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第二章:傀儡国の神
第3話 静かに燃える火種を決して忘れないように
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【前回】壊されると困るクリスタルを魔法で作った新しい居住区、深淵の苑に移した
第3話 静かに燃える火種を決して忘れないように
――改国に伴って、法整備を。
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
「とりあえず既存の法律に手を加えるのは後にするとして、先にこのリストに書いてある法律を全て制定するように。質問があるなら受け付けるが正式な名前はそっちで決めてくれ。」
「お預かりします。」
まぁ、お前なら読むだけで分かりそうな物だがな。
帝国になったに差し当たり。そして、私個人としては正式に傀儡国とする為、私にとって都合の良い法律に全て変えてしまわなければならない。そして、これからはクリスタルを介して洗脳している事から国民に因る犯罪率は完全な零となるのも考慮し、旅人やそれ以外の者を対象とした法律も作らなければならない。
そうなればそんな豊かで綺麗な国を穢してやろうとする阿呆な輩も増えるだろうし、それに伴ってこの国の観光客も増えるだろう。ここが安全であるが故、治安が良いが故に沢山の人が集まってくる。
そんな彼らは知らないのだ、ここがただの餌場である事を。
有能であれば城内で雇ってより一層強い洗脳を施術し、これから命尽きるその時まで永劫に私の役に立ってもらう。有能でなくとも国力的な意味でも、この国の住民にしてしまえばいざという時に役に立つ。
「分かってはいると思うがこれから先、難民は何があっても受け入れろ。孤児もだ。場合によっては国際指名手配犯なども全て受け入れ、本当の地獄を見せてやれば良い。」
「勿論です、主。話が上手過ぎては色々と疑うべきというのに、それすらも考える事が出来ん阿呆共には積極的に胃袋の中か、手中に落ちていただきましょう。」
「あぁ。」
国家という大きな実験場が出来た以上、これまで興味はあっても実験すらも出来なかった研究にも手を加える事が出来る。そういうのを積極的に行いつつ、量産が可能であればこの国の知名度を上げるという意味でも商品化してしまうのも視野に入れて良いだろう。
幸い、今も私の膝に頭を乗せて猫のようにゴロゴロと喉を鳴らし、頭を撫でられているアルジュレッドが居る。魔法関連の物であれば全てこいつに量産させれば良い。
まずは何からするべきか……。やっぱり、あの研究からか。
かつて私が魔女と、魔王と呼ばれるようになったのは生物環境を変えられる魔法を作ったから。
その魔法は少しずつ環境に侵食し、場合によってはその環境に生きる者達にも害をなす。その基準は私に危害を加えたかどうかという物でしかなく、少なくとも私はそれ以上の特性を付ける前に魔女界から追放された。
まぁ元から訳アリだった癖に狂暴な魔法を生み出した存在だ、誰もが警戒して追放する事に誰も躊躇いを持たなかった。あいつらも、色々と非人道的な行為を行っている癖に。
それに比べれば逆に環境を豊かにする事も。不可侵条約を無視して不当な侵略をする事も、平和的に防ぐ事や妨害する事が出来る。……幾らでもやりようがあったのに、それでも分かっていなかったあいつらの無能さに傷付けられた。
あいつらにも、いつか報復を。
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
――次回「第4話 若い芽のうちから」
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
もし作品を気に入っていただけましたら、ブックマークやスタンプで応援いただけると嬉しいです。
感想なども励みになります。
今後とも『悠久の宴にようこそ』をよろしくお願いいたします。
第3話 静かに燃える火種を決して忘れないように
――改国に伴って、法整備を。
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「とりあえず既存の法律に手を加えるのは後にするとして、先にこのリストに書いてある法律を全て制定するように。質問があるなら受け付けるが正式な名前はそっちで決めてくれ。」
「お預かりします。」
まぁ、お前なら読むだけで分かりそうな物だがな。
帝国になったに差し当たり。そして、私個人としては正式に傀儡国とする為、私にとって都合の良い法律に全て変えてしまわなければならない。そして、これからはクリスタルを介して洗脳している事から国民に因る犯罪率は完全な零となるのも考慮し、旅人やそれ以外の者を対象とした法律も作らなければならない。
そうなればそんな豊かで綺麗な国を穢してやろうとする阿呆な輩も増えるだろうし、それに伴ってこの国の観光客も増えるだろう。ここが安全であるが故、治安が良いが故に沢山の人が集まってくる。
そんな彼らは知らないのだ、ここがただの餌場である事を。
有能であれば城内で雇ってより一層強い洗脳を施術し、これから命尽きるその時まで永劫に私の役に立ってもらう。有能でなくとも国力的な意味でも、この国の住民にしてしまえばいざという時に役に立つ。
「分かってはいると思うがこれから先、難民は何があっても受け入れろ。孤児もだ。場合によっては国際指名手配犯なども全て受け入れ、本当の地獄を見せてやれば良い。」
「勿論です、主。話が上手過ぎては色々と疑うべきというのに、それすらも考える事が出来ん阿呆共には積極的に胃袋の中か、手中に落ちていただきましょう。」
「あぁ。」
国家という大きな実験場が出来た以上、これまで興味はあっても実験すらも出来なかった研究にも手を加える事が出来る。そういうのを積極的に行いつつ、量産が可能であればこの国の知名度を上げるという意味でも商品化してしまうのも視野に入れて良いだろう。
幸い、今も私の膝に頭を乗せて猫のようにゴロゴロと喉を鳴らし、頭を撫でられているアルジュレッドが居る。魔法関連の物であれば全てこいつに量産させれば良い。
まずは何からするべきか……。やっぱり、あの研究からか。
かつて私が魔女と、魔王と呼ばれるようになったのは生物環境を変えられる魔法を作ったから。
その魔法は少しずつ環境に侵食し、場合によってはその環境に生きる者達にも害をなす。その基準は私に危害を加えたかどうかという物でしかなく、少なくとも私はそれ以上の特性を付ける前に魔女界から追放された。
まぁ元から訳アリだった癖に狂暴な魔法を生み出した存在だ、誰もが警戒して追放する事に誰も躊躇いを持たなかった。あいつらも、色々と非人道的な行為を行っている癖に。
それに比べれば逆に環境を豊かにする事も。不可侵条約を無視して不当な侵略をする事も、平和的に防ぐ事や妨害する事が出来る。……幾らでもやりようがあったのに、それでも分かっていなかったあいつらの無能さに傷付けられた。
あいつらにも、いつか報復を。
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――次回「第4話 若い芽のうちから」
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
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