65 / 154
第1章
119話 砂糖の製造
あの馬鹿勇者らが追い返されてからも僕は新兵らの訓練に励んでいた。
「午前の訓練は終了」
『や、やっと、終わった』
全員がヘロヘロな状態だ。まぁ、これでも初日に比べれば大分マシになった方である。
「全員、食事を取れ」
その言葉で兵士らが元気づく
『うおぉぉ~!飯だ飯だ!』
なお、調理はほとんど僕がしている。
メニューは雑穀粥に魚醤を加えたものに肉団子スープとサラダ、付け合わせに油で揚げた千切りポテトだ。
兵士らは無我夢中でそれらを胃の中に入れていく。
『う、うめぇぇえ~!!』
ハッキリ言って前の飯場の料理長や料理人の腕前はよろしくなかった。
僕も食べたが、
「こんなの食わされ続けて兵の士気が上がるわけがないでしょ」
即刻そいつに命じて料理の改善を求めた。
調理方法を教えて覚えられなければクビだと脅す。多少反発があったがジーグルト伯爵様から厚い信頼を得ている僕に対してただの料理長らが逆らえるはずがない。
多少のコスト高は受け入れさせている。
そうして、今のメニューになったわけだ。
さて、このまま訓練を続けて食事をとらせれば兵士らの練度については問題ないだろう。
ここに来ているリフィーア達の様子でも見に行こうかな。
「ユウキ様、お帰りさないませ」
『おかえりなさいませ』
「…ただいま」
なんか全員様子が変わっていた。口調がなんか丁寧だし動きもおかしい。いつもオドオドしているアリーナですらそうなのだ。
「エーディン、何を教えたの?」
「ちょっとばかり妻としての作法を」
何を教えたのか気になるところだが別に悪いことではないので任せておくことにした。
「当主様が相談したいことがあるそうです」
「アルベルトが」
何か頼みたいことがあるそうだ。すぐさま向かう
「ユウキ、兵士らの訓練で忙しいところすまないな」
アルベルトは笑顔で迎えてくれる。
「何かご相談でしょうか」
「うむ、貴金属精錬でこの領地は格段に潤うのは間違いないが。その後のことだ」
地下資源が枯渇した場合の問題をどうしたらよいのか、と。なるほど、今のところ莫大ともいえる地下資源もいずれは枯れてしまう。その前に伯爵家にとって利益を生み出す産業を確立しておきたいのだろう。
「ハッキリ言ってしまうが土質が荒く貧相な土地のためあまり生産には向かない土地なのだ」
そのため外部からの供給に大きく依存している。土地は広いがあまり農業は発展しないとの答えがもう出ている。
「冒険者ギルドの意見も一致しています。どうしたらよいのかと」
ユーヴィルさんも難しい顔をしていた。
ふむ、ならあれをやってみようか。あれならばどこでも売れるし買い手はいくらでもいるから。
「”砂糖”の製造はどうでしょうか」
「「はい?」」
二人そろって変な顔をしていた。
「だから、砂糖の製造です」
「「さ、砂糖?!」」
二度目で二人は仰天した。
「駄目ですか?」
「駄目どころかこの土地でも砂糖が製造できるなら何の心配もいらなくなる。しかし」
サトウキビが育つような環境ではないのにどうやって?と。二人の疑問は当然だった。
「とりあえず、試験的な生産に留めますので土地をお借りしたいのですが」
いまだに半信半疑のアルベルトに頼んで鉱石が埋まってない土地を借りることにした。
―――それからしばらくして
「ユウキ様、この植物は何なのですか?」
ユーヴィルさんらが視察に来た。
「カロナダイコンと呼ばれる南部の植物です。荒れた荒野でも育ちやすく気温が低くても成長が早いですよ」
「それはいいのですが、これでどうやって砂糖を製造するのですか」
「じゃあ、量が安定してきたので製造します」
まず大きな鍋で温水を作りそこに細かく刻んだカロナダイコンを入れて煮詰める。そこに石灰乳を入れて成分を沈殿させてから目の細かいろ過機で取り出す。
後に残ったのは白い小さな結晶だった。
「よし、うまくいった」
「え?これが砂糖、ですか。えらく色が白いですね」
