異世界転移した現役No.1ホストは人生設計を変えたくない。

みなみ ゆうき

文字の大きさ
2 / 73
本編

1.始まり

しおりを挟む
「あぁ…ッ、そこ、ぁん…ッ…、もっと……!」

「可愛いよ、コウキ。今日もいやらしい……。本当に素晴らしい身体だ。すぐにイキそうだよ……」

「早くぅ、……全部ちょうだい!!」

「う…ッ…、イクよ!」

「あぁ…んッ、イッちゃう…!!」

所謂バックの体勢でガンガン突かれながら、上体を捻り潤んだ瞳を向け懇願する素振りを見せると、その男は俺の中で呆気なく果ててくれた。

ハッキリ言ってチョロい。

俺は心の中である魔法の呪文を唱えると、白い液体をシーツに垂らし、自分もイッた振りをして仰け反った。



◇◆◇◆



「じゃあ、また来るからね。イイコで待ってるんだよ」

「お待ちしております」

毎度ありー!!心の中でそう呟きながら、目一杯甘えたような表情を作り客を見送る。


職業、王都でナンバーワンの高級男娼。

その実態は突然異世界転移してきた元現役ナンバーワンホスト。

それが俺、宇佐美うさみ高貴こうきだ。


今から遡ること三ヶ月前。

国内有数の歓楽街でホストをしていた俺は普通に働いていたら絶対に手に出来ないような大金を一晩で稼ぐ人気ナンバーワンホストだった。

そこまで上り詰めるために、普通の接客営業の他に店から禁じられている枕営業もガンガンこなし、太客を掴んできた。

そんな俺の24回目の誕生日を祝うための誕生日営業で過去最高の売り上げを記録した翌朝。

ほろ酔い気分で俺の努力の結晶である超高級タワーマンションの部屋に帰ると、そこはもう別世界だった。



かなりレトロな街並みに、ファンタジー映画で見るような服装で行き交う人々。そして当たり前のように馬が闊歩するここが俺の住んでいるところじゃないことくらいは察したが、だからといってその現実をすぐに受け止められるほど俺は度量の大きい人間じゃない。

何度か瞬きをした後。後ろを振り返り、たった今通ったばかりの玄関扉を確認すると、そこはもう見慣れない石壁に変わっていた。

何で!?


何故か全く知らない場所にいることにパニックになりかけてた俺を助けてくれたのは、役所のお兄さん。

ただし、役所といっても区役所とかそういう馴染みのあるところではなく、俺の全く知らない世界の役所だったわけで。


そのお兄さんの話によると。
この世界では突然異世界から人間がやってくるということが年に数件あるそうで、その対応をしてくれる部署もちゃんと各地に存在する。

今回は王都と呼ばれるこの街にその兆候が現れたという報告を受けて、わざわざこの近くで俺の到着を待っていたらしい。

お兄さんは非常に手慣れた様子で、この世界とこの国の概要と今の俺の状態を説明をすると、俺を役所に連れて行き、酔いが冷めるのを待ってから、手続きが必要な諸々をひとつひとつ懇切丁寧に説明してくれたのだ。

聞き終わった俺はというと。
一言で言えば、『ウソでしょ!?』って感じ。

勝ち組のお約束ともいえるタワーマンションの高層階の俺の部屋は!? 買ったばっかのイタリア車は!? 俺の高級時計コレクションは!? 俺の血と汗と涙の結晶の預貯金は!?

何よりも大事にしていた俺の成功の証の数々と一瞬にしてお別れする羽目になった俺の絶望はかなりのものだった。

しかし、そんな俺に構うことなく役所のお兄さんは淡々と説明と手続きを進めていく。
そして最終的に、この国の国民として生きることに同意する書類に俺のサインを求めてきたのだが……。

二度と元の世界に戻れない以上、これからこの世界で生きていかなければならないことはわかる。
その為にはこっちでの戸籍的なものが必要なのもわかるよ。

でもそれを登録した瞬間から、普通の国民と同じように扱われるってさ、ちょっと納得いかないっていうか、正直不安しかねぇんだけど!

