のほほん異世界暮らし

みなと劉

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夕暮れの農場と夜の支度

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 夏の夕暮れは、空が茜色に染まり、農場に穏やかな時間が流れる。カイルと並んで冷製スープを飲みながら、僕たちはしばし無言でその景色を眺めていた。シャズナ、ルシファン、リッキーも近くでのんびりとくつろいでいる。

「こういう時間、なんかいいな」カイルがぽつりと言う。

「うん。昼間は暑かったけど、こうして涼しくなると気持ちいいね」

 スープの器を置き、僕は伸びをする。そろそろ夜の支度をしないといけない時間だ。

「そろそろ夕飯の準備するけど、カイルは何が食べたい?」

「んー……今日はシンプルに肉が食いたいな。夏バテ防止にガッツリしたやつ」

「了解。じゃあ、冷蔵庫の肉を見て決めるよ」

 台所へ向かおうとすると、シャズナがすっと僕の足元に寄ってきた。

「にゃー」

「ん? どうした?」

 シャズナは僕の足に体をすり寄せながら、じっと見上げてくる。まるで「私たちのごはんは?」と言いたげだ。

「はいはい、君たちの分もちゃんと用意するから」

 そう言うと、ルシファンとリッキーも期待したように尻尾を振る。カイルが笑いながら、「おまえら、食べることに関してはすぐ集まるよな」と呟いた。

 冷蔵庫を開けて、豚肉を取り出す。これをハーブとスパイスで下味をつけて、フライパンでじっくり焼こう。付け合わせは、さっぱりとした野菜のマリネにしようかな。

「カイル、火を起こしてくれる? せっかくだから外で焼こうよ」

「お、いいな。任せとけ」

 カイルが外の炉に火をつける間、僕は肉を漬け込み、三匹のご飯も準備する。農場の夜は静かで、虫の声と風の音が心地よい。

「こうやって外で食べると、また違う感じがするな」

 焼き上がった肉を皿に盛り付け、二人と三匹で夕食を囲む。夏の夜風に吹かれながら、のんびりとした時間が流れていく。

「明日は何する?」カイルが尋ねる。

「午前中に市場へ行って、午後は農場の手入れかな。夏野菜がそろそろ収穫時期だし」

「了解。明日も頑張るか」

 シャズナたちは満足そうに丸くなり、カイルと僕はゆっくりと食事を楽しんだ。

 こうして、農場での夏の一日が静かに終わっていく——。

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