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2話/必殺勇者ちょっぷ
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「魔王が私のペットになってから早10年……あっという間だった……」
「我はペットちゃうしそんな時間経つわけないやろ! 1日や! い・ち・に・ち! てゆうか誰と喋ってんねん! お前ゴースト系見えるんか!?」
魔王が言う通り、主従関係のようなものになってから早くも1日が経過していた。
あの後シャネアは落ち込んだグリフェノルを引っ張るように外へと出て旅を始めたのだ。無論その目的は魔王は全く知らない。そもそも勝手に契約を結ばれ勝手に連れていかれているのだから知る隙もない。
そんなこんなで歩くこと24時間。彼らは森の中を歩いていた。普通の人間ならそこまで歩いていれば疲労で倒れたり、せめても休憩を挟むのだがなにぶん少女は規格外なようで一切歩みを停めることはなかった。
肝心の魔王は人の姿で歩き道中も叫ぶようにツッコミを入れているため心身ともに疲労の色が見えている。それでも魔王のプライドが疲れを出すのを拒むように我慢しているのだ。
「な、なぁ……ところで一体どこに向かおうとしているんや……?」
「はじまりの街」
「……へ? なんて?」
表情の乏しい少女から一瞬の迷いもなく出たその言葉に、きょとんと呆気にとられる魔王。直ぐに聞き間違えじゃないかと耳を疑いもう一度聞く。
しかしさらに少女から出てきた淡白な言葉は「ざびきにんぐたうん」
「いやもっと分からへんわ! というか何語やそれ! 人語もしくは魔人語で言えや!」
意味こそ同じだが、この世界には無い言語であり結局シャネアの手のひらで踊らされていたのである。
わっと叫ぶように突っ込みを入れた後、身に溜まる悔しさを吐き出さんとばかりに目を強く瞑り腕を振って悔しさをアピールする魔王。
そんな様子すら気にもしない少女は、腕を振り続ける魔王の脳天に、軽く飛び跳ねてからベシっとチョップを繰り出した。
飛び跳ねなければ届かない高さに頭があるとはいえ、ただのチョップよりは威力が高くなる。そのためか魔王の口から変な声が漏れ出ていた。
「ポチ、注文が多い」
「誰がポチやねん! つうか痛いわ! 手加減せえや!?」
「必殺勇者ちょっぷだから加減などできぬ」
「そんな必殺でダメージあるの嫌やわ! ってまさかお前、本気で今のやろうとしてへんか!? そ、そんなんされたら我の頭かち割れちゃうで絶対!」
無表情なのに鬼族のような気迫を纏っており、怒りを見せているシャネア。どことなく右手の手刀は煙を帯びているのが魔王の眼に映り、彼は身の危険を感じ目じりに涙を浮かばせて体を震わせていた。もはや魔王の威厳やプライドなどあったものではない。
「もういいから黙って着いてきて」
ご勘弁をと言わんばかりに目を瞑り首を横に振り続ける魔王の姿を見て、シャネアは纏っていた覇気をしまい前を歩き始める。というのも魔王は一切何も知らないのだが、2人が交わした契約――正確にはシャネアが【契約の鎖】を使い強制的に契約を結んだのだが――は片方が死ぬと相方も道ずれになるのだ。故に今ここでグリフェノルに向かって本気で攻撃してしまうとかえって自分の首を絞めてしまうことになるのである。
それを知っているからこそ、少女は攻撃するのをやめて再び歩みを進めたのである。
「とは言うても、もう歩き始めて1日は経ってるんやけど、休むとか知らんの?」
「私は何ヶ月もずっと歩いてたからへーき。たまに町に泊まったり足止め食らったりしてたけど」
「シャネアはアンデットか何かなん??? いくら主従関係で敵同士とはいえ心配になるんやけど?」
どんどんと森の奥へと入っていきながら、少女の理解不能な行動に心配し始める魔王。自身が休みたいからなど絶対に言うことはないが、それ以前に人間の弱さを知っているのだから流石に休むべきだと気を使ったのだ。
まさか自分でも敵である人間に気を使うとは思ってもいなかった彼だが、休んでほしい、休みたいと思う反面、動きが止まり少女が眠りにつけばその隙に襲い勇者を始末することで【契約の鎖】を解除できるのではと考えているのだ。
寝込みを襲うことを真っ先に考え出すところはやはり魔族だからこそだろう。とはいえそれが悟られては無意味になる。だからこそ気を使い優しくして無害であるとアピールしているのだ。
「魔王に心配されるなんてついてない」
「他人の優しさは素直に受け取るべきやで!? ……何ヶ月も歩いとったちゅうけど、なんでそんなに必死に歩いて我のとこまで来たんや」