この世界の砂糖は不純物を取り除いていないため黒いのが普通だ、このカロナダイコンには不純物が少ないので白に近い色になっている。
「舐めてください」
ユーヴィルさんは恐る恐るそれを手に取り舐める。
「?!こ、この甘さは、間違いなく砂糖です!普通の砂糖より甘さは強くないですが強いクドさがなく後味がよい!」
通所の砂糖はほぼ黒砂糖なのでアクが強いのだがこの方法でやると甘さが控えめになるがアクの強さが控えめになる利点がある。
さて、これで目的は達成したのだが。
「ユウキ様、是非ともお願いしたいことがございます」
熱い視線をこちらに送ってくるユーヴィルさん。何か嫌な予感がしてきた。
「私の弟がもうすぐ成人するのですが勤め先を探してます。この砂糖の製造の責任者に推薦してほしいのですが」
もちろん、冒険者ギルドから手厚い支援も用意すると、やっぱりこんな話になるのか。
嫁を押し付けられるよりは楽な案件だと思い承諾することにした。
「初めましてユウキ様。ユーヴィルの弟のエックハルトと申します」
外見は中々いいし真面目そうだ。
「姉上、本当にここで砂糖の製造が可能なのでしょうか?」
エックハルトは当然の質問をしてきた。製造した砂糖を確かめさせる。
「こ、これは本当に、砂糖ですね……」
「手紙で書いた通りでしょう」
ユーヴィルさんはとても自慢げだった。
「アルベルトにはちゃんと説明してきた」
「そちらの方は問題ありません。現物を渡したらすぐに農地拡大の許可が下りました」
これで大規模な農地開発が可能になる。荒れた土地でも育つが手入れした土地の方が効率はいい。ユーヴィルさんは弟だけではなく働く労働者も用意していた。
「今はまだ試験的な状況からスタートですがこの砂糖の製造は将来間違いなく莫大な利益になるでしょう。この巨大な利権を他に渡さないように努力しなさい」
「畏まりました、姉上」
そうしてエックハルトに砂糖の製造方法とカロナダイコンの栽培を命じてからジーグルト伯爵家本屋敷に戻る。
「おおっ、ユウキ。今か今かと待ちかねていたぞ」
当主の部屋に行くとアルベルトは大喜びで迎えてくれた。
「まさかこの土地で本当に砂糖が製造できるといまだに信じられん、信じられんが」
現物を送って確認したのだから信じるしかないのだ。
「今はまだ原料が足りないのでその生産に力を注ぐべきですね。本格的な砂糖の製造はその後ということで」
「うむ」
これで伯爵家に大きな産業が生まれたことが確定する。貴金属精錬と砂糖製造の二つがあればこの領地は何も問題は起こらないだろう。
「ベルン様は今どこにおられるのですか?」
先代当主ベルン様は跡取りのアルベルトの嫁探しに出ていった。
「それならば手紙が来ている」
内容は…、良くないようだ。
「どこの世襲貴族も礼節をわきまえず我欲で動く愚か者ばかりで嫁として迎え入れられるものではないそうだ」
「そうですか」
「しかも、事あるごとに金を無心するので二度と会いたくないと書かれている」
嫁探しはまだまだ苦労するだろうな。
だからといって、領地の開発を止めるわけには出来ない。むこうはむこう、こっちはこっちでやるべきことをやらないと。
「あ、ユウキには証書が届いているぞ」
何か、冒険者ギルドから伝えたいことがあるようだ。
「そなたの功績と実績を評価し冒険者ギルドから”行動小隊長第一位”に命ずると」
冒険者ギルドから冒険者を指揮統率できる隊長位に命ずるとのことだ。証書とバッジが贈られる。
「そんなに手柄らしき手柄なんて立てたとは思えないのですが」
そのようなことはない、全員が否定する。
「ユウキの実績なら当然の評価ですね」
今後はそのバッジを身に着けていろとのことだ。銅の五つ星バッジだった。
それを左胸につける。
「さて、今後の方針は固まった」
兵士らの鍛錬や貴金属精錬や砂糖の製造などやるべきことは山ほどある。そのほとんどに口を出すことが出来る僕の立場は大きい。とはいえ、無用に動く必要はない。
とりあえず、休みたい。
