異世界少女の勇者とペットな魔王さま〜世界征服した魔王は勇者のペットになりました〜

夜色シアン

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11話/新たな仲間

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 それから早くも5日が経った。

 先日の騒動はほぼ収束し、崩れた通路も修復が完了し大炭鉱閉鎖は解除。それにより貿易商やダークエルフ、ドワーフの行き来が激しくなりつつあった。

 今となってはあの騒動の犯人が誰かなど、大炭鉱を歩く人物の誰もが気にしていない。ドワーフ大炭鉱を治める王も寛大な心でシャネア達を許し、ようやく大炭鉱を離れることができる日が来ていた。

 またこの数日で魔王グリフェノルの意識は戻っており、シャネアから受けた傷はほぼ完治している状態。とはいえ、毎日のように気絶させられる日々を送っていたようだが。

「シャネア、そろそろ出発か」

「うん。シルルお世話になったありがと」

 屋根裏から全身を覆い隠すようなローブ――大炭鉱が一時的に封鎖されていた1週間の間、滞在していた商人から購入した防風具だ――を着た少女、シャネアが荷物を纏め降りてきたのを確認して、言葉をかけるシール。未だ結界は展開している状態だったため、指を鳴らして施した結界を解除。瞬間魔王の魔力が肌に突き刺さるが、気にしていない。

 結界が解除されたためか、少し遅れて魔王も屋根裏から降りてくる。魔王の容姿が周囲に知られているのを考慮して、既に【魔変化イリュージョン・シャネア】にて姿を変えていた。

「チッ……このエルフ婆の世話になったのめちゃくちゃ後悔やわ」

「あん? 今なんて言った? もう一度結界内に放り出されたいか?」
 
「……すんませんでした」
 
「許すと思ったかこのくそ魔王」
 
 魔王とエルフは光と闇のような存在。例え魔王の方が力を持っていても、エルフがダークエルフだとしても、エルフの血を引く以上魔王は彼女のことを酷くいとう。そのためか匿ってくれていたことに対して感謝どころか、迷惑だと感じている。しかし匿うことになったのは気絶している最中の出来事のため、その気持ちが後悔という形で出てきたのだ。

 もちろんそんなこと知ったことではなく、むしろ大炭鉱のことを考えて匿ったのだから感謝してほしいと言いたげに、青筋を浮かべた笑みを浮かべる。自身の手をぽきぽきと鳴らしては、いつでも閉じ込めることもできるぞと言わんばかりに圧力をかけていた。

 怒らせてはいけない人物を怒らせてしまった感が漂い、冷や汗を流す。青ざめた顔色を浮かべ、視線でシャネアに救いを求める。だがその想いは虚しく首を横に振られ、しまいには親指を立てた手を突き出される。それが意味するのは『任せて』ではなく『頑張って』の意味。つまるところシャネアは魔王のことを助けるなど何一つ考えていない。

 その意味を理解したグリフェノルは更に顔色を悪くする。手間暇かけて育てたモノが一瞬にして壊されたような酷い顔。その顔を浮かべたところでシールの怒りなど収まるはずもなく、彼女の温まった拳が魔王のこめかみを抉った。

 刹那、激痛による悲鳴が大炭鉱中に広がるが、生憎『魔法売り』の周囲は人通りが少なく、注目が浴びることは一切なかった。
 
「も、もうダメ……無理ぃ……な、なんで我だけ……こんな目に」
 
「自業自得。それじゃあ、シルル。私たちは行くから」

 程なくして解放された魔王。日頃の扱いのせいか、なんとか意識を保っているが地面に項垂れており、激痛と無理やり引き出された悲鳴で体力を激しく消耗しげっそりしていた。どことなく魂が抜けかかっているようにすら見える。
 
 そんな魔王を横目で一瞥いちべつしたシャネアは、改めてシールに匿ってくれたお礼を言い、項垂れている魔王の襟を掴む。

「なにを言ってるんだ? 私もついていくんだが」

「え?」

「シャネアは私に借りがある。そしてシャネアは始まりの町に行った後ここに戻ってくる保証はないし、なんなら元の世界に戻ろうとしてる。それじゃあ借りは永遠に返せっこない。だったらその借りを返してもらうためについていくってのも悪くないだろう?」

 匿ってもらってから5日も経っているからか、彼女からの借りのことを忘れ、きょとんとシールを見つめる。すぐに彼女がついていく理由を述べてくる。それらは反論すらできないものばかりで、拒否する選択肢がないことを悟る。

