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4.まさかの展開
という訳で、相当頭に血が上っていた俺は、すぐにゲームを終わらせてこれ以上高崎との接点を持たずに済むよう、あの場で考え付いた策を実行したわけなのだが。
「俺、高崎のことが好きなんだけど……」
俺の突然の告白に高崎は驚いた顔をしたまま固まっている。
一方の俺は、未だに視線を逸らすことなく高崎を見つめ続けていた。
静まり返った教室で、この世界には俺達二人きりしか存在しないかのように微動だにせず見つめあっていると、まるで時間が止まってしまったようにも感じられる。
実際はそんなロマンチックさは欠片もなく、この時の俺はというと、完全にこの場をコントロールしているしているかのような錯覚に陥り、正直ちょっと悦に入っている状態で。
いつも自信満々で余裕そうな態度を崩しもしない高崎のこんな顔が見れたことで、少しだけ溜飲が下がったような気さえしていた。
でも俺の意思をまるっと無視して、俺のことを自分達にとって都合のいい人間だといわんばかりに勝手に俺を巻き込もうとした事はそう簡単には許せない。
だったらもうちょっと普段高崎がしないような顔をさせてから、全部嘘だったとネタばらしするのもありかもな。
気分はドッキリ企画で仕掛け人だと思い込んでいる人に対してドッキリを仕掛ける逆ドッキリ仕掛け人だ。
そう考えると、今はシリアスな場面で絶対に笑っちゃいけないのにうっかり吹き出しそうになってくる。
さて、何から仕掛けるか……。いっそ手でも握ってみるとか?
こんな愉快な展開になるなら、男を落とすテクニックとか調べてみれば良かったなぁ。
その時ふと、かつてある人に言われた言葉を思い出し、胸がツキリと痛んだ。
『瑠衣は無意識にやってるんだろうけど、伏し目がちになった後に恥ずかしそうに上目遣いで見つめられると、誘われてるようでドキドキする。頼むから他の男の前で無防備にそんな顔しないで』
俺のことをそんな言葉で縛り付けておいて、自分はちゃっかり他の人との幸せを選んだ不誠実な男。
彼のことが頭を過ってしまったことで、たちまち楽しい気分が霧散し、高崎に対する興味が完全に削がれてしまった。
この時点である意味ミッションはほとんど完了している。
だったらすぐにネタばらしをして、さっさと退散願っても問題ない。
もう二度とこんなバカな遊びに他人を巻き込むなって文句のひとつでも言ってやらなきゃ気が済まないって思ってたけど、なんだかそれすらどうでもよくなり、おざなりな気分で口を開くと。
「あのさ……!」
さっきとは反対に、俺が喋り出そうとしたタイミングで高崎が先に言葉を発したのだ。
俺は少しだけムッとしながらも、大人しく高崎の言葉を待つ。
ところが。
「高嶋の気持ちはわかった。まさかそんな風に言ってもらえると思わなかったから、ビックリしすぎて混乱してた。ゴメンな……」
何故か理解を示すような言葉と共に謝られる俺。
あれ? これなんか俺がフラれるっぽいパターンじゃね?
そう気付いて愕然とした。
元々付き合う気なんて更々ないし、況してや全く好きじゃない。
──そんな相手に断りを入れられるなんて屈辱以外の何物でもない。これは一刻も早くネタばらししないと!
そんな事を考えているうちに、話はどんどん進んでいく。
「とりあえず友達からってことでいいか?」
「………………は?」
「なんとなく興味を引かれたんだ。お前に」
「え!? ちょっと待って!」
思わぬ方向に転がっていきそうな事態に、俺は内心大焦りで待ったをかけた。
ところが、一度外してしまったタイミングというのは再び掴むのが難しいものなのか。
「なんかお前イチイチ可愛い反応するな……。そういうの見てると、お前をそういう意味で好きになれるかはわからないけど、お前のこと知りたいっていう気持ちにさせられる」
焦る俺を他所に、高崎は砂でも吐きそうな甘めの台詞を吐いてきた。
さすがヤリチン。そんな言葉がすらすら出てくるってすごくね?
ある意味感心していると。
「じゃあ俺部活あるから、悪いけど後よろしくな」
高崎はそんな言葉を残して颯爽と教室を出ていってしまったのだ。
まさかの展開に、俺は暫く呆然としてしまう。
俺の話はまだ終わってない! しかも有らぬ誤解をされたままなんだけど!!
