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第1章
132話 残党狩り
「調査の方はどう?ウィリー」
「ユウキ様、ご苦労様です」
僕はジーグルト伯爵家から来ているウィリーに声をかける。彼は代々ジーグルト家に仕える家柄で財務系の文官だった。彼を含めて数人で帳簿の出費を計算させていたのだ。
「大雑把に見ても酷い内容でしたが詳細を確認するとさらに酷いです」
訳の分からない出費や移動先の分からない金等、相当に搾り取っていたのだと。伯爵家とは根本的に違う財務状況であることが確認できたそうだ。
「よくこれで破綻しなかったものです」
通行税をかなり取っていたのでそのおかげであろうと。
「兵士を滞在させるにあたり給金と食料は足りる?」
「前より三分の一程度に人数が圧縮されたので何とかなりそうです。しかしながら」
他所からの援助が必要な部分があると。食料その他諸々、特に住民らに対する信頼関係を再構築すためのお金だ。
以前の統治者とは違うと、言葉ではなく行動で示す必要があるからだ。そのためのお金が必要であるとウィリーは言っているのだ。
「そこらへんは伯爵様と相談して決めておいて」
「畏まりました」
他の二拠点でも同じ問題が出ているだろう。悪い政治をしていると後が大変なのだ。民の心は得難く失いやすい。にもかかわらずこのような悪政行われていたのだ。
この異世界の情報伝達速度は決して早いほうではないし隔離することも切り離すこともできる。そのため、このように状況が悪い場合でも外部にそれが伝わらないのだ。
民衆からすればその場所で起きていることが現実であり最優先、現代のような新聞や掲示板すらも出されない。情報の伝達速度の重要性はさして認識されていないのだ。
「さて、そろそろか」
予想ではもうすぐお客様が来る頃だろう。それも、良くないお客様が。
何しろ、事前連絡もなく拠点に押し入ったのだから。抗議が来ることは予測済みだった。
数日後――
「ユウキ様、外から貴族家の旗を立てた一団がやってきました!」
やっぱり来たか。まぁ、以前の連中からすると僕らは敵以外の何物でもないからな。取り返そうとするのは当然だろう。それもこれも含めて全部綺麗にする必要があった。
「奴らは何と言ってきた?」
「ここは我らナッティ男爵家の所有地、ジーグルト伯爵家の領地ではない。即座に門を開けて出て行けと。騒いでおります」
テンプレらしい展開だなぁ。こちらには相手の言い分を聞く気は一切ない。どうせ以前と同じことを繰り返すだけだ。
とはいえ、貴族家の旗を立てて来たのだから一言聞く必要はあるか。
アランらを連れて門まで向かう。
「おまたせ」
「ユウキ様、ご苦労様です」
「奴らは?」
「門の外でこちらを睨んでおります」
ええと、人数は五十名ほどか。まぁ、そんなところだろうな。世界各地で軍縮が進んでいるこのご時世だとそのぐらいの人数でも十分に脅威だからな。
だけども、その程度の人数では門を閉ざされては手の打ちようがないのは明らかだった。攻城兵器すらもほとんど存在しないこの異世界ではひたすら数で押す戦術しかないのだ。
ま、それでも名軍師はいるのだが。大抵は奇人変人扱いで冷や飯食いだ。こういう時に人材確保を怠りなくしているのかで貴族としての懐が見えるものである。
「オイ!さっさと門を開けろ!!」
相手は殺気立っているな。
「何か要件があればここで聞く。我らはジーグルト伯爵家の」
「さっさと門を開けろと言っているのだ!!下郎風情が偉そうに口答えするな!!」
オイオイ、いくらなんでもそんな返答はないだろうが。お怒りなのは分かるが外交というものを考えろよ。交渉の席を用意しても良いのだがこの様子では無理矢理押し入る構えだ。
仕方がない、殲滅するしかないか。
僕は門から飛び降りる
『な、なんだぁ?』
門から一人だけ飛び降りてきた僕を兵士らが疑心暗鬼で見ている。
「”連爆の弩弓”」
魔法のバッグからとんでもない武器を取り出す。長さ一メートル半、重さ五十キロもある巨大な弩である。普通の弩は射程こそ長いが矢を番えるのに時間がかかるという弱点があるがこの弩弓はボルトアローと呼ばれる通常の矢よりも遥かに短い矢を採用してそれをカートリッジ状にして連射数と装填数を大幅に高めている。
さらに、威力はプレートメイルすらも軽々貫けるのだ。
その分だけ反動がすさまじく常人ではまともに使えるような装備ではない。これも恩を売った大貴族から譲られた装備の一つだ。
そんな常識外れの装備を構えて引き金を躊躇いなく引く。
ブ~~~~ン!!