それは魔王の好奇心からによる疑問だった。具体的な日数は言わなかったが数か月もの間昼夜問わず歩いて時々、この世界に点々と存在する町の問題を解決していたりしていたようだが、それでもずっと歩いて魔王の元まで来た理由がなにか気になったのだ。
もっとも聞いたところで、勇者を始末してしまえばそのうち忘れてしまうことではあるが。
「なんとなく?」
「なんとなくで来るようなところちゃうし! してることは偉業ばっかなんやけど!?」
「じゃあ遠足」
「1人で遠足なんて寂しくて泣いてまうやろ……シャネアはぼっちで可哀そうやなでも我がいるから安心せえってちがぁぁぁぁう! なんでやねん! なんで遠足やねん! 我はそんな遊び感覚で負けて捕まって忙しない突っ込み求められてるん!?」
遠足と言った途端、マントの端を持ち目から零れた涙を拭くような素振りを見せたのち雄叫びを上げるかのように叫びながらツッコミを入れる。
「でも実際ぼっち」
「あ、えっと……それはすまん」
「いい。慣れた。それにそれぞれの町に財布はいるから」
確かに少女の旅路は1人であり、所謂ぼっちだ。誰もシャネアの強さについていけず、パーティーを組みたがらないというのもあるが、一番の要因は背が小さく子供だと思われがちであるためだ。
だからと力を示すように町や村に襲い来る危機や問題を解決したのだが、増えたのは仲間ではなくお礼をさせてくれという通称財布――少女の中でそう呼んでいるだけだが――だけだった。
「なんか今『知り合い』って単語だけ変な感じしたんやけど」
「気のせい」
そんな意図があるとは知らず、しかし何か違和感を感じた魔王だったがすんとした声色で誤魔化され、違和感を感じた言葉のことなど気にすることはなくなった。
「とりあえずグラノー〇が休みたそうだから休むとしよう。隠してるみたいだけどバレバレだし」
「だーかーらー! 我はグリフェノルやって! いい加減覚えて! てか我は別に休みたいって思っとらんし、そもそもグラ〇ーラってなんやねん!」
「万能栄養食品……つまり非常食の名前」
「我は非常食やった!? というか万能栄養食品なんてものがあるんか!?」
「ないよ」
「ないんかーい! あるような言い方しておいてないんかーい!」
更に歩いたところで旅人が使っていたであろう焚火跡を見つけ、彼女たちは一息つくことにした。
いや、シャネアはまだまだ歩いて行ける体力が残っているが、相方が休みたい気持ちを先ほどから隠しきれておらず感じていたため、やむを得ず足を止めることにしたのだ。
その腹いせなのか、今回は非常食の名前で魔王のことを呼び、その魔王が疲労しているのを言い当てるがそこは魔王のプライドが許さず、見栄を張る魔王にシャネアが言った物の説明をした。しかし少女の口から零れたそれはこの世界に存在しないもの。正確には作ろうと思えば作れる材料はあるが生産する場所も技術もこの世界にはないため万能栄養食品というものは存在しない。
故に期待させるような言い方をしてしまったが、魔王の問いに無いと即答できたのだ。
それからしばらくして休憩場所の安全と火を起こすための枝を確保したものの、夜を過ごすには不十分すぎる状態に直面していた。
枝を集めたものの、火の魔法は使えず魔王の炎魔法は焚火どころか森が灰と化す可能性があったため焚火をするのは諦めることとなった。ならばもう寝るしかやることがなかったのだが、地面に敷く布は流石に森に落ちてはいなかった。そこでシャネアは魔王に【魔変化】で布になれと鬼畜な命令を下すが、流石に嫌なようで命令を拒んだ魔王が木の上へと逃げるように登って行った。
そして彼女を見下しながら魔王城で放っていたドスのかかった低声で言った。
「ふはははは! 悔しかったら我を下ろしてみろ勇者。我は魔王ぞ、そう簡単には下せま――あ、ちょ、木を蹴るのは! 蹴るのだけは!」
今は主従関係。ペットに見下されたのと自分だけいい場所で寝ようとしている魔王にいら立ちを覚え、シャネアは魔王が登った木を力強く何度も蹴る。
その衝撃は少女の体から出ている力とは思えないほど強く、魔王はあっという間に木から落ちてしまう。しかしそれほど強く蹴っていたのだからもちろん落ちてきたのは魔王だけではなく茂っていた葉や、木のみが落ちてきていた。
ただそれだけならばよかったものの、まるで自然を破壊するような行動に、森が怒りを表した。
「「「自然、破壊、許容、不可」」」
周囲の木がザワつくように揺れ始めると四方八方から敵意と声が飛んでくる。
