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47話
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それを目の当たりにして心臓の鼓動が早まる中、俺は必死に言い聞かせる。
(ダメだぞ、冷静になれ。優菜さんに暴れられたら大変なことになる)
なので、俺は努めて平静を装う。そして彼女に気付かれないように小さく深呼吸をした。
しかし、そこで俺はふとあることに気付いた。
「あの……優菜さん? どうして優斗くんの腕にしがみついているんですか?」
俺が尋ねると、彼女はキョトンとした表情を見せた。
「ん? そんなの当然じゃん。こうしていれば、お兄ちゃんが危ない目に遭わなくて済むでしょ?」
「なっ……!」
思わず絶句してしまった。
まさか、そこまで考えての行動だったとは……。
「い、いやいや! そんなことしても意味無いから!っていうか優菜さんこそ何で優斗なんかと一緒に行動してるんだよ!?」
すると、優奈さんは少し寂しそうな表情を見せる。
「だってしょうがないもん。お兄ちゃんとデートしたかったんだもの」
「え……」
そんなことを言われた優菜さんの兄貴は、嬉しさ半分驚き半分といった複雑な感情が入り混じったような顔つきをしていた。
まぁ無理もない話である。なぜなら彼は妹との恋愛を諦めているからだ。そのことについては以前から相談されていた。でもまさか、ここまで本気になっているなんて想像すらしていなかったはずだ。
しかし優菜さんの言葉を聞いて思う。それは優菜さんなりの優しさなのだと。優菜さんは本気で兄のことを案じて、彼に対する気持ちを捨てきれずにいるのだ。きっと兄のためにできることを探した結果なんだろう。
だから、俺は二人を邪魔するつもりはない。むしろ、応援してあげたいと心から思った。
「分かったよ優菜さん。じゃあ俺はお二人の時間を楽しませて頂くことにしますね」
そう伝えると優菜さんは嬉しそうに笑みを浮かべた。
「ありがとうお兄ちゃん」
はにかみながら言ってくる優菜さんを見て、兄貴の方を見ると彼の視線とぶつかる。そして、何かを訴えるかのような眼差しがこちらへと向けられていた。
どうやら俺の考えていることは伝わっていたようだ。
すると、その瞬間優菜さんが俺の手を掴んできた。まるで逃さないと言わんばかりにぎゅっと握りしめてくる。そしてそのまま俺達は目的地に向かって歩き出した。すると優斗も観念したのか、大人しくその後についてくるのであった。
それから俺たちは水族館へとやってきた。館内に入ると、外とは別世界のような涼しい空気に包まれた。おかげで暑さから解放されとても心地よい気分になる。
「よし、まずは何から見て回ろうかな……」
館内を歩きながら独り言を呟く。すると、そんな俺の前に優菜さんが顔を覗き込むようにして現れ、こう尋ねてきた。
「ねぇお兄ちゃん、あそこにイルカがいるよ!」
指さす方向には確かに一匹の可愛らしい姿があった。
「うん、そうだね」
俺は微笑ましく思いながら返事をする。だが、次の瞬間とんでもない光景を目の当たりにしてしまった。
「じゃあさ、早く行って触りに行こう?」
「うん」
返事をしようとした直後だった。俺は信じられないものを見た気がした。何故なら、彼女が突然俺の手を引いてきたからだ。それも自分の胸に押し付ける形で。その感触はとても柔らかくて弾力があり温かかった。
「ちょっ……優菜さん」
いきなりの出来事に戸惑いながらも何とか声を絞り出す。
「何、お兄ちゃん?」
小首を傾げながら見上げてくる彼女。俺はドキドキしながら、もう一度彼女の胸に触れる。やはり柔らかい。しかし同時に、
「……っ!」
(これはヤバいな……)
俺の心の中に葛藤が生まれる。それは、この手を離したら二度と味わえないのではないか――という、いわば悪魔の囁きである。その誘惑には勝てるはずもなく、気付いたときには無意識のうちに手が動いてしまっていた。
(ああ……ダメだ……このままでは)
「おいお前ら何をしているんだ!? さっきのはどういうことだ? どうして優菜さんが兄貴と手を繋いでるんだよ?」
俺が罪悪感を感じながら自己嫌悪に陥っていると、後ろから優斗の叫び声が聞こえてくる。それでハッとして我に帰ると慌てて手を離した。優菜さんはというと、特に気にしていないようで
「あれ、どうしたの優斗?」
