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就活
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デストロイトに移住してから2週間が経った。
俺はこの日、現地のヒーロー事務所とリモート面接をすることになっている。
天啓を得たあのニュースに縁を感じたため、次の活動拠点をデストロイトに決めた。
なので、できればデストロイトの事務所に入りたい。
「はぁ....緊張するな。」
ヒーローとしてのキャリアがあるとはいえ、干された身だ。
不正はしていないが経歴を書いたらマイナスになるかもしれないので、あえて書かなかった。
デストロイトに来てからも個人でヒーロー活動を行なっていたが、それを履歴書に書いたところで評価はされないだろう。
それに個人で活動して改めて実感したが、俺一人だと出来ることに限りがある。
やっぱりヒーロー事務所に所属して、他のヒーロー達の協力を得た方が、より多くの人々を救える。
だからこそ早くデストロイトのヒーロー事務所に入って、本格的にヒーロー活動を始めたい。
今日の面接で採用されれば良いのだが、いかんせん緊張で喉がカラカラだ。
パソコンの前で緊張で冷えた手を温めていると、画面に採用担当者が映った。
「お待たせしました風間さん。それでは面接を始めます。」
「はい、よろしくお願いします。」
いよいよ面接が始まった。
担当者は俺の履歴書を見ると、眉間に皺を寄せながら穏やかな口調で俺に問いかけた。
「まずは希望職種ですが....どのような職種を希望されているのでしょうか?」
「えっ?書いていませんでしたっけ?僕はヒーローを希望しています。」
すると担当者は呆れたように半笑いをした。
...もしかして、何かやらかしてしまったか?
「プッ!....おっと失礼。風間さんは日本人だそうですが、アメリカには何年住んでいるのですか?」
「2週間前に引っ越してきたばかりです。」
「なるほど、それでですか。」
担当者は笑いを堪えながら、俺に優しく説明してくれた。
「いいですか、風間さん。アメリカでヒーローをするにはヒーロー認定証が必要なんですよ。」
「ヒーロー認定証、ですか?」
「えぇ。毎年2回行われるヒーロー認定試験に合格して、その後1年間のヒーロー研修を経て、晴れてヒーロー認定証が交付されるのです。」
へぇ、そうだったのか。
日本じゃ、ヒーロー養成学校はあっても試験なんかなかった。
ヒーローの試験って、一体何をするんだろうか?
少し気になったが、そんなことより担当者が呆れていた理由を察してしまった。
「風間さん。念のために確認しますが、ヒーロー認定証はお持ちでしょうか?ありましたら認定ヒーロー番号を教えてくだされば、すぐにこちらでヒーロー名簿を検索して経歴を確認致しますが。」
「いえ、その必要はありません。ヒーロー認定証を手に入れてから出直します。」
この国では、俺はヒーローとしてのスタートラインにすら立てていなかった。
今日の面接の結果は聞くまでもない。
「ちなみに、次回のヒーロー試験の受験申請受付は来週までですよ。」
「そうですか。教えてくださってありがとうございます。」
「いえいえ。ヒーロー試験、合格できるよう祈っています。」
俺は深々とお辞儀をすると、採用担当者は通信を切った。
面接の結果は残念だったが、やるべきことが見えてきた。
俺は早速ヒーロー試験の申込をして、試験に備えて勉強を始めた。
◆◆◆
「ヒーロー試験、合格できるよう祈っています。」
私は、世間知らずの日本人にお世辞を言うと、通信を切った。
普段だったら履歴書で落とす相手だが、最近は閑散期だから可能な限り面接を受け入れていた。
履歴書を読んだ時点でアメリカン・ドリームに憧れてやってきた無知なヒーロー志望だと、面接をする間でもなく分かった。
彼は今頃、ヒーロー試験の受験申し込みでもしているのだろう。
そしてこれからヒーローとしての高い壁にぶつかることになる。
アメリカにヒーロー試験があるのは、それだけ凶悪犯罪が多いからだ。
あまりに殉職するヒーローが多いから、力不足な人をヒーローにしないよう試験制になったのだ。
