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43.リスタート⑧(昴流視点)
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梅原と話してからというもの、俺の中に生まれたモヤモヤは大きくなる一方だった。
瑠衣に視線すら合わせてもらえなくなってからずっと、頑張ればどうにかなるんじゃないかっていう淡い期待と甘えがあった。
でもそれじゃ駄目なんだってことを思い知ったし、その直後に瑠衣が男に抱かれてたかもしれないっていう衝撃的な話を聞かされて、俺は自分の気持ちをどう整理すればいいのかわからなくなった。
ただひとつ確実にわかっているのは、俺ってホントにバカだったなぁ、ってことだけ。
慣れてなさそうなキスに、瑠衣は何も知らない無垢な身体なんだと勝手に思い込んでいた。
あれは単にやる気がなかったからだと言われれば納得できる。
散々色んな女の子と適当に付き合って、何にも考えずにエッチしてきた俺に何かを言う資格はないけど、瑠衣の唇に初めて触れたのは俺なんだと思うだけで、征服欲が満たされている気になってたなんて、滑稽以外の何物でもない。
モヤモヤしてるのは既に誰かが瑠衣の身体を暴いたかもしれないっていうことよりも、瑠衣がソイツ──倉木とかいう親父さんの秘書にまだ心を残してるんじゃないかっていう可能性のほう。
瑠衣のお姉さんと結婚するってことは、義理の兄弟になる訳で。
さすがに瑠衣の実家に入るってことは無いとは思うけど、瑠衣にしてみたら他の人と、しかも自分の姉と結婚してしまった好きな人を、事あるごとに目にしなきゃならないなんて辛いに決まってる。
俺なんて瑠衣が他の男のことを忘れられないかもしれないと思うだけで、こんなに辛いのだ。
ソイツが目の前に現れて、瑠衣と一緒にいるのを目撃してしまったら、耐えられないかもしれない。
──もしかして瑠衣がこっちでひとり暮らししてるのって、それが原因なんじゃ……?
そう思ったら、胸が締め付けられるように痛かった。
◇◆◇◆
「悪い、安達。今日部活休むから、よろしくな」
教室を出て歩き始めたところで前方に見慣れたシルエットを見つけた俺は、早足で近付くと追い抜きざまにそう声をかけた。
前以って今日部活を休むことを連絡しておいたものの、せっかく見かけたことだし、一応直接頼んでおく。
以前だったら、大会が近いわけでもないこの時期なんてほとんど部活に出てなくて、クリスマスも近いこともあって、俺と付き合いたいって言ってくる女の子達と適当に遊びに行ったりしていたけど、今となってはそんないい加減な行動に反省しきりだ。
ましてや今週末に青陽学園との練習試合を控えてるっていうのに、部長の俺が部活に出ないなんて申し訳ないとは思うけど、どうしても今日やっておきたいことがあったために部活を休むことにした。
梅原に声をかけられた時に一緒にいた安達は俺達がどんな話をしたのか気になってるみたいだけど、アイツはアイツなりに気を遣ってくれているらしく、俺から何も言わない以上自分から尋ねるつもりはないようだった。
俺は心の中で友人の優しさと気遣いに感謝しながら、急いで昇降口へと向かう。
しかし。
「あれ~? 昴流じゃん。もしかして部活サボり?」
「だったらこれから遊び行かない?」
「最近全然遊んでくれないからつまんなーい」
こんな時に限って顔見知りの女の子達に声をかけられてしまい、うんざりした気持ちにさせられた。
これも自分が蒔いた種だってことはわかってるけど、もう適当に遊んだりしないってちゃんと言ってるのに、それでも声をかけてくる彼女達にちょっとイラついてしまう。
愛想笑いをするどころか視線すら合わせず、適当にあしらいながら進んでいくと、さすがに俺が相手にする気が全くないのがわかったのか、大人しく去っていった。
べつに俺のことを本気で好きなわけでもないのに、都合の良い時だけ擦り寄ってこようとする彼女達。
それが俺の価値だとあらためて認識させられた気がして、自分のしてきたことの薄っぺらさに思わず自嘲してしまった。
校門を出て最寄り駅まで暫しのんびりと歩いて行く。
その足取りとは反対に、頭の中はこれからやろうとしている事のために忙しなく動いていた。