などと呑気な調子で尋ねている。優菜さんの天然っぷりに救われたのはこれで何度目だろうか。
ともかく今はこの状況を切り抜けなければならないと思い至った俺は、とりあえず優菜さんから少し距離を置くことにした。
その後も、色々な魚を見て回り気付けば時刻は正午を迎えていた。ちょうどいい時間なので昼飯を食べるべく、近くのカフェテリアで食事をすることにしたのだが……。
「いやぁ美味しかったねお兄ちゃん」
満足そうな顔をしながら言ってくる優菜さん。その向かい側で優斗が呆然と立ち尽くしていた。その様子に何となく察してしまう自分が嫌だった。そして案の定その通りだと確信させられる言葉を優菜さんは口にする。
「ねぇ、お兄ちゃん。今度はあっちのお店に行こう?」
「え、あ、うん……」
「お兄ちゃん。次はこっちだよ」
「え、あ、ちょっと……」
「ほらこっちこっち」
優菜さんはまるで恋人のように兄の腕にしがみつき引っ張って歩いていく。
それを横目に見ながら俺は深い溜息をつくのであった。
水族館を満喫した俺たち三人は帰路についていた。しかし帰り道の間も優菜さんはずっと兄の腕にしがみついたまま離れなかった。
そんな状況の中、俺の隣を歩く優菜さんの兄貴は心なしか少し元気が無いように見えた。その理由が何となく分かる俺は複雑な心境になる。
まぁ、無理もない話だ。彼は今まさに幸せと絶望を同時に体験しているのだから。
おそらく彼は優菜さんへの恋心を封印するつもりなんだろう。そうすることで彼女は自由になれるのだから。
「お兄ちゃん。今日はすごく楽しかったね」
優菜さんは無邪気な笑顔を向けながら言う。その言葉を聞いて優斗は苦笑した。
「ああ、そっか……」
と、そこで彼は何かに気付いたように言った。
「俺達が初めて会った日も同じ事を言ってたよな……」
「あ、そうだっけ?」
小首を傾げる優菜さん。そして思い出したかのように
「じゃあ私とお兄ちゃんは同じ気持ちだったんだね」
と言った。
「……」
その言葉に、俺は何も言い返せなかった。優斗は妹との恋愛を諦めている。それなのに優菜さんはこうして彼と一緒にいることを望んでいるのだ。
しかし、俺はそのことに関しては口を挟むべきではないと思っている。だって、その決断を下したのは他ならぬ彼自身なのだから。
「優菜さんは、その……お兄ちゃんと付き合うとかそういうのはまだ考えてないの?」
不意に優斗が訊ねると、優菜さんはきょとんとした表情を見せた。
(ダメだぞ、冷静になれ。優菜さんに暴れられたら大変なことになる)
なので、俺は努めて平静を装う。そして彼女に気付かれないように小さく深呼吸をした。
しかし、そこで俺はふとあることに気付いた。
「あの……優菜さん? どうして優斗くんの腕にしがみついているんですか?」
俺が尋ねると、彼女はキョトンとした表情を見せた。
「ん? そんなの当然じゃん。こうしていれば、お兄ちゃんが危ない目に遭わなくて済むでしょ?」
「なっ……!」
思わず絶句してしまった。
まさか、そこまで考えての行動だったとは……。
「い、いやいや! そんなことしても意味無いから!っていうか優菜さんこそ何で優斗なんかと一緒に行動してるんだよ!?」
すると、優奈さんは少し寂しそうな表情を見せる。
「だってしょうがないもん。お兄ちゃんとデートしたかったんだもの」
「え……」
そんなことを言われた優菜さんの兄貴は、嬉しさ半分驚き半分といった複雑な感情が入り混じったような顔つきをしていた。
まぁ無理もない話である。なぜなら彼は妹との恋愛を諦めているからだ。そのことについては以前から相談されていた。でもまさか、ここまで本気になっているなんて想像すらしていなかったはずだ。
しかし優菜さんの言葉を聞いて思う。それは優菜さんなりの優しさなのだと。優菜さんは本気で兄のことを案じて、彼に対する気持ちを捨てきれずにいるのだ。きっと兄のためにできることを探した結果なんだろう。
だから、俺は二人を邪魔するつもりはない。むしろ、応援してあげたいと心から思った。
「分かったよ優菜さん。じゃあ俺はお二人の時間を楽しませて頂くことにしますね」
そう伝えると優菜さんは嬉しそうに笑みを浮かべた。
「ありがとうお兄ちゃん」
はにかみながら言ってくる優菜さんを見て、兄貴の方を見ると彼の視線とぶつかる。そして、何かを訴えるかのような眼差しがこちらへと向けられていた。
どうやら俺の考えていることは伝わっていたようだ。
