僕の人生日記「復習」

Kida

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僕の人生日記「復習」

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 僕の名前は元道 大樹です。
「大きく立派な樹のような人になってほしい」
という願いから名づけられました。
誕生日は満州事変があった九月十八日です。
 もう十七になりますが、将来の夢は決まっていません。
周りの大人は決まっていないことを心配しています。
 しかし僕は全く心配していません。
今決めたところでその夢を持ち続けることなんて不可能なのです。
今これからの一生を決めるには僕はまだ知識が少なすぎます。
 
 僕は東京のとある町の小中一貫校に通っていました。
小学二年生のころに転校してきました。
小学一年生の頃はもう少し遠くの学校へ通っていました。
 早いと思われるかもしれませんが僕はそこで初恋をしました。
今考えるとこれは恋ではないのかもしれませんが、当時の僕に言わせれば立派な恋だったのでしょう。
相手はクラスで一番人気のある子でした。
 最初は全く気がなかったと思います。
しかし、ある日その子からラブレターをもらって一気に上がってきたのでしょう。
僕もその子を好きになってしまいました。
 今思い出すと笑い話なのですが、僕はその好きな子が自分の分の給食を運ぼうとしている姿を見て「がんばれ」と応援していたんです。
多分話しかけたいという気持ちと恥ずかしいという気持ちが交差して出た言葉だと思うんです。
でも、いくらなんでもただ給食を運んでる子に「がんばれ」って面白いですよね。
 そして時が過ぎ転校の時。
クラスのみんなから手紙をもらいました。
今でも大切にしています。
その手紙の中にその子の手紙もありました。
その手紙の最後の文面は何だったと思いますか?
普通なら「げんきでね」とか「またあそぼうね」だと思うんです。
しかしその子の最後の文面はこうでした。
「チュッ」
 
投げキッスです。
小学校一年生の手紙の最後の文面は投げキッスでした。
大人ですよね。
今見ると面白いような、微笑ましいような、そんな気持ちになります。
 
 転校して一年目の小学二年生。
周りに知り合いがいなかった僕は不安だらけでした。
しかし、すぐに友達もできて楽しい日々を過ごすことができました。
算数の授業で一メートルのもの探しで一メートルのひもをもらって構内をうろうろしていた時仲のいい女の子が担任の先生のウェストを測って
「一メートルだ!」
といったことを今でも覚えています。
 小学二年生でもちゃんと恋をしました。
家が近い女の子です。
みんなに内緒で一緒に帰ったりしました。
謎の言語を使って愛を確かめたりもしました。
しかし、友達にバレてしまい、それ以来話すことがなくなってしまいました。
残念でしたね。
 
 すっかり学校にも慣れた小学三年生。
小学校三年生はあまり記憶に残っていません。
事故にあったからでしょうか。
あまり記憶がないのです。
というわけですみません。
あ、でも水泳を習い始めたのは覚えています。
クロールからスタートしました。
背泳ぎが難しかったのをぼんやり覚えています。
 
 十歳を迎えた小学四年生。
この年で僕は初めて「一目惚れ」を経験しました。
席が偶然近かった女の子です。
彼女に少しでも振り向いてほしくてちょっかいもよく出しました。
ちょっかいを出すことしかできませんでした。
ピュアですね。
しかしこの年、恋は実りませんでした。
 二分の一成人式というものをやりました。
その時僕は漁師になりたいと言いました。
今でもたまに漁師もいいなと思ったりします。
 
 第二反抗期が始まった小学五年生。
この年、クラスが荒れました。
担任に対する明らかな嫌がらせが多発しました。
僕も加担していたと思います。
しかし、先生から見ると僕は加担していないように映っていたようです。
なので僕は先生に嫌われることもなく得した一年を送っていました。
 
 小学校最高学年六年生。
修学旅行で栃木県に行きました。
旅行に関係ないものは持ってきてはいけませんとしおりに書いていましたがそんなことを守る人のほうが少ないものです。
僕はカードとゲーム機を持っていきました。
そして夜、友達とゲームばかりしていました。
友達はタブレット端末を持ってきていて、みんなでそれを囲んで話し合ったりしていました。
僕たちが遊んでいた時に急に部屋の扉が開いたときはとても焦りました。
先生が見回りに来たかと思ったからです。
しかし、入ってきたのは他の部屋の友達でした。
どうやらこうして全部屋を回って反応を楽しんでいるようです。
なんとも嫌らしいというか、なんというか。
 