「午前の訓練は終了」
『や、やっと、終わった』
全員がヘロヘロな状態だ。まぁ、これでも初日に比べれば大分マシになった方である。
「全員、食事を取れ」
その言葉で兵士らが元気づく
『うおぉぉ~!飯だ飯だ!』
なお、調理はほとんど僕がしている。
メニューは雑穀粥に魚醤を加えたものに肉団子スープとサラダ、付け合わせに油で揚げた千切りポテトだ。
兵士らは無我夢中でそれらを胃の中に入れていく。
『う、うめぇぇえ~!!』
ハッキリ言って前の飯場の料理長や料理人の腕前はよろしくなかった。
僕も食べたが、
「こんなの食わされ続けて兵の士気が上がるわけがないでしょ」
即刻そいつに命じて料理の改善を求めた。
調理方法を教えて覚えられなければクビだと脅す。多少反発があったがジーグルト伯爵様から厚い信頼を得ている僕に対してただの料理長らが逆らえるはずがない。
多少のコスト高は受け入れさせている。
そうして、今のメニューになったわけだ。
さて、このまま訓練を続けて食事をとらせれば兵士らの練度については問題ないだろう。
ここに来ているリフィーア達の様子でも見に行こうかな。
「ユウキ様、お帰りさないませ」
『おかえりなさいませ』
「…ただいま」
なんか全員様子が変わっていた。口調がなんか丁寧だし動きもおかしい。いつもオドオドしているアリーナですらそうなのだ。
「エーディン、何を教えたの?」
「ちょっとばかり妻としての作法を」
何を教えたのか気になるところだが別に悪いことではないので任せておくことにした。
「当主様が相談したいことがあるそうです」
「アルベルトが」
何か頼みたいことがあるそうだ。すぐさま向かう
「ユウキ、兵士らの訓練で忙しいところすまないな」
アルベルトは笑顔で迎えてくれる。
「何かご相談でしょうか」
「うむ、貴金属精錬でこの領地は格段に潤うのは間違いないが。その後のことだ」
地下資源が枯渇した場合の問題をどうしたらよいのか、と。なるほど、今のところ莫大ともいえる地下資源もいずれは枯れてしまう。その前に伯爵家にとって利益を生み出す産業を確立しておきたいのだろう。
「ハッキリ言ってしまうが土質が荒く貧相な土地のためあまり生産には向かない土地なのだ」
そのため外部からの供給に大きく依存している。土地は広いがあまり農業は発展しないとの答えがもう出ている。
「冒険者ギルドの意見も一致しています。どうしたらよいのかと」
ユーヴィルさんも難しい顔をしていた。
ふむ、ならあれをやってみようか。あれならばどこでも売れるし買い手はいくらでもいるから。
「”砂糖”の製造はどうでしょうか」
「「はい?」」
二人そろって変な顔をしていた。
「だから、砂糖の製造です」
「「さ、砂糖?!」」
二度目で二人は仰天した。
「駄目ですか?」
「駄目どころかこの土地でも砂糖が製造できるなら何の心配もいらなくなる。しかし」
サトウキビが育つような環境ではないのにどうやって?と。二人の疑問は当然だった。
「とりあえず、試験的な生産に留めますので土地をお借りしたいのですが」
いまだに半信半疑のアルベルトに頼んで鉱石が埋まってない土地を借りることにした。
―――それからしばらくして
「ユウキ様、この植物は何なのですか?」
ユーヴィルさんらが視察に来た。
「カロナダイコンと呼ばれる南部の植物です。荒れた荒野でも育ちやすく気温が低くても成長が早いですよ」
「それはいいのですが、これでどうやって砂糖を製造するのですか」
「じゃあ、量が安定してきたので製造します」
まず大きな鍋で温水を作りそこに細かく刻んだカロナダイコンを入れて煮詰める。そこに石灰乳を入れて成分を沈殿させてから目の細かいろ過機で取り出す。
後に残ったのは白い小さな結晶だった。
「よし、うまくいった」
「え?これが砂糖、ですか。えらく色が白いですね」
この世界の砂糖は不純物を取り除いていないため黒いのが普通だ、このカロナダイコンには不純物が少ないので白に近い色になっている。
