……そう、ずっとずっと前からずっとだ。
だから私にとって彼は特別であると同時に仇でもあったのだ。
だけど彼は私に言ったのだ『一緒に生きよう』と。
それはきっと彼にとっては何気ない一言だったのだろう。
でも私にとってその言葉がどれだけ嬉しかったことか。
だから私は彼を愛したし、彼を守ろうと思ったのだ。
◆◇◆◇
◆プロローグ
──それは夢のような日々だった。
初めて彼と出会った時の印象は覚えていない。
けれど、きっと私は彼に一目惚れしたのだろうと思う。
それからの日々は本当に幸せで満ち足りていた。
彼はいつも私を助けてくれたし、私のことを愛してくれた。
私も彼のことが大好きだったし、どんなことからも彼を守ろうと思ったのだ。
だから私達はずっと一緒にいようねって約束をした。
だけどそれは叶わなかった……そんな気がする。
でも……それでも私は彼に出会えて本当に嬉しかったのだ。
◆◇◆◇
──それは夢のような日々だった。
初めて彼女と出会った時の印象は覚えていない。
いや、正確には彼女のことは名前すら知らなかった。
だって彼女のことを初めて見た時、僕は彼女を《敵》だと思っていたから。
彼女はいつも僕の前に立ち塞がり、僕のことを殺そうとしていたからだ。
僕はそんな彼女と何度も殺し合ったことがある。
僕は彼女を殺したくなかったのだ。
何故なら僕にとって彼女は《特別》な存在だったから。
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──それは夢のような日々だった。
初めて彼と出会った時の印象は覚えていない。
いや、正確には彼のことは名前すら知らなかった。
だって私は彼に出逢うために《人間》を殺し続けてきたのだから……そう、ずっとずっと前からずっとだ。
だから私にとって彼は特別であると同時に仇でもあったのだ。
だけど彼は私に言ったのだ『一緒に生きよう』と。
それはきっと彼にとっては何気ない一言だったのだろう。
でも私にとってその言葉がどれだけ嬉しかったことか。
だから私は彼を愛したし、彼を守ろうと思ったのだ。
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