すると、その瞬間優菜さんが俺の手を掴んできた。まるで逃さないと言わんばかりにぎゅっと握りしめてくる。そしてそのまま俺達は目的地に向かって歩き出した。すると優斗も観念したのか、大人しくその後についてくるのであった。
それから俺たちは水族館へとやってきた。館内に入ると、外とは別世界のような涼しい空気に包まれた。おかげで暑さから解放されとても心地よい気分になる。
「よし、まずは何から見て回ろうかな……」
館内を歩きながら独り言を呟く。すると、そんな俺の前に優菜さんが顔を覗き込むようにして現れ、こう尋ねてきた。
「ねぇお兄ちゃん、あそこにイルカがいるよ!」
指さす方向には確かに一匹の可愛らしい姿があった。
「うん、そうだね」
俺は微笑ましく思いながら返事をする。だが、次の瞬間とんでもない光景を目の当たりにしてしまった。
「じゃあさ、早く行って触りに行こう?」
「うん」
返事をしようとした直後だった。俺は信じられないものを見た気がした。何故なら、彼女が突然俺の手を引いてきたからだ。それも自分の胸に押し付ける形で。その感触はとても柔らかくて弾力があり温かかった。
「ちょっ……優菜さん」
いきなりの出来事に戸惑いながらも何とか声を絞り出す。
「何、お兄ちゃん?」
小首を傾げながら見上げてくる彼女。俺はドキドキしながら、もう一度彼女の胸に触れる。やはり柔らかい。しかし同時に、
「……っ!」
(これはヤバいな……)
俺の心の中に葛藤が生まれる。それは、この手を離したら二度と味わえないのではないか――という、いわば悪魔の囁きである。その誘惑には勝てるはずもなく、気付いたときには無意識のうちに手が動いてしまっていた。
(ああ……ダメだ……このままでは)
「おいお前ら何をしているんだ!? さっきのはどういうことだ? どうして優菜さんが兄貴と手を繋いでるんだよ?」
俺が罪悪感を感じながら自己嫌悪に陥っていると、後ろから優斗の叫び声が聞こえてくる。それでハッとして我に帰ると慌てて手を離した。優菜さんはというと、特に気にしていないようで
「あれ、どうしたの優斗?」
などと呑気な調子で尋ねている。優菜さんの天然っぷりに救われたのはこれで何度目だろうか。
ともかく今はこの状況を切り抜けなければならないと思い至った俺は、とりあえず優菜さんから少し距離を置くことにした。
その後も、色々な魚を見て回り気付けば時刻は正午を迎えていた。ちょうどいい時間なので昼飯を食べるべく、近くのカフェテリアで食事をすることにしたのだが……。
「いやぁ美味しかったねお兄ちゃん」
満足そうな顔をしながら言ってくる優菜さん。その向かい側で優斗が呆然と立ち尽くしていた。その様子に何となく察してしまう自分が嫌だった。そして案の定その通りだと確信させられる言葉を優菜さんは口にする。
「ねぇ、お兄ちゃん。今度はあっちのお店に行こう?」
「え、あ、うん……」
「お兄ちゃん。次はこっちだよ」
「え、あ、ちょっと……」
「ほらこっちこっち」
優菜さんはまるで恋人のように兄の腕にしがみつき引っ張って歩いていく。
それを横目に見ながら俺は深い溜息をつくのであった。
水族館を満喫した俺たち三人は帰路についていた。しかし帰り道の間も優菜さんはずっと兄の腕にしがみついたまま離れなかった。
そんな状況の中、俺の隣を歩く優菜さんの兄貴は心なしか少し元気が無いように見えた。その理由が何となく分かる俺は複雑な心境になる。
まぁ、無理もない話だ。彼は今まさに幸せと絶望を同時に体験しているのだから。
おそらく彼は優菜さんへの恋心を封印するつもりなんだろう。そうすることで彼女は自由になれるのだから。
「お兄ちゃん。今日はすごく楽しかったね」
優菜さんは無邪気な笑顔を向けながら言う。その言葉を聞いて優斗は苦笑した。
「ああ、そっか……」
と、そこで彼は何かに気付いたように言った。
「俺達が初めて会った日も同じ事を言ってたよな……」
「あ、そうだっけ?」
小首を傾げる優菜さん。そして思い出したかのように
「じゃあ私とお兄ちゃんは同じ気持ちだったんだね」
と言った。
「……」
その言葉に、俺は何も言い返せなかった。優斗は妹との恋愛を諦めている。それなのに優菜さんはこうして彼と一緒にいることを望んでいるのだ。
しかし、俺はそのことに関しては口を挟むべきではないと思っている。だって、その決断を下したのは他ならぬ彼自身なのだから。
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