「舐めてください」
ユーヴィルさんは恐る恐るそれを手に取り舐める。
「?!こ、この甘さは、間違いなく砂糖です!普通の砂糖より甘さは強くないですが強いクドさがなく後味がよい!」
通所の砂糖はほぼ黒砂糖なのでアクが強いのだがこの方法でやると甘さが控えめになるがアクの強さが控えめになる利点がある。
さて、これで目的は達成したのだが。
「ユウキ様、是非ともお願いしたいことがございます」
熱い視線をこちらに送ってくるユーヴィルさん。何か嫌な予感がしてきた。
「私の弟がもうすぐ成人するのですが勤め先を探してます。この砂糖の製造の責任者に推薦してほしいのですが」
もちろん、冒険者ギルドから手厚い支援も用意すると、やっぱりこんな話になるのか。
嫁を押し付けられるよりは楽な案件だと思い承諾することにした。
「初めましてユウキ様。ユーヴィルの弟のエックハルトと申します」
外見は中々いいし真面目そうだ。
「姉上、本当にここで砂糖の製造が可能なのでしょうか?」
エックハルトは当然の質問をしてきた。製造した砂糖を確かめさせる。
「こ、これは本当に、砂糖ですね……」
「手紙で書いた通りでしょう」
ユーヴィルさんはとても自慢げだった。
「アルベルトにはちゃんと説明してきた」
「そちらの方は問題ありません。現物を渡したらすぐに農地拡大の許可が下りました」
これで大規模な農地開発が可能になる。荒れた土地でも育つが手入れした土地の方が効率はいい。ユーヴィルさんは弟だけではなく働く労働者も用意していた。
「今はまだ試験的な状況からスタートですがこの砂糖の製造は将来間違いなく莫大な利益になるでしょう。この巨大な利権を他に渡さないように努力しなさい」
「畏まりました、姉上」
そうしてエックハルトに砂糖の製造方法とカロナダイコンの栽培を命じてからジーグルト伯爵家本屋敷に戻る。
「おおっ、ユウキ。今か今かと待ちかねていたぞ」
当主の部屋に行くとアルベルトは大喜びで迎えてくれた。
「まさかこの土地で本当に砂糖が製造できるといまだに信じられん、信じられんが」
現物を送って確認したのだから信じるしかないのだ。
「今はまだ原料が足りないのでその生産に力を注ぐべきですね。本格的な砂糖の製造はその後ということで」
「うむ」
これで伯爵家に大きな産業が生まれたことが確定する。貴金属精錬と砂糖製造の二つがあればこの領地は何も問題は起こらないだろう。
「ベルン様は今どこにおられるのですか?」
先代当主ベルン様は跡取りのアルベルトの嫁探しに出ていった。
「それならば手紙が来ている」
内容は…、良くないようだ。
「どこの世襲貴族も礼節をわきまえず我欲で動く愚か者ばかりで嫁として迎え入れられるものではないそうだ」
「そうですか」
「しかも、事あるごとに金を無心するので二度と会いたくないと書かれている」
嫁探しはまだまだ苦労するだろうな。
だからといって、領地の開発を止めるわけには出来ない。むこうはむこう、こっちはこっちでやるべきことをやらないと。
「あ、ユウキには証書が届いているぞ」
何か、冒険者ギルドから伝えたいことがあるようだ。
「そなたの功績と実績を評価し冒険者ギルドから”行動小隊長第一位”に命ずると」
冒険者ギルドから冒険者を指揮統率できる隊長位に命ずるとのことだ。証書とバッジが贈られる。
「そんなに手柄らしき手柄なんて立てたとは思えないのですが」
そのようなことはない、全員が否定する。
「ユウキの実績なら当然の評価ですね」
今後はそのバッジを身に着けていろとのことだ。銅の五つ星バッジだった。
それを左胸につける。
「さて、今後の方針は固まった」
兵士らの鍛錬や貴金属精錬や砂糖の製造などやるべきことは山ほどある。そのほとんどに口を出すことが出来る僕の立場は大きい。とはいえ、無用に動く必要はない。
とりあえず、休みたい。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。