それでも尚、ヒーローの殉職率は20%と高い。
活動期間が3年未満のヒーローに限れば殉職率は60%以上だ。
厳しい試験に、危険なヒーロー活動。
きっと彼は、その他大勢のヒーロー志望と同様に、挫折してヒーローを諦めることだろう。
「はぁ。今日の仕事、もう終わりか。」
面接を終えた私は、やることもないので一足早く退勤した。
いつもならヴィランの対応でてんやわんやして、仕事を早く終わらせるどころか終業時間まで気を緩める余裕がない。
だけど、ここ最近は暇だ。
なぜなら、毎日嫌になるくらい大量に出たヴィラン達が、ある日を境に急激に減ったからだ。
1日に1000件近くあったデストロイトの犯罪件数が、なぜか2週間前から、たったの十数件に減少した。
犯罪が少ないことは良いことだけど、こうも少ないと却って不気味だ。
上層部が『ヴィランが一斉に暴れ出す前兆なのでは』と騒ぎ立てるのも無理はない。
ここまで異常に少ないと、まるで『犯罪そのものを消す異能』を持った人物が2週間前にデストロイトにやってきたかのように思えてくる。
....そういえば今日面接をした日本人の彼も、確か2週間前にデストロイトに引っ越してきたのだっけ?
だとしたら、今のデストロイトを見て『これならヒーローとしてやっていけそう』と勘違いしているんじゃないかしら?
数年前に日本へ旅行したことがあるけど、はっきり言って日本のヒーローはレベルが低かった。
犯罪件数が異様に少ないからか、ヴィランが大したことない。
日本で過去最悪だと言われていたヴィランは、デストロイトじゃ毎日掃いて捨てるほど現れる。
それだからか、トップヒーローがちゃちな小悪党を捕まえただけで、その日の一大ニュースとして取り上げられていた。
今のデストロイトは、まるで日本にいるみたいに犯罪が少ない。
だけど、その状態がいつまで続くかは分からない。
今日面接をした彼、勘違いしたままヒーローにならなければ良いけれど。
まぁ、私の知ったことではないか。
俺はこの日、現地のヒーロー事務所とリモート面接をすることになっている。
天啓を得たあのニュースに縁を感じたため、次の活動拠点をデストロイトに決めた。
なので、できればデストロイトの事務所に入りたい。
「はぁ....緊張するな。」
ヒーローとしてのキャリアがあるとはいえ、干された身だ。
不正はしていないが経歴を書いたらマイナスになるかもしれないので、あえて書かなかった。
デストロイトに来てからも個人でヒーロー活動を行なっていたが、それを履歴書に書いたところで評価はされないだろう。
それに個人で活動して改めて実感したが、俺一人だと出来ることに限りがある。
やっぱりヒーロー事務所に所属して、他のヒーロー達の協力を得た方が、より多くの人々を救える。
だからこそ早くデストロイトのヒーロー事務所に入って、本格的にヒーロー活動を始めたい。
今日の面接で採用されれば良いのだが、いかんせん緊張で喉がカラカラだ。
パソコンの前で緊張で冷えた手を温めていると、画面に採用担当者が映った。
「お待たせしました風間さん。それでは面接を始めます。」
「はい、よろしくお願いします。」
いよいよ面接が始まった。
担当者は俺の履歴書を見ると、眉間に皺を寄せながら穏やかな口調で俺に問いかけた。
「まずは希望職種ですが....どのような職種を希望されているのでしょうか?」
「えっ?書いていませんでしたっけ?僕はヒーローを希望しています。」
すると担当者は呆れたように半笑いをした。
...もしかして、何かやらかしてしまったか?
「プッ!....おっと失礼。風間さんは日本人だそうですが、アメリカには何年住んでいるのですか?」
「2週間前に引っ越してきたばかりです。」
「なるほど、それでですか。」
担当者は笑いを堪えながら、俺に優しく説明してくれた。
「いいですか、風間さん。アメリカでヒーローをするにはヒーロー認定証が必要なんですよ。」
「ヒーロー認定証、ですか?」
「えぇ。毎年2回行われるヒーロー認定試験に合格して、その後1年間のヒーロー研修を経て、晴れてヒーロー認定証が交付されるのです。」
へぇ、そうだったのか。
日本じゃ、ヒーロー養成学校はあっても試験なんかなかった。
ヒーローの試験って、一体何をするんだろうか?