まるで扇風機のような音を立ててボルトアローが目に見えぬ速さで次々と発射されていく。目標は目の前の敵全てである。
ドスドスドスドス!
すさまじい速さで人間に突き刺さっていく矢、あまりの速さに敵は何が起こったのかも分からないまま雨霰のごとく矢が刺さっていく。
「ヒィィィ~~!?な、なにが起こっているのだぁぁ~!?!?」
あっという間に連れてきた兵士らが矢が飛んできて兵らが絶命していく状況を見て敵の指揮官は大混乱をおこした。僕は手を緩めずあっという間に敵を駆逐していく。
そうして、十分も経たずに敵の兵士は全滅。最後に指揮官だけが残った。
「さぁ、お話をしようか」
僕は弩弓を突きつけながらニッコリと微笑む。
「き、貴様!このようなことをして許されるとでも思っているのか!!」
「はぁ?許すか許さないかはこちらが決めることだよ。何も知らず威圧的に出て反撃しないとでも思ってたの。それとも、本気で反撃できると考えてたの?」
ハッキリ言うがこの程度の人数ではこの拠点を再度制圧するというのは不可能だ。何とか話し合いぐらいはしようと判断し交渉に出ると考えてたのだが交渉などを一切無視したのはそちらだろう。
こういう状況で馬鹿は敵を倒せば手柄であると愚かな考えが先走る。実際には巧みな弁舌で事を運ぶ文官の方がいいのだが。こいつらにはそんなことすらも考えられないのだ。
まったくもって愚かである。
門が開かれ仲間が出てきた。
「ユウキ様、どういたしましょうか?」
ウィリーが訪ねてくる。これで相手に宣戦布告したのは間違いないので捕虜にでもなってもらおうか。一応指揮官みたいだし。
そうして、一人生き残った愚か者の指揮官は罵詈雑言を撒き散らしながら連れていかれる。兵士の命を背負わない指揮官ほど無責任な存在は無いな。
「奴らは一体何を考えてるのでしょうか?」
アランらはあまりにも横暴で無責任な貴族軍を見て失望の念を抱いていた。
「貴族である自分らは正義であり逆らうものは皆愚か者とでも思っているんじゃないの」
「それでよく貴族だと言い張れますね」
ま、奴らがこんなことをしでかす理由はよく知っていた。
洗脳教育というか支配妄想というか、とにかく。自分らの利益が最優先なのだ。相手が何者であろうとも、だ。
通常であれば伯爵家の旗を見れば分が悪いと判断されるはずなのだがこのような馬鹿が先走るので始末が悪い。そうして両者に溝が生まれてきてしまう。
はぁ~、こんな連中とは手を切りたいがあの馬鹿勇者らのこともある。
彼らは僕の弱みを握っている……、ような感じだ。僕からすれば何の意味もないことだが。彼らはそれを使い美味しい思いが出来ると信じている。
僕からすれば父親や母親を人質に取り都合よく動かす悪党であるのだが奴らの背後にいる相手のせいで表立って非難できないのだ。
この辺りは冒険者ギルドに教えてないし伝えてもない。知りたくても知れないのだ、どんな手段をつかっても事実は分からないだろう。
連絡を取りたいが今の状況ではどうしようもない。今は今でやるべき仕事がある。お元気でいるかなぁ……。
「ユウキ様、ご苦労様です」
僕はジーグルト伯爵家から来ているウィリーに声をかける。彼は代々ジーグルト家に仕える家柄で財務系の文官だった。彼を含めて数人で帳簿の出費を計算させていたのだ。
「大雑把に見ても酷い内容でしたが詳細を確認するとさらに酷いです」
訳の分からない出費や移動先の分からない金等、相当に搾り取っていたのだと。伯爵家とは根本的に違う財務状況であることが確認できたそうだ。
「よくこれで破綻しなかったものです」
通行税をかなり取っていたのでそのおかげであろうと。
「兵士を滞在させるにあたり給金と食料は足りる?」
