最強で無双するっ!と思ってたら無双する主人公の侍女になりました…

芹澤©️

文字の大きさ
19 / 34

狼と私(どうしてこうなった)

しおりを挟む

フェンリルから契約を打診された私。

「謹んでお断り致します」

『ほう?こんな機会滅多にないというに』

「トラブル…もとい、人間同士の争いの種になりかねます」

ただでさえ子フェンリルを飼うというのに、そんなのは坊ちゃんに任せたら良いと思う。

『ふん。我が子の一大事に動けるよう、側にいる者と契約しておくと楽なんだが』

「人をなんだと思ってます?」

『そもそも、娘。お前はどうも受難の相が出ているのだ、我と契約すると後々楽だぞ?』

受難の相は坊ちゃんから離れれば、解消される気がする。
それに、契約したことで今後魔王が現れるとか、変な教団に追われるとか……

『若いのに心配症な…』

頭の中を読まないで下さい。
うーん、契約して坊ちゃんと世界を救う旅に出ないといけないとかだとちょっと……面倒って言うか……

『ここはな』

「はい?」

突然何?

『我が世界を行き来する為に利用する亜空間なんだがな』

へえ、亜空間。でも世界って?

『今は新月が近いせいで黒の森に入り口を作ったのだが、本来なら落ち着いた場所であればどこでも入り口を作ることが可能でな』

「どこでも」

『ここに一旦入って出れば移動時間なく様々な場所へ行けるという、とても便利な』

「します!契約!」

『……現金な娘よ』

「そんなこと仰らずに!是非!私そこそこ強いので亜空間移動以外はお手間を取らせません!」

制限はありそうだけど、これって殆ど瞬間移動じゃない?便利過ぎる。

『新月には思った場所に開けんし、何より人前で披露出来ないがそれでも良いのか?』

「そんなぽんぽん使おうなんて思いません。いざという時に逃げ込める場所があるって大事ですよ」

『そうか。使う時はこの魔石に願え。魔力が安定していれば、入り口が現れるだろう。これの代価はたまに我が子を連れてくることだ』

突然目の前に透明な結晶が現れた。儚く輝くそれを私はしっかりと両手で受け止る。まるで透明な水晶のよう。……フェンリルの額に付いてるものと同じものだろうか?

『受難の娘、レナリア。ここで契約を結ぼう。我の名は※※※※』

待って、言語化出来ない?それになんで私の名前を、それは捨てた名前で、私はレナよ!

『我が子を頼んだぞ……』

ちょっと、話を




「レナ!!」

一瞬目の前がぼやけて、気づいたのは声をかけられてからだった。

「……エイル様?」

あれ?私はどうしたんだったか。
フェンリルと話していた筈なのに……あっ!

「坊ちゃんは?!」

上半身を起こそうとして驚いた。エイル様に抱き抱えられてる?!

「テオンは寝ているよ。……もう、本当に1人で無茶はやめてくれ。どれだけ心配したか」

申し訳ございません!とりあえず下ろして下さい、気まずさで死にます!!

「申し訳ございません…何とかなると思いました」

「確かに何とかなったけど、君はもう少し思慮深いと思っていたのに」

「恐縮です」

「褒めてない。叱ってるんだ」

「申し訳ございません…」

いやほんと何とかなったからびっくりですよね。しかも瞬間移動ゲット出来たし。
肝心の坊ちゃんは呑気に子フェンリルと寝ているし、羨ましいったら。

起きたら説教なんだから!

「テオンが起きたら2人とも説教だからね」

「え?!万事解決したのに?!」

「いやいや、結局あの犬?狼も一緒だし、レナの危なっかしい行動も目に余るし?」

ああああ、エイル様の笑顔に凄みが……これ以上減給はしないで下さいね?!



~~~~~~~



『やれやれ、まだ理性がある内で良かったわ。新月まで我が子が戻らなかったら、気が狂うて我が子の周りの者は殺しかねなかったしな』






『……何とも不思議な縁よ』






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

神託が下りまして、今日から神の愛し子です! 最強チート承りました。では、我慢はいたしません!

しののめ あき
ファンタジー
旧題:最強チート承りました。では、我慢はいたしません! 神託が下りまして、今日から神の愛し子です!〜最強チート承りました!では、我慢はいたしません!〜 と、いうタイトルで12月8日にアルファポリス様より書籍発売されます! 3万字程の加筆と修正をさせて頂いております。 ぜひ、読んで頂ければ嬉しいです! ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 非常に申し訳ない… と、言ったのは、立派な白髭の仙人みたいな人だろうか? 色々手違いがあって… と、目を逸らしたのは、そちらのピンク色の髪の女の人だっけ? 代わりにといってはなんだけど… と、眉を下げながら申し訳なさそうな顔をしたのは、手前の黒髪イケメン? 私の周りをぐるっと8人に囲まれて、謝罪を受けている事は分かった。 なんの謝罪だっけ? そして、最後に言われた言葉 どうか、幸せになって(くれ) んん? 弩級最強チート公爵令嬢が爆誕致します。 ※同タイトルの掲載不可との事で、1.2.番外編をまとめる作業をします 完了後、更新開始致しますのでよろしくお願いします

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!

雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。 ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。 観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中… ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。 それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。 帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく… さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!

処理中です...