のほほん異世界暮らし

みなと劉

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はやくくっつけと思うシャズナ?

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湖でのひとときを満喫し、陽が少し傾き始めた頃、僕たちはそろそろ帰る準備を始めた。

「シャズナ、ルシファン、リッキー、そろそろ帰るぞ」

僕が呼びかけると、ルシファンとリッキーはすぐに駆け寄ってきたが、シャズナだけは動かず、じっとこちらを見つめている。

「……おい、帰るぞ?」

「にゃ」

シャズナは不満げに鳴き、僕とカイルを見比べる。まるで「まだ何かあるでしょ?」と言いたげな表情だった。

「……まさかとは思うが、まだ納得してないのか?」

「にゃ」

「何が不満なんだよ……」

僕が頭を抱えていると、カイルが肩をすくめながらシャズナの前にしゃがんだ。

「なあシャズナ、お前は結局、俺たちにどうなってほしいんだ?」

「にゃ」

「おい、俺には分かるぞ。これは『はやくくっつけ』って顔だな」

「……違う」

「いや、違わないだろ」

カイルはニヤニヤしながら僕を見る。シャズナもカイルの言葉に頷くように、尻尾をふわりと揺らした。

「はぁ……何回言えば分かるんだ……」

僕はシャズナを抱き上げて、鼻先をつついた。

「いいか? 俺とカイルは家族みたいなもので、恋人とかじゃないんだよ」

「にゃ?」

「だから、もうその目で見るのはやめろ」

シャズナはじっと僕を見つめた後、「にゃぁ」と一声鳴いた。……納得したのか、していないのか微妙なところだった。

「まあ、シャズナの考えを変えるのは難しいかもな」

カイルが苦笑しながら立ち上がる。

「……はぁ。とりあえず、帰るぞ」

シャズナを抱えたまま、僕たちは湖を後にした。

――それから数日後。

朝の農作業を終え、昼食をとっていると、シャズナが突然僕の膝に乗ってきた。

「お、おい?」

「にゃ」

そして、じっと僕の顔を見つめる。

「……また何か考えてるな、お前」

「にゃぁ」

その横では、ルシファンとリッキーが呆れたようにこちらを見ていた。

「……なんか、また面倒なことが起こりそうな気がする」

「だな」

カイルの言葉に、僕はため息をついた。

シャズナの誤解が完全に解ける日は、まだまだ遠そうだった――。

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