 とはいえシャネア的には旅の仲間が増えることに関してなんとも思っていない。どちらにせよ拒否はしない一存ではあったが問題なのが魔王だ。痛みが和らいでからというもの、本当の犬のように目を尖らせてわかりやすいくらいに威嚇しているのだ。それもシャネアの背中に隠れ相当低い声で唸っている。

「シャネア……よく考えるんや! このくそエルフと一緒なんて我は嫌やで!」

「くそ?」

 グリフェノルが口を開くたびにシールが怒りを見せる現状。これからのことを考えるとキリがなく、幾ら広い心を持つシャネアですら頭を抱えることになる。本人もその未来を何となく察したのか、ならばと二人の間に入り提案を出した。

「私からしたらここは異世界。なら正々堂々勝負の勝敗で決めたらいいと思う」

「何をもってこの世界異世界は勝負が鉄則みたいな言い方をしてるんだ……? 基準が分からん……」

「奇遇やなダークエルフ。我もシャネアの基準がようわからへん。でも戦闘の勝敗で決まるんならこっちのもんやな! なんたって我は世界に名を轟かせたあの魔王なんやから!」

 シャネアの提案の意図こそ理解できているが、少女の口ぶりがまるでこの世界では勝負事が普通と言っているようなもので、2人揃って小首を傾げている。
 
 とはいえ勝負事で決まるのならばと自信満々に歯茎を出すグリフェノル。少女の姿のままだからか腰に小さな手を当てている姿は可愛らしく、何度見ても威厳は感じられない。

 それでも今の魔王よりも弱いと遠回しに言われたシールは、悔しさと怒りを覚えエメラルド色に輝く瞳を細めて手を鳴らす。

「ほう。そんなに自信があるなら一戦やりあおうか。ただ場所はここだと面倒だからな……私の固有魔法で作るか。【絶対空間ディススペース】」

 シールの固有魔法【絶対空間ディススペース】は彼女の高度な結界魔法を成立させる要となるものだ。

 そもそも結界魔法と呼ばれている魔法は大元を辿れば空間魔法。対象の空間に効果を付与することで完成する。結界魔法により膜が見えているのは管理がしやすいように視覚効果を付与されているのだが、本来は結界は誰からも見ることはできない。そして結界魔法が使える人による通常の結界魔法は、様々な効果を付与できず、できても視覚効果、魔力感知、魔族不通のみ。

 つまり内側と外側に対して効果を付与、魔力遮断付与などができるのは、固有魔法【絶対空間ディススペース】により、空間自体を弄ることができるシールのみなのだ。

 そしてそれを駆使すれば、指定した人以外を不通にする空間も作ることが可能となり、小さな家の外見を変えず、部屋の空間だけを拡張することができる。

 もちろん空間を拡大縮小するのは、元の空間の広さにより限度があるが、家を闘技場にするのは造作もない。

 即ち彼女が魔王との戦闘するにあたり選んだ場所は、自分の家だ。

「とりあえずこの家の中を戦闘場にしたからそこで勝負しようじゃないか。と言っても私が勝つがな」

「言うやんけ。じゃあ我は本気でやらんとなぁ! 後で後悔しても知らんで! まぁその頃にはその口が吹っ飛んどるから後悔すらできないやろうけどなぁ!」

 2人の視線が交わり、火花が散っているように見える。お互いが睨み合いながら戦場へと足を運ぶ。傍から見ていれば滑稽すぎる。

 家の中へと再び入れば、先程よりも遥かに広い空間が広がっていた。外壁からその空間の大きさなど想像もつかないが、元の大きさから約5倍と言ったところか。

 シャネアの元の世界で言うところの野球場くらいだ。

「それじゃあ始めようか、クイズ大会を」

「いやいやいやいや待てや! 今までのやり取りで戦闘するって流れやったやろ! これではいそうですかってクイズなんてやるわけないやろ! ……ていうかそもそもクイズってなんやねん!」
 
「冗談くらい聞き分けたらどうだ……」

「冗談!? 冗談やったの!? 我、一瞬信じちゃったよ!?」

 お互いが嫌悪に包まれ張り詰めた空気を放ち続けていた所で、緊張感を解くシール。敵対関係だが、生死をかけた争いでは無い。そのためか緊迫した空気に耐えられなかったのだろう。