それは紛れもなく森の化身トレントのもので、シャネアの行動により目覚めてしまったのだ。
「どうしようグリーンピース、トレント怒らせちゃった」
「知るかあほぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!」
「我はペットちゃうしそんな時間経つわけないやろ! 1日や! い・ち・に・ち! てゆうか誰と喋ってんねん! お前ゴースト系見えるんか!?」
魔王が言う通り、主従関係のようなものになってから早くも1日が経過していた。
あの後シャネアは落ち込んだグリフェノルを引っ張るように外へと出て旅を始めたのだ。無論その目的は魔王は全く知らない。そもそも勝手に契約を結ばれ勝手に連れていかれているのだから知る隙もない。
そんなこんなで歩くこと24時間。彼らは森の中を歩いていた。普通の人間ならそこまで歩いていれば疲労で倒れたり、せめても休憩を挟むのだがなにぶん少女は規格外なようで一切歩みを停めることはなかった。
肝心の魔王は人の姿で歩き道中も叫ぶようにツッコミを入れているため心身ともに疲労の色が見えている。それでも魔王のプライドが疲れを出すのを拒むように我慢しているのだ。
「な、なぁ……ところで一体どこに向かおうとしているんや……?」
「はじまりの街」
「……へ? なんて?」
表情の乏しい少女から一瞬の迷いもなく出たその言葉に、きょとんと呆気にとられる魔王。直ぐに聞き間違えじゃないかと耳を疑いもう一度聞く。
しかしさらに少女から出てきた淡白な言葉は「ざびきにんぐたうん」
「いやもっと分からへんわ! というか何語やそれ! 人語もしくは魔人語で言えや!」
意味こそ同じだが、この世界には無い言語であり結局シャネアの手のひらで踊らされていたのである。
わっと叫ぶように突っ込みを入れた後、身に溜まる悔しさを吐き出さんとばかりに目を強く瞑り腕を振って悔しさをアピールする魔王。
そんな様子すら気にもしない少女は、腕を振り続ける魔王の脳天に、軽く飛び跳ねてからベシっとチョップを繰り出した。
飛び跳ねなければ届かない高さに頭があるとはいえ、ただのチョップよりは威力が高くなる。そのためか魔王の口から変な声が漏れ出ていた。
「ポチ、注文が多い」
「誰がポチやねん! つうか痛いわ! 手加減せえや!?」
「必殺勇者ちょっぷだから加減などできぬ」
「そんな必殺でダメージあるの嫌やわ! ってまさかお前、本気で今のやろうとしてへんか!? そ、そんなんされたら我の頭かち割れちゃうで絶対!」
無表情なのに鬼族のような気迫を纏っており、怒りを見せているシャネア。どことなく右手の手刀は煙を帯びているのが魔王の眼に映り、彼は身の危険を感じ目じりに涙を浮かばせて体を震わせていた。もはや魔王の威厳やプライドなどあったものではない。
「もういいから黙って着いてきて」
ご勘弁をと言わんばかりに目を瞑り首を横に振り続ける魔王の姿を見て、シャネアは纏っていた覇気をしまい前を歩き始める。というのも魔王は一切何も知らないのだが、2人が交わした契約――正確にはシャネアが【契約の鎖】を使い強制的に契約を結んだのだが――は片方が死ぬと相方も道ずれになるのだ。故に今ここでグリフェノルに向かって本気で攻撃してしまうとかえって自分の首を絞めてしまうことになるのである。
それを知っているからこそ、少女は攻撃するのをやめて再び歩みを進めたのである。
「とは言うても、もう歩き始めて1日は経ってるんやけど、休むとか知らんの?」
「私は何ヶ月もずっと歩いてたからへーき。たまに町に泊まったり足止め食らったりしてたけど」
「シャネアはアンデットか何かなん??? いくら主従関係で敵同士とはいえ心配になるんやけど?」
どんどんと森の奥へと入っていきながら、少女の理解不能な行動に心配し始める魔王。自身が休みたいからなど絶対に言うことはないが、それ以前に人間の弱さを知っているのだから流石に休むべきだと気を使ったのだ。
まさか自分でも敵である人間に気を使うとは思ってもいなかった彼だが、休んでほしい、休みたいと思う反面、動きが止まり少女が眠りにつけばその隙に襲い勇者を始末することで【契約の鎖】を解除できるのではと考えているのだ。
寝込みを襲うことを真っ先に考え出すところはやはり魔族だからこそだろう。とはいえそれが悟られては無意味になる。だからこそ気を使い優しくして無害であるとアピールしているのだ。
「魔王に心配されるなんてついてない」
「他人の優しさは素直に受け取るべきやで!? ……何ヶ月も歩いとったちゅうけど、なんでそんなに必死に歩いて我のとこまで来たんや」
