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6.協力拒否?
しおりを挟む「俺にとっては何万もの命より蒼葉や元の世界にいる家族の方が大切なんです。
ですが、、、苦しんでる人達を見捨てるほどの精神力も持ち合わせていないので、帰る方法を探しながら各地をまわり、精霊達の力が回復するように協力はしたいと思います。
ただ協力はしますが、あなた達の思うように行動は出来ません。」
方法探しに力を入れたいところだが、このまま何もせずに帰ってしまったら夢見が悪いし、姉にも叱られそうだ。
しかも少しカッコつけて、帰る方法を探すと言ったが、この国のことは何も分からないし、仕事もないから、魔法に可能性があることは分かれど、何をどうしたらいいのか1ミリも考えついてはいないので、蒼葉の力を見ながら探す方がかえっていいかもしれない。
「こちらとしても王族の名誉がかかっているのでな。解決ははやければはやい方がよいのだが。
……まぁよい。1ヶ月考える期間をやるから、この宮殿に滞在しろ。ここでの暮らしを覚えてしまえば帰る気など失せるだろう。
それにお前と引き離そうとすると、愛し子の力が暴走するようなのでな。いたし方ない。では部屋へ案内させよう。」
「分かりました。」
王妃から支持を受けた侍女が、足早に部屋を出たため、俺達もすぐに後を追う
民のことを思った王妃なのかと思えば、王族の名誉のためか。もし蒼葉の召喚に失敗していたらどうするつもりだったのだろうと思うが、宮殿に滞在できるのは素直にありがたいので気にしないようにしよう。
1ヶ月のあいだにどれくらい知識を増やせるかがかぎだな。
「冬斗兄ちゃん。いつおうち帰るの??今日はここにお泊まりするの??」
これからの事を考えていると、蒼葉が不思議そうに俺を見上げていた
「お家にはすぐに帰れないから、今日からしばらくここでお泊まりすることになったよ。」
「そうなんだ~!でもお城に泊まるなんて蒼葉、王子様になったみたい!!」
事態が分かっているのかいないのか、宮殿に泊まれることに目を輝かせて興奮している蒼葉を見ていると、少しほっとしてしまう一方、きっとこれから寂しさがゆっくりと襲ってくるのだろうなと考えていると、自分が悲しい気分になってしまった。
「冬斗兄ちゃん?泣きそうなの?」
「うんん。目にゴミが入ったんだ」
「冬斗兄ちゃんのお目目大きいもんね」
「蒼葉の目の方が大きいよ」
蒼葉は俺の顔を見てすぐに感情の変化を感じとり少し心配そうに聞いてくる。
5歳にしては体が小さい方なので忘れてしまいがちになるが、見た目や年齢の割に人の感情の機微にとても聡い子だった
油断して不安を表に出すと、伝染してしまう可能性があるから気をつけなければと自分に喝を入れ、蒼葉を抱く手に少しだけ力を込めた。
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