少し気になったが、そんなことより担当者が呆れていた理由を察してしまった。
「風間さん。念のために確認しますが、ヒーロー認定証はお持ちでしょうか?ありましたら認定ヒーロー番号を教えてくだされば、すぐにこちらでヒーロー名簿を検索して経歴を確認致しますが。」
「いえ、その必要はありません。ヒーロー認定証を手に入れてから出直します。」
この国では、俺はヒーローとしてのスタートラインにすら立てていなかった。
今日の面接の結果は聞くまでもない。
「ちなみに、次回のヒーロー試験の受験申請受付は来週までですよ。」
「そうですか。教えてくださってありがとうございます。」
「いえいえ。ヒーロー試験、合格できるよう祈っています。」
俺は深々とお辞儀をすると、採用担当者は通信を切った。
面接の結果は残念だったが、やるべきことが見えてきた。
俺は早速ヒーロー試験の申込をして、試験に備えて勉強を始めた。
◆◆◆
「ヒーロー試験、合格できるよう祈っています。」
私は、世間知らずの日本人にお世辞を言うと、通信を切った。
普段だったら履歴書で落とす相手だが、最近は閑散期だから可能な限り面接を受け入れていた。
履歴書を読んだ時点でアメリカン・ドリームに憧れてやってきた無知なヒーロー志望だと、面接をする間でもなく分かった。
彼は今頃、ヒーロー試験の受験申し込みでもしているのだろう。
そしてこれからヒーローとしての高い壁にぶつかることになる。
アメリカにヒーロー試験があるのは、それだけ凶悪犯罪が多いからだ。
あまりに殉職するヒーローが多いから、力不足な人をヒーローにしないよう試験制になったのだ。
それでも尚、ヒーローの殉職率は20%と高い。
活動期間が3年未満のヒーローに限れば殉職率は60%以上だ。
厳しい試験に、危険なヒーロー活動。
きっと彼は、その他大勢のヒーロー志望と同様に、挫折してヒーローを諦めることだろう。
「はぁ。今日の仕事、もう終わりか。」
面接を終えた私は、やることもないので一足早く退勤した。
いつもならヴィランの対応でてんやわんやして、仕事を早く終わらせるどころか終業時間まで気を緩める余裕がない。
だけど、ここ最近は暇だ。
なぜなら、毎日嫌になるくらい大量に出たヴィラン達が、ある日を境に急激に減ったからだ。
1日に1000件近くあったデストロイトの犯罪件数が、なぜか2週間前から、たったの十数件に減少した。
犯罪が少ないことは良いことだけど、こうも少ないと却って不気味だ。
上層部が『ヴィランが一斉に暴れ出す前兆なのでは』と騒ぎ立てるのも無理はない。
ここまで異常に少ないと、まるで『犯罪そのものを消す異能』を持った人物が2週間前にデストロイトにやってきたかのように思えてくる。
....そういえば今日面接をした日本人の彼も、確か2週間前にデストロイトに引っ越してきたのだっけ?
だとしたら、今のデストロイトを見て『これならヒーローとしてやっていけそう』と勘違いしているんじゃないかしら?
数年前に日本へ旅行したことがあるけど、はっきり言って日本のヒーローはレベルが低かった。
犯罪件数が異様に少ないからか、ヴィランが大したことない。
日本で過去最悪だと言われていたヴィランは、デストロイトじゃ毎日掃いて捨てるほど現れる。
それだからか、トップヒーローがちゃちな小悪党を捕まえただけで、その日の一大ニュースとして取り上げられていた。
今のデストロイトは、まるで日本にいるみたいに犯罪が少ない。
だけど、その状態がいつまで続くかは分からない。
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