実は俺、一昨日梅原と話してからずっと、多少強引にでも絶対に瑠衣と話をしようと決めていた。
もちろん、これで決定的に嫌われてしまうかもしれないっていう不安はある。
でも梅原にも言ったとおり、手段を出し惜しみしてる内に時間だけが過ぎていって、ずっと後悔し続けるなんてことになるのだけは、絶対に嫌だから。
だったら少しでも策を考えて、瑠衣と話せる方法を見つけたほうがいいと思ったのだ。
でも教室や学校だと変に注目を集めてしまいかねない。
だからなんとか学校の外で話が出来る方法がないかと考えた結果、先回りをして駅で瑠衣を待ってから瑠衣と同じ電車に乗って瑠衣の家の最寄り駅まで行くっていう手段をとることにした。
やろうとしてることがストーカーっぽいことは重々承知している。俺も実際何度も知らない女の子達に同じ事をやられて迷惑した。
でも確実に瑠衣を捕まえるためなら、そんな情けなくてヤバい真似でもやってみる価値はあると思ったのだ。
瑠衣を捕まえたところで話せる保証はないし、相手にすらしてもらえない可能性のほうが高いから、マジでイチかバチかって感じだけど……。
駅に近いところにあるコンビニに入り、外の様子を窺う。
瑠衣が来たらすぐにわかるよう雑誌のコーナー付近で気もそぞろに立ち読みをしていると、見覚えのある姿が目に飛び込んできて、慌てて外へと飛び出した。
気付かれないように慎重に後をつけ、違うドアから同じ車両に乗り込んだ。
途中、何回も女の子達に声をかけられそうになったものの、睨みつけるようにして無言の牽制をしたら誰も近寄ってこなかった。なんか遠くで文句言われてるっぽいけど気にしない。むしろ静かになるんならコソコソ何か言われるくらいどうってことない。
以前のカッコつけの俺じゃ考えられないことだな、なんて考えていると、停車した駅で瑠衣が降りたのが見えて俺も慌てて電車から降りた。
ところが。
降りる人が意外と多くて、瑠衣の姿を見失わないようにしなきゃと思った直後、あっさりと見失ってしまう。
人の合間を縫うようにしてホームの階段を駆け下り、改札を抜けたところで瑠衣の姿を必死に探した。
すると。
「コソコソと人の後をつけるとか、どういうつもりだよ?」
突然背後からそう声をかけられたのだ。
聞き覚えのある声に、俺は色んな意味で驚きながら振り返る。
まず目に飛び込んできたのは、俺を見上げる黒い瞳。
それを目にした途端、心の中に溜まっていた全ての気持ちが吹き飛んで。
ああ、やっぱり好きだな……。
ただ純粋にそう思った。
瑠衣に視線すら合わせてもらえなくなってからずっと、頑張ればどうにかなるんじゃないかっていう淡い期待と甘えがあった。
でもそれじゃ駄目なんだってことを思い知ったし、その直後に瑠衣が男に抱かれてたかもしれないっていう衝撃的な話を聞かされて、俺は自分の気持ちをどう整理すればいいのかわからなくなった。
ただひとつ確実にわかっているのは、俺ってホントにバカだったなぁ、ってことだけ。
慣れてなさそうなキスに、瑠衣は何も知らない無垢な身体なんだと勝手に思い込んでいた。
あれは単にやる気がなかったからだと言われれば納得できる。
散々色んな女の子と適当に付き合って、何にも考えずにエッチしてきた俺に何かを言う資格はないけど、瑠衣の唇に初めて触れたのは俺なんだと思うだけで、征服欲が満たされている気になってたなんて、滑稽以外の何物でもない。
モヤモヤしてるのは既に誰かが瑠衣の身体を暴いたかもしれないっていうことよりも、瑠衣がソイツ──倉木とかいう親父さんの秘書にまだ心を残してるんじゃないかっていう可能性のほう。
瑠衣のお姉さんと結婚するってことは、義理の兄弟になる訳で。
さすがに瑠衣の実家に入るってことは無いとは思うけど、瑠衣にしてみたら他の人と、しかも自分の姉と結婚してしまった好きな人を、事あるごとに目にしなきゃならないなんて辛いに決まってる。
俺なんて瑠衣が他の男のことを忘れられないかもしれないと思うだけで、こんなに辛いのだ。
ソイツが目の前に現れて、瑠衣と一緒にいるのを目撃してしまったら、耐えられないかもしれない。
──もしかして瑠衣がこっちでひとり暮らししてるのって、それが原因なんじゃ……?
