スミレの恋

ももくり

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GO!GO!GO!

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 その後、美容院に行っていたとかで遅れてきた母も加わり、恙無く結婚話はまとまった。
 
 私たちの新居は、建売の一軒家を購入。オバさんの方はこれを機に長年勤務していたパン屋を継ぐとかで、そのまま店舗の二階で暮らし始めるようだ。

 大筋が決まった時点で多忙な父のタイムリミットが来てしまったため、解散。そこから直行したのは、もちろん貴臣の部屋だったりして。

「ちょ、待って、貴臣ッ」
「んー、ダメ」
 
 いろいろ訊きたいことが有ったのに、いきなり押し倒されてしまい。
 
「心の準備と言うか、なんか、ああっ、もう」
「俺さ、すっごい頑張ったんだ。スミレもそう思わない?」
 
「お、思う、思うけどっ」
「じゃあ、ご褒美、ちょうだい。スミレが考える最高の“ご褒美”って何?」
 
 うおおおおおおっ。
 エロっ。
 
 このタイミングで前髪を分けるとか、そのご尊顔を披露されたら抵抗出来ないよ。
 
 貴臣は自分の魅力を分かっているようで、妖艶に微笑みながらネクタイを外していく。
 
 ああ、もうダメ。
 この男、エロ過ぎる。
 
 ブツッ。
 
 頭の中で何かが切れた音がして、そのまま私は貴臣を押し倒す。

「えっ、ス、スミレ?!ちょ、待って」
「うるさい、もう止まらないからねッ」
 
「ちょ、いきなり?あ、おい、…ああん」
「貴臣ッ、いくよ?!」
 
 GO!GO!GO!
 
 頭の中に郷ひろみの顔が浮かんだが、それは母がファンクラブに入っているせいだ。さあ、その喉元に熱い口づけを…しようと思ったのに。
 
「え、ほ?」
 
 間抜けな声が出たのは仕方ない。だって、形勢逆転。いきなり貴臣に組み敷かれ、ネクタイで両手首を縛られてしまったのである。
 
「だから、分かんねえ女だな。今日は俺にご褒美くれって言ってるだろ?」
「た、貴臣??」
 
 彼は私の両手首を頭上に移動し、焦らしながら服を脱がせていく。

「ったくもう。ほんとエロイよなあ、この体。他の男に触らせたら、殺すぞ」
「さ、触らせないよ」
 
 いつも受け身な貴臣が、いったい今日はどうした?!
 
「嘘吐け。あの藤井とかいう男にベタベタ触らせてただろう?知ってるんだぞ。スミレの交友関係は全部、お前の父親のからの依頼でこの俺が調査してたんだっつうの」
「ひ、ああんっ」
 
 説教しながらも、長くて美しいその指が私の弱い部分を激しく攻めてくる。
 
「まだイクなよ?お仕置きなんだからな!」
「うん、うん。ねえ、貴臣…」
 
「なんだよッ」
「ドSキャラを演じてるって丸わかりだけど。たまにはこういうのも…ゾクゾクしちゃう~。なんかむしろ私の方がご褒美貰ってるって感じ」
 
「ああ、もう。そういう顔するなって。ほんと俺、いつかお前のせいで身を滅ぼすかもしれない」
「それはこっちのセリフだわ。ああ、もうほんと好き。全部全部好き」
 
「だからそういう顔を止めろって。お前って女は、なんでそう可愛いんだよッ」
「た、貴臣の方こそ超イケメンだしッ。んもう、その顔でドンブリ飯3杯はいけるもん」
 
「おいこら、『もん』って言うな!お前の父親を思い出すだろッ」
「やだ、興覚めすること言わないでよお」
 
 こうしてバカップルの時は過ぎていく…。
 
 
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