いきなり異世界から飛ばされてきて、すぐに受け入れてもらえるって、それは一見いいことのようにも思えるけど、こっちの常識とか、そういう生きてく上で必要な知識が一切わからないこっちにしてみれば、『え?もう? もうちょっとチュートリアル的なものないの?』って感じになるわけ。

特別扱い一切なしかよ。なんて思ってたら。
当然の事ながら住む家も先立つものもないため、その辺りの斡旋制度は充実してた。

仕事の斡旋が終わり次第、その職業にあった住居も斡旋してくれるそうで……。

……でもそれって要するに、この国の国民として認めて家も当分の生活費も面倒みてあげるから、早いところ自活して税金納めてね、ってことに他ならない気がするのは俺だけか?

ここは素直に親切な世界だと思っておいたほうがいいんだろうか……?

これ、もし子供や女の子だったら酷だよな、と思っていたら。

子供だったら国が責任を持って教育を施し、社会に出れるようになるまで面倒見てくれるし、女の子だったら国が手厚く保護してくれ、本人が望めば結婚相手まで紹介してくれるそうだ。
しかもほとんどが玉の輿コース。

何ソレ。羨まし過ぎ。
なんか男だけ扱い酷くね?

でもそうする理由を聞けば納得。
なんとこの世界には全人口の三割程度しか女性がおらず、年々人口が減少している今、子供を産める女性は国から保護の対象となっているんだそうだ。

だから言い方は悪いが血脈を途絶えさせてはいけない家から順に女性があてがわれていくって寸法だから、そりゃ玉の輿にもなるよな。

その代わりそういった斡旋を受ける女性は子供を五人以上産むことが義務になっており、そういった生活を望まない女性は、一般男性と同じく自分で生計を立てて、結婚相手も自分で探すという道もある。

それでも基本女性は結婚以外の目的でのお付き合い禁止。
婚前交渉なんて以ての他で。
女性の意思を無視して男側から無理矢理関係を持とうとすれば最悪死罪。

賛否両論はあると思うが、この世界じゃこういう手段で女性は大事に守られている。

ちなみに結婚は男同士でも出来る、むしろ平民はそれが一般的。
王候貴族であっても正妻以外のポジションにいるのは男。
恋人も愛人もセフレもみんな男だ。

世界が変われば色々変わるもんなんだな~。

男相手にどうこうって今まで考えたことなかったけど、これからここで生きていかなきゃならない以上、これから先の俺の恋人も結婚相手もセックスの相手も全部が男になったということだ。

……なんかあまりにも今までの俺の生活と違いすぎて笑えてくるんだけど。

「それでは次にお仕事の斡旋に移らせていただきます。何かご希望の職種はございますか?」

緩慢な動作で同意書にサインをした俺に、役所のお兄さんは少しだけホッとしたような表情で次の段階へと移行した。

いきなり他の世界から来た人間を相手にするのだ。少なからず不安もあったのだろうとは思うけどさ。

──言っとくけど、俺はもっと不安だから!

幸いどういう仕組みか知らんけど、言葉がすんなり通じることだけが救いだ。


「そうッスねぇ……」


俺は高校卒業後、家出同然で上京し、すぐに夜の世界に入った。
学もなく、特技らしい特技もなく、資格も持ってない。

あるのはそこそこの若さと自分の身体だけ。

こんな世界でホストが天職だって言われ続けた俺に出来る仕事って何よ?
っていうか前と同じくらい稼げる仕事じゃないとやる気しないんですけどー。

「俺、自分トコの世界じゃ結構リッチなほうだったんで、出来たら生活水準変えたくないんスよね。手っ取り早く稼げる職業ってないッスか?」

若干投げやりにそう聞いてみると、意外な職業を斡旋された。

「手っ取り早く、ですか……。──そうですねぇ。では、冒険者はいかがですか? 魔力適正もあるようですし、向いてると思いますよ。それだったら一攫千金も夢じゃないですし」