気付いた時にはもう遅かった。
「俺、高崎のことが好きなんだけど……」
俺の突然の告白に高崎は驚いた顔をしたまま固まっている。
一方の俺は、未だに視線を逸らすことなく高崎を見つめ続けていた。
静まり返った教室で、この世界には俺達二人きりしか存在しないかのように微動だにせず見つめあっていると、まるで時間が止まってしまったようにも感じられる。
実際はそんなロマンチックさは欠片もなく、この時の俺はというと、完全にこの場をコントロールしているしているかのような錯覚に陥り、正直ちょっと悦に入っている状態で。
いつも自信満々で余裕そうな態度を崩しもしない高崎のこんな顔が見れたことで、少しだけ溜飲が下がったような気さえしていた。
でも俺の意思をまるっと無視して、俺のことを自分達にとって都合のいい人間だといわんばかりに勝手に俺を巻き込もうとした事はそう簡単には許せない。
だったらもうちょっと普段高崎がしないような顔をさせてから、全部嘘だったとネタばらしするのもありかもな。
気分はドッキリ企画で仕掛け人だと思い込んでいる人に対してドッキリを仕掛ける逆ドッキリ仕掛け人だ。
そう考えると、今はシリアスな場面で絶対に笑っちゃいけないのにうっかり吹き出しそうになってくる。
さて、何から仕掛けるか……。いっそ手でも握ってみるとか?
こんな愉快な展開になるなら、男を落とすテクニックとか調べてみれば良かったなぁ。
その時ふと、かつてある人に言われた言葉を思い出し、胸がツキリと痛んだ。
『瑠衣は無意識にやってるんだろうけど、伏し目がちになった後に恥ずかしそうに上目遣いで見つめられると、誘われてるようでドキドキする。頼むから他の男の前で無防備にそんな顔しないで』
俺のことをそんな言葉で縛り付けておいて、自分はちゃっかり他の人との幸せを選んだ不誠実な男。
彼のことが頭を過ってしまったことで、たちまち楽しい気分が霧散し、高崎に対する興味が完全に削がれてしまった。
この時点である意味ミッションはほとんど完了している。
だったらすぐにネタばらしをして、さっさと退散願っても問題ない。
もう二度とこんなバカな遊びに他人を巻き込むなって文句のひとつでも言ってやらなきゃ気が済まないって思ってたけど、なんだかそれすらどうでもよくなり、おざなりな気分で口を開くと。
「あのさ……!」
さっきとは反対に、俺が喋り出そうとしたタイミングで高崎が先に言葉を発したのだ。
俺は少しだけムッとしながらも、大人しく高崎の言葉を待つ。
ところが。
「高嶋の気持ちはわかった。まさかそんな風に言ってもらえると思わなかったから、ビックリしすぎて混乱してた。ゴメンな……」
何故か理解を示すような言葉と共に謝られる俺。
あれ? これなんか俺がフラれるっぽいパターンじゃね?
そう気付いて愕然とした。
元々付き合う気なんて更々ないし、況してや全く好きじゃない。
──そんな相手に断りを入れられるなんて屈辱以外の何物でもない。これは一刻も早くネタばらししないと!
そんな事を考えているうちに、話はどんどん進んでいく。
「とりあえず友達からってことでいいか?」
「………………は?」
「なんとなく興味を引かれたんだ。お前に」
「え!? ちょっと待って!」
思わぬ方向に転がっていきそうな事態に、俺は内心大焦りで待ったをかけた。
ところが、一度外してしまったタイミングというのは再び掴むのが難しいものなのか。
「なんかお前イチイチ可愛い反応するな……。そういうの見てると、お前をそういう意味で好きになれるかはわからないけど、お前のこと知りたいっていう気持ちにさせられる」
焦る俺を他所に、高崎は砂でも吐きそうな甘めの台詞を吐いてきた。
さすがヤリチン。そんな言葉がすらすら出てくるってすごくね?
ある意味感心していると。
「じゃあ俺部活あるから、悪いけど後よろしくな」
高崎はそんな言葉を残して颯爽と教室を出ていってしまったのだ。
まさかの展開に、俺は暫く呆然としてしまう。
俺の話はまだ終わってない! しかも有らぬ誤解をされたままなんだけど!!
気付いた時にはもう遅かった。
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