そう思ったら、胸が締め付けられるように痛かった。
◇◆◇◆
「悪い、安達。今日部活休むから、よろしくな」
教室を出て歩き始めたところで前方に見慣れたシルエットを見つけた俺は、早足で近付くと追い抜きざまにそう声をかけた。
前以って今日部活を休むことを連絡しておいたものの、せっかく見かけたことだし、一応直接頼んでおく。
以前だったら、大会が近いわけでもないこの時期なんてほとんど部活に出てなくて、クリスマスも近いこともあって、俺と付き合いたいって言ってくる女の子達と適当に遊びに行ったりしていたけど、今となってはそんないい加減な行動に反省しきりだ。
ましてや今週末に青陽学園との練習試合を控えてるっていうのに、部長の俺が部活に出ないなんて申し訳ないとは思うけど、どうしても今日やっておきたいことがあったために部活を休むことにした。
梅原に声をかけられた時に一緒にいた安達は俺達がどんな話をしたのか気になってるみたいだけど、アイツはアイツなりに気を遣ってくれているらしく、俺から何も言わない以上自分から尋ねるつもりはないようだった。
俺は心の中で友人の優しさと気遣いに感謝しながら、急いで昇降口へと向かう。
しかし。
「あれ~? 昴流じゃん。もしかして部活サボり?」
「だったらこれから遊び行かない?」
「最近全然遊んでくれないからつまんなーい」
こんな時に限って顔見知りの女の子達に声をかけられてしまい、うんざりした気持ちにさせられた。
これも自分が蒔いた種だってことはわかってるけど、もう適当に遊んだりしないってちゃんと言ってるのに、それでも声をかけてくる彼女達にちょっとイラついてしまう。
愛想笑いをするどころか視線すら合わせず、適当にあしらいながら進んでいくと、さすがに俺が相手にする気が全くないのがわかったのか、大人しく去っていった。
べつに俺のことを本気で好きなわけでもないのに、都合の良い時だけ擦り寄ってこようとする彼女達。
それが俺の価値だとあらためて認識させられた気がして、自分のしてきたことの薄っぺらさに思わず自嘲してしまった。
校門を出て最寄り駅まで暫しのんびりと歩いて行く。
その足取りとは反対に、頭の中はこれからやろうとしている事のために忙しなく動いていた。
実は俺、一昨日梅原と話してからずっと、多少強引にでも絶対に瑠衣と話をしようと決めていた。
もちろん、これで決定的に嫌われてしまうかもしれないっていう不安はある。
でも梅原にも言ったとおり、手段を出し惜しみしてる内に時間だけが過ぎていって、ずっと後悔し続けるなんてことになるのだけは、絶対に嫌だから。
だったら少しでも策を考えて、瑠衣と話せる方法を見つけたほうがいいと思ったのだ。
でも教室や学校だと変に注目を集めてしまいかねない。
だからなんとか学校の外で話が出来る方法がないかと考えた結果、先回りをして駅で瑠衣を待ってから瑠衣と同じ電車に乗って瑠衣の家の最寄り駅まで行くっていう手段をとることにした。
やろうとしてることがストーカーっぽいことは重々承知している。俺も実際何度も知らない女の子達に同じ事をやられて迷惑した。
でも確実に瑠衣を捕まえるためなら、そんな情けなくてヤバい真似でもやってみる価値はあると思ったのだ。
瑠衣を捕まえたところで話せる保証はないし、相手にすらしてもらえない可能性のほうが高いから、マジでイチかバチかって感じだけど……。
駅に近いところにあるコンビニに入り、外の様子を窺う。
瑠衣が来たらすぐにわかるよう雑誌のコーナー付近で気もそぞろに立ち読みをしていると、見覚えのある姿が目に飛び込んできて、慌てて外へと飛び出した。
気付かれないように慎重に後をつけ、違うドアから同じ車両に乗り込んだ。
途中、何回も女の子達に声をかけられそうになったものの、睨みつけるようにして無言の牽制をしたら誰も近寄ってこなかった。なんか遠くで文句言われてるっぽいけど気にしない。むしろ静かになるんならコソコソ何か言われるくらいどうってことない。
以前のカッコつけの俺じゃ考えられないことだな、なんて考えていると、停車した駅で瑠衣が降りたのが見えて俺も慌てて電車から降りた。
ところが。
降りる人が意外と多くて、瑠衣の姿を見失わないようにしなきゃと思った直後、あっさりと見失ってしまう。
人の合間を縫うようにしてホームの階段を駆け下り、改札を抜けたところで瑠衣の姿を必死に探した。
すると。
「コソコソと人の後をつけるとか、どういうつもりだよ?」
突然背後からそう声をかけられたのだ。
聞き覚えのある声に、俺は色んな意味で驚きながら振り返る。
まず目に飛び込んできたのは、俺を見上げる黒い瞳。
それを目にした途端、心の中に溜まっていた全ての気持ちが吹き飛んで。
ああ、やっぱり好きだな……。
ただ純粋にそう思った。
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