のほほん異世界暮らし

三匹と仲良く過ごす

次の日の朝、目を覚ますと、三匹はすでに僕の周りでのんびりと過ごしていた。シャズナは僕の枕の上で丸くなり、リッキーは足元で軽く伸びをしている。ルシファンはいつものように僕の手元をうかがいながら、眠そうに目を細めている。

「おはよう、みんな。」

僕が声をかけると、シャズナがゆっくりと目を開けて、ゴロンとお腹を見せてきた。リッキーは軽く尻尾を振って、ルシファンもさりげなく僕に近づいてきて、手をすりすりと押し当てる。

「さぁ、今日も元気に過ごそうね。」

三匹の愛くるしい仕草に、僕は自然と笑みを浮かべ、布団から起き上がる。シャズナは起きるのが少し遅く、リッキーは早速自分の特等席であるソファに飛び乗り、ルシファンも僕を追いかけるように部屋の中を歩き回る。

そのまま朝食を準備していると、シャズナがテーブルの上に乗ってきて、僕の周りをちょろちょろと歩きながら、時折お皿を見つめる。リッキーはしっぽをぶんぶん振りながら、足元にまとわりついて、ルシファンはまるで僕を警戒するように、窓辺で静かに座って外を見ている。

「ご飯の支度できたよ、みんな。」

僕が声をかけると、シャズナはすぐに僕の膝に飛び乗り、リッキーも嬉しそうに尻尾を振って近づいてきた。ルシファンもゆっくりと部屋に戻り、僕の足元で待つ。

「お待たせ、みんな。よし、食べようね。」

僕はお皿を並べ、三匹にそれぞれのご飯を与え、みんなで朝食を楽しむ。シャズナは食べるのが早く、リッキーは少し大きめに一口ずつ食べ、ルシファンは慎重にゆっくりと食べる。それぞれのペースで、のんびりとした朝を過ごす。

食事を終えた後、三匹は一通り満足した様子で、リラックスした様子で僕のそばに寄ってきた。シャズナは再び僕の膝に座り、リッキーは横でくつろぎながら、ルシファンはその場でお昼寝を始めた。

「今日はどうしようか？」

僕はちょっとしたアイディアを思いつき、三匹に話しかけてみた。三匹は全く迷うことなく、僕をじっと見つめてきた。

「散歩に行こうか。」

その言葉に、シャズナがぴょんっと跳ねて立ち上がり、リッキーも元気よく立ち上がり、ルシファンも微動だにせずその場から動かなかったが、目をぱっちりと開けて僕の言葉を待っていた。

「よし、行こう！」

三匹を連れて、朝の光を浴びながら散歩に出かける。しばらく歩いていくと、シャズナが草むらの中で何かを見つけて、楽しそうに遊んでいる。リッキーは僕の横をぴったり歩き、ルシファンは少し後ろで様子を見守るように歩いている。

穏やかな日差しの中で、三匹との時間が、ますます愛おしく思えてくる。どこへ行くのも、三匹と一緒ならば、どんな場所でも楽しく感じる。

「今日も一日、素晴らしい日になりそうだね。」

僕は心からそう思いながら、三匹と一緒にゆっくりと歩くのであった。