 ほどよくピリついた空気が薄れた後、何もない場所から自身の身の丈ほどある細い杖を取り出して器用に回してから構えた。

 杖先は魔王へと向いており、何時でも撃ち抜けると言わんばかりの気迫だ。

「さて。私も私とて、こんなのに命をかけることは無いからな、先に大地に膝を着いたものが負けだ。それじゃあどっからでも。好きな時に来なグリフェノル」

「いやどっから杖出したん!?」

「それは後で話すけど、まずそこか……本当にこいつが魔王やってるの不思議すぎるんだが」

「なんか貶された気分やな……しゃーない。ガチでやったるで【魔変化イリュージョン漆黒狼ダークネスウルフ】【黒キ終焉ノ星屑ブラックスター】!」

 シールが反応する隙を与えずに姿を少女から漆黒の毛並みが際立つ巨体の狼へと変わり、すかさず魔法を使用する。狼の周囲に黒い星が浮かぶ。禍々しい瘴気の塊にぞわりと体が震える。離れていてもその気迫は冷や汗が身を蝕むほど。

 だが、彼の攻撃はあっけなく終わった。周囲に浮いた小さな惑星が術者の意思関係なく破裂したのだ。

 突然の状況に目をあんぐりさせるグリフェノル。驚きを隠せていない様子だったが、刹那にして【魔変化イリュージョン漆黒狼ダークネスウルフ】が解除。大きな煙を身体から吐き、本来の姿である青年の姿へと戻った。

 そして異変はそれだけではなかった。

 ぐらりと歪む視界。手足に思った以上に力が入らず体温が急速的に奪われる感覚。何が起きたのかと思考する暇すらなく、顔を青ざめてその場に倒れた。

「しくった……魔力切れや……」

 何とかぐるりとその場で転がり、天を仰ぐ魔王。自分の身に起きた現象を感じ取り、呟いた。

 彼が感じたそれは魔力切れを起こした際のものと酷似している。加えて屋根裏で目が覚めた時から少女の姿になるように言われており、今の今までそれを発動したままだったため、魔力切れを起こした。

 ……のでは無い。確かに彼の消耗した魔力は激しいものだったが、仮にも魔王。今の状態でも魔法で戦闘することなど容易だ。

 つまるところ普通に戦闘をしていれば、シールは間違いなく敗北していただろう。

 しかし現実は逆転の結果。先に地に膝をつけたのは魔王だった。

「グリフェノル。お前の負けだ」

「こんな、魔力切れの状態で勝ったなんて、よう言えるな! 戦ってもないやろ!」

「膝を着いたものが敗北と言ったはずだが」

「はんっ!  だーれがそんな話を聞くかふざけんなやぁ!」

「……一応言っておくけどなグリフェノル。お前別に魔力切れしてないから。試しに魔法使ってみろ」
 
 負けを認めないグリフェノルは、駄々をこねる子供のように彼女の言葉を耳に通さない。

 そもそも彼の身体に起こった異変は魔力切れ。そう捉えてしまっているのでは、使えるはずもないと自己暗示する他ない。

 それでも、もしも仮にも魔力切れじゃないのなら。その好奇心に釣られて、身体を起こして再び【魔変化イリュージョン】を使う。

 ただ試すだけだからか、変身先は黒シャネア。

 先程の脱力感なんて嘘のように、そして当たり前のように変化を終わらせた魔王は、摩訶不思議そうな顔を浮かべていた。

「どういうことや……確かに魔力切れしとったはずなのに」

「正確には急激に魔力を失った現象だ。この空間自体魔力を奪う性質があるからな。そうでないと空間維持も難しいものだし……それに魔族は魔力を隠さないから、空間の性質により漏れ出てる魔力もろともごっそりと食われたってところだろう。今はおかげさまで供給が間に合って吸い込む食べることは無いが」

「反則やろ!!」

 詳しい説明を聞いてから、この空間に入った時点で勝ち目などなかったことに気づいて、目を尖らせるグリフェノル。

 元の姿と違い、少女の身なりをしているからか、声色は高く幼く、酷く怒っていても相手に恐怖など与えられない。
 
「知るか。とにかく、よろしくな雑魚魔族」

「我は魔王なんやけどぉぉぉ!」

 ついには見下してくるシールに鼻で笑われた魔王。雑魚という言葉を耳にするや、怒りはさらに昇り腕を振り続け体全体で怒りを叫んだ。
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