それは魔王の好奇心からによる疑問だった。具体的な日数は言わなかったが数か月もの間昼夜問わず歩いて時々、この世界に点々と存在する町の問題を解決していたりしていたようだが、それでもずっと歩いて魔王の元まで来た理由がなにか気になったのだ。
もっとも聞いたところで、勇者を始末してしまえばそのうち忘れてしまうことではあるが。
「なんとなく?」
「なんとなくで来るようなところちゃうし! してることは偉業ばっかなんやけど!?」
「じゃあ遠足」
「1人で遠足なんて寂しくて泣いてまうやろ……シャネアはぼっちで可哀そうやなでも我がいるから安心せえってちがぁぁぁぁう! なんでやねん! なんで遠足やねん! 我はそんな遊び感覚で負けて捕まって忙しない突っ込み求められてるん!?」
遠足と言った途端、マントの端を持ち目から零れた涙を拭くような素振りを見せたのち雄叫びを上げるかのように叫びながらツッコミを入れる。
「でも実際ぼっち」
「あ、えっと……それはすまん」
「いい。慣れた。それにそれぞれの町に財布はいるから」
確かに少女の旅路は1人であり、所謂ぼっちだ。誰もシャネアの強さについていけず、パーティーを組みたがらないというのもあるが、一番の要因は背が小さく子供だと思われがちであるためだ。
だからと力を示すように町や村に襲い来る危機や問題を解決したのだが、増えたのは仲間ではなくお礼をさせてくれという通称財布――少女の中でそう呼んでいるだけだが――だけだった。
「なんか今『知り合い』って単語だけ変な感じしたんやけど」
「気のせい」
そんな意図があるとは知らず、しかし何か違和感を感じた魔王だったがすんとした声色で誤魔化され、違和感を感じた言葉のことなど気にすることはなくなった。
「とりあえずグラノー〇が休みたそうだから休むとしよう。隠してるみたいだけどバレバレだし」
「だーかーらー! 我はグリフェノルやって! いい加減覚えて! てか我は別に休みたいって思っとらんし、そもそもグラ〇ーラってなんやねん!」
「万能栄養食品……つまり非常食の名前」
「我は非常食やった!? というか万能栄養食品なんてものがあるんか!?」
「ないよ」
「ないんかーい! あるような言い方しておいてないんかーい!」
更に歩いたところで旅人が使っていたであろう焚火跡を見つけ、彼女たちは一息つくことにした。
いや、シャネアはまだまだ歩いて行ける体力が残っているが、相方が休みたい気持ちを先ほどから隠しきれておらず感じていたため、やむを得ず足を止めることにしたのだ。
その腹いせなのか、今回は非常食の名前で魔王のことを呼び、その魔王が疲労しているのを言い当てるがそこは魔王のプライドが許さず、見栄を張る魔王にシャネアが言った物の説明をした。しかし少女の口から零れたそれはこの世界に存在しないもの。正確には作ろうと思えば作れる材料はあるが生産する場所も技術もこの世界にはないため万能栄養食品というものは存在しない。
故に期待させるような言い方をしてしまったが、魔王の問いに無いと即答できたのだ。
それからしばらくして休憩場所の安全と火を起こすための枝を確保したものの、夜を過ごすには不十分すぎる状態に直面していた。
枝を集めたものの、火の魔法は使えず魔王の炎魔法は焚火どころか森が灰と化す可能性があったため焚火をするのは諦めることとなった。ならばもう寝るしかやることがなかったのだが、地面に敷く布は流石に森に落ちてはいなかった。そこでシャネアは魔王に【魔変化】で布になれと鬼畜な命令を下すが、流石に嫌なようで命令を拒んだ魔王が木の上へと逃げるように登って行った。
そして彼女を見下しながら魔王城で放っていたドスのかかった低声で言った。
「ふはははは! 悔しかったら我を下ろしてみろ勇者。我は魔王ぞ、そう簡単には下せま――あ、ちょ、木を蹴るのは! 蹴るのだけは!」
今は主従関係。ペットに見下されたのと自分だけいい場所で寝ようとしている魔王にいら立ちを覚え、シャネアは魔王が登った木を力強く何度も蹴る。
その衝撃は少女の体から出ている力とは思えないほど強く、魔王はあっという間に木から落ちてしまう。しかしそれほど強く蹴っていたのだからもちろん落ちてきたのは魔王だけではなく茂っていた葉や、木のみが落ちてきていた。
ただそれだけならばよかったものの、まるで自然を破壊するような行動に、森が怒りを表した。
「「「自然、破壊、許容、不可」」」
周囲の木がザワつくように揺れ始めると四方八方から敵意と声が飛んでくる。
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