「前より三分の一程度に人数が圧縮されたので何とかなりそうです。しかしながら」
他所からの援助が必要な部分があると。食料その他諸々、特に住民らに対する信頼関係を再構築すためのお金だ。
以前の統治者とは違うと、言葉ではなく行動で示す必要があるからだ。そのためのお金が必要であるとウィリーは言っているのだ。
「そこらへんは伯爵様と相談して決めておいて」
「畏まりました」
他の二拠点でも同じ問題が出ているだろう。悪い政治をしていると後が大変なのだ。民の心は得難く失いやすい。にもかかわらずこのような悪政行われていたのだ。
この異世界の情報伝達速度は決して早いほうではないし隔離することも切り離すこともできる。そのため、このように状況が悪い場合でも外部にそれが伝わらないのだ。
民衆からすればその場所で起きていることが現実であり最優先、現代のような新聞や掲示板すらも出されない。情報の伝達速度の重要性はさして認識されていないのだ。
「さて、そろそろか」
予想ではもうすぐお客様が来る頃だろう。それも、良くないお客様が。
何しろ、事前連絡もなく拠点に押し入ったのだから。抗議が来ることは予測済みだった。
数日後――
「ユウキ様、外から貴族家の旗を立てた一団がやってきました!」
やっぱり来たか。まぁ、以前の連中からすると僕らは敵以外の何物でもないからな。取り返そうとするのは当然だろう。それもこれも含めて全部綺麗にする必要があった。
「奴らは何と言ってきた?」
「ここは我らナッティ男爵家の所有地、ジーグルト伯爵家の領地ではない。即座に門を開けて出て行けと。騒いでおります」
テンプレらしい展開だなぁ。こちらには相手の言い分を聞く気は一切ない。どうせ以前と同じことを繰り返すだけだ。
とはいえ、貴族家の旗を立てて来たのだから一言聞く必要はあるか。
アランらを連れて門まで向かう。
「おまたせ」
「ユウキ様、ご苦労様です」
「奴らは?」
「門の外でこちらを睨んでおります」
ええと、人数は五十名ほどか。まぁ、そんなところだろうな。世界各地で軍縮が進んでいるこのご時世だとそのぐらいの人数でも十分に脅威だからな。
だけども、その程度の人数では門を閉ざされては手の打ちようがないのは明らかだった。攻城兵器すらもほとんど存在しないこの異世界ではひたすら数で押す戦術しかないのだ。
ま、それでも名軍師はいるのだが。大抵は奇人変人扱いで冷や飯食いだ。こういう時に人材確保を怠りなくしているのかで貴族としての懐が見えるものである。
「オイ!さっさと門を開けろ!!」
相手は殺気立っているな。
「何か要件があればここで聞く。我らはジーグルト伯爵家の」
「さっさと門を開けろと言っているのだ!!下郎風情が偉そうに口答えするな!!」
オイオイ、いくらなんでもそんな返答はないだろうが。お怒りなのは分かるが外交というものを考えろよ。交渉の席を用意しても良いのだがこの様子では無理矢理押し入る構えだ。
仕方がない、殲滅するしかないか。
僕は門から飛び降りる
『な、なんだぁ?』
門から一人だけ飛び降りてきた僕を兵士らが疑心暗鬼で見ている。
「”連爆の弩弓”」
魔法のバッグからとんでもない武器を取り出す。長さ一メートル半、重さ五十キロもある巨大な弩である。普通の弩は射程こそ長いが矢を番えるのに時間がかかるという弱点があるがこの弩弓はボルトアローと呼ばれる通常の矢よりも遥かに短い矢を採用してそれをカートリッジ状にして連射数と装填数を大幅に高めている。
さらに、威力はプレートメイルすらも軽々貫けるのだ。
その分だけ反動がすさまじく常人ではまともに使えるような装備ではない。これも恩を売った大貴族から譲られた装備の一つだ。
そんな常識外れの装備を構えて引き金を躊躇いなく引く。
ブ~~~~ン!!