この世界。人間の居住区を囲むようにして張り巡らされている高い塀の外には魔物が跋扈してるんだと。
だから魔物を退治して報償金を獲得することで生計を立てる冒険者という職業が存在する。

もちろんそれだけじゃ魔物の脅威は無くならないから、国が持ってる軍隊的なものが魔物の討伐をすることもあるらしいけどな。

「命の危険があるような職業はちょっと」

俺の人生の最終目標はあくまでも長生きだ。
せっかくガツガツ稼いでも、ゆったりと過ごす時間が短かったら意味がない。

「ちなみに、コウキさんが今までされていたお仕事は何ですか?」

「ホストです」

「ホスト?」

あ、そっかこっちにはそんな職業ないよなぁ。

「えーと、お店で女性を接待してお金をもらう職業って言えばわかります?」

「ああ、なるほど。女性限定の社交場で接客業をされていたのですね。接客業で稼げる職業となるとここでは男娼というものがありますが、あそこもなかなか厳しい世界でしてね。そこまで稼げるのはほんの一握りの人間だけ。年齢を重ねていってからも出来る職業じゃないのでそう長くは続けられませんし、何よりもやる気があっても、向いてるとは限りませんから」

なるほどな。数少ない女性が風俗業に従事することができない以上、そういう店の店員はみんな男になるわけか。
そんでもって、そこでナンバーワンになれば相当稼げるってことなんだな。

このお兄さんの口振りじゃ、人間の入れ替わりも結構早そうだし、俺にも充分チャンスはあるとみた。

それに何より、三十まではがむしゃらに稼いで、欲しいもの全部手に入れたら、貯めた金でのんびり暮らすってのが俺の人生設計だったので、ここに来たからといってそれを諦める気は更々ない。

大体、今までやってたホストにしても、最初の動機云々はともかく、結局向いてたから続けてこれたし、ナンバーワンにもなれた。

男娼だって口で言うほど簡単な商売だとは思ってないし、ずっと続けられる仕事じゃないこともわかってるけど、ワンチャンあるならそれに賭けるのも悪くない。

身体ひとつで稼げて、大金を手にするチャンスがある仕事があるってんなら、やってやろうじゃん。

俺にとって女のアソコを舐めて枕営業するのも、男のアレをしゃぶって金稼ぐのもそう大差ないことだしな。

「わかりました。俺、男娼になります」

俺の決断に、今までわりと事務的な態度を貫いてきた役所のお兄さんの表情があからさまに驚いたものになる。

あれ……? もしかして冗談のつもりだった、とか?

──いやいや。でも提示した以上は絶対紹介してもらうからな。

そう考え、お兄さんをじっと見据えると。

「……まあ、あなたの場合は借金のカタに売られるわけではないので、ダメだと思ったらすぐに辞めても問題ないでしょう。その際はまたこちらにおいでいただければあなたの適正にあった職業を紹介するように致しますので、お気軽にご相談下さい」

本当は再就職の斡旋は出来ないんですけどね、と言いながら、お兄さんはこの国で一番の高級男娼館に紹介状を書いてくれた。

そんなこんなで俺は元の世界の生活水準を取り戻し、自分の決めた人生設計を遂行するために奮闘する日々が始まったのだ。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜

COCO
BL
「ミミルがいないの……?」 涙目でそうつぶやいた僕を見て、 騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。 前世は政治家の家に生まれたけど、 愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。 最後はストーカーの担任に殺された。 でも今世では…… 「ルカは、僕らの宝物だよ」 目を覚ました僕は、 最強の父と美しい母に全力で愛されていた。 全員190cm超えの“男しかいない世界”で、 小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。 魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは── 「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」 これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください! ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

処理中です...