 卒業式では卒業するという感覚に陥りませんでした。
だって中学校もここなんですから。
中学校受験する友達と離れるのは残念でしたけれども、ほかの小学校から人が集まってくるわけでもないので、特に環境が変わることもないとわかっていましたしね。
 
 中学校へと進んだ中学一年生。
同じ校舎なのにとても緊張してしまいました。
なんででしょうかね。
制服だからですかね。
 部活も始まりました。
僕は陸上部に入りました。
走るのが好きだったというのもあるのかもしれませんが、たぶんほかに入りたいと思ったものがなかったことのほうが大きかった気がします。
種目は中、長距離にしようと決めていました。 
なかなか試合に出る機会がないまま時が過ぎようやくつかめた初レースの切符。
三千メートルに出場しました。
緊張で足が固まってしまい全く力を出せなかったことも印象的ですが、一番印象に残っていることは同じ組で走った選手に全国大会二位の実力者がいたことでした。
何度も集会遅れにされ、ビビったのを鮮明に覚えています。
速かったなあ。
 そうそうこの年、人生初の彼女ができました。
小学校四年生のころから好きだった子に告白して見事成功。
でも彼女の家が恋愛禁止で一緒に帰ったりとかはできませんでした。
箱入り娘かーって思いますよね。
なので遠距離恋愛みたいな感じでした。
それでも幸せだったんですよ。
 
 いろいろやる気を失った中学二年。
先生に「この年は慣れからか、全てのやる気をなくしてしまいがちになるから気をつけろ」と言われました。
四月の僕は「僕に限って大丈夫だろう」と高を括っていたのですが、それがフラグだったんですね。
見事に回収して見せました。
 勉強もクラス行事もやる気をなくしていた僕にさらなる悲劇が巻き起こります。
予想できる方もいるかもしれませんね。
そうです。失恋です。
忘れもしない九月十四日。
振られてしまいました。
ショックでした。
 この年僕は初めて学校代表として駅伝大会に参加しました。
振られたショックをばねにして努力した結果です。
嬉しかったです。
 
 どの行事にも「中学生活最後の」というワードがつくようになった中学三年生。
最後の行事なら本気で取り組みたいですよね。
なのでリーダー職をたくさん経験しました。
修学旅行の班長、体育祭のソーラン節リーダー、合唱コンクールのパートリーダーなどなど...。
どの職も楽しかったです。
修学旅行では班長のしおりを家に忘れてその場の流れで行動したり、
体育祭では総合優勝を逃してしまったものの、ソーラン節賞と応援賞をとることができました。
合唱コンクールでは最優秀賞をとることもできました。
こんだけ賞を独占していたので他クラスからはすごく嫌われていたんですけどもね。
合唱コンクールの時に「あの組だけには、投票しないで」と部員に呼び掛けていた人もいたくらいなんですよ。
結果的にとったので良かったですけどもね。
 部活も頑張りました。
引退レースはベストが出ないまま終わってしまい残念でしたけども、良い三年間を過ごせたと思います。
 
 高校生デビュー一年生。
近くの男子校に入学しました。
入りたい部活があったんですよ。
最初は苦痛でした。
満員電車はしんどいし、男子校高たら華がないですよね。
それに部活も思っていたのと違って...。
ここで三年間やっていける自信がありませんでした。
だから勉強だけは頑張ろうと思ったのですが、これもなかなか。
早くも辞めたいと思う日々が続きました。
 
 そして、今
友達もできて楽しく生活しています。
しかし、部活はさぼり気味になっています。
もうやめてやろうかとさえ思っています。
バイトも始めて自分で稼ぐ大変さを感じました。
 ただ、将来やりたいことというのが決まっていません。
救命救急士になりたいという夢を持っていましたが揺れています。
あるドラマを見て「このキャラの人が医者になっているのだから、僕でもがんばればなれるんじゃないか」とかおもってたりしていますがまあ現実は厳しいでしょう。
将来したいことがない人に努力しろと言っても無駄ですよ。
だって目標がないのだから。
 
 
 多分僕は何も考えずにあと一年過ごすでしょう。
そして何も考えずに適当に大学進出して適当に就職すると思います。
こうなってはいけないとかわかっていてもきっとそうなります。
難しいですよね。人生って。
 
 これからも人生の日記をつけていこう。
時間がたってから見てきっとつらくなることも書かれてるんだろうけど、過去を復習するのは大事だ。
復習してこれからを決めていこう。
難しいけれども、頑張ろう。
 

 
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