まるで扇風機のような音を立ててボルトアローが目に見えぬ速さで次々と発射されていく。目標は目の前の敵全てである。
ドスドスドスドス!
すさまじい速さで人間に突き刺さっていく矢、あまりの速さに敵は何が起こったのかも分からないまま雨霰のごとく矢が刺さっていく。
「ヒィィィ~~!?な、なにが起こっているのだぁぁ~!?!?」
あっという間に連れてきた兵士らが矢が飛んできて兵らが絶命していく状況を見て敵の指揮官は大混乱をおこした。僕は手を緩めずあっという間に敵を駆逐していく。
そうして、十分も経たずに敵の兵士は全滅。最後に指揮官だけが残った。
「さぁ、お話をしようか」
僕は弩弓を突きつけながらニッコリと微笑む。
「き、貴様!このようなことをして許されるとでも思っているのか!!」
「はぁ?許すか許さないかはこちらが決めることだよ。何も知らず威圧的に出て反撃しないとでも思ってたの。それとも、本気で反撃できると考えてたの?」
ハッキリ言うがこの程度の人数ではこの拠点を再度制圧するというのは不可能だ。何とか話し合いぐらいはしようと判断し交渉に出ると考えてたのだが交渉などを一切無視したのはそちらだろう。
こういう状況で馬鹿は敵を倒せば手柄であると愚かな考えが先走る。実際には巧みな弁舌で事を運ぶ文官の方がいいのだが。こいつらにはそんなことすらも考えられないのだ。
まったくもって愚かである。
門が開かれ仲間が出てきた。
「ユウキ様、どういたしましょうか?」
ウィリーが訪ねてくる。これで相手に宣戦布告したのは間違いないので捕虜にでもなってもらおうか。一応指揮官みたいだし。
そうして、一人生き残った愚か者の指揮官は罵詈雑言を撒き散らしながら連れていかれる。兵士の命を背負わない指揮官ほど無責任な存在は無いな。
「奴らは一体何を考えてるのでしょうか?」
アランらはあまりにも横暴で無責任な貴族軍を見て失望の念を抱いていた。
「貴族である自分らは正義であり逆らうものは皆愚か者とでも思っているんじゃないの」
「それでよく貴族だと言い張れますね」
ま、奴らがこんなことをしでかす理由はよく知っていた。
洗脳教育というか支配妄想というか、とにかく。自分らの利益が最優先なのだ。相手が何者であろうとも、だ。
通常であれば伯爵家の旗を見れば分が悪いと判断されるはずなのだがこのような馬鹿が先走るので始末が悪い。そうして両者に溝が生まれてきてしまう。
はぁ~、こんな連中とは手を切りたいがあの馬鹿勇者らのこともある。
彼らは僕の弱みを握っている……、ような感じだ。僕からすれば何の意味もないことだが。彼らはそれを使い美味しい思いが出来ると信じている。
僕からすれば父親や母親を人質に取り都合よく動かす悪党であるのだが奴らの背後にいる相手のせいで表立って非難できないのだ。
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