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第1章
134話 二人の子爵の反応
ラークス子爵とアグナック子爵に使者と書類を送りこちらの拠点まで来てもらう。子爵を呼び出すまでに事態が悪化しているからだ。
二回にも渡り攻撃を受けたためである、しかも、こちらを完全に敵と認識して。
貴族の爵位の上下関係上上の貴族に物申すことはよほどのことがないとできない。さらに言うなら実力行使など完全に無理だ。
それが二回も行われた、その理由を確認しておく必要があった。
ジーグルト伯爵家の統治のやり方を調べたけど外の貴族と交戦をするような理由はほとんど見受けられない、代替わりの時は紛争を仕掛けられているのは鉱山利権が欲しい欲深な貴族の独断だと思っていたからだ。
だが外に出てみると状況はこうなっている。
これは、背後に誰かいるのは間違いない。
裏で複数の貴族が手を組んで反ジーグルト家連合や同盟とか結成されているのかもしれない。そうなると少々面倒なことになる。
大貴族を妬むというのはよくあるがさすがに連合や同盟を秘密裏に結んで敵対するというのは政治的に良くない。世襲貴族の大多数は役職の無い下級貴族ばかりだがこの辺りには領地持ちの貴族家がかなり存在している。それらが一斉に蜂起して攻め寄せるとさすがに伯爵家は滅ぼされてしまうからだ。
それ以上にそんな軍勢を動員してしまうと軍事行動として冒険者ギルドから厳しい警告が来るはず。しかし、二回にも渡り貴族家の軍勢がここにやってきていた。それも、こちらを敵と認識してである。交渉の余地すら用意する間もなく攻め寄せてきたので撃退するしかなかった。
いくら世襲貴族がお馬鹿ぞろいとはいえ守るべき順番すら無視するのには裏があるとぼ億は考えたのだ。
ただの私利私欲による行動なのか?それとも組織から確認を取らないことを命じられたのか?
どちらにしても敵味方の識別をここで行わなければならない。そのため両家の当主らを呼び出すのだ。その間に死体の後始末をシッカリと終えておく必要があるが。
数日後
「ユウキ様。ラークス家当主様とアグナック家当主様がお見えになりました」
「そうか」
結構早く着いたな。さて、ここからが本番だ。アランらには僕の指示通りに動いてもらう、たとえどのような反応が返って来ようとも、だ。僕が直接問い質しても良いのだが正式な家臣ではない僕が前に出るとそれに付け込まれる可能性がある。
危ない橋は避けておくべきだろう。
そうして、アランら数名と二人の子爵家当主らの話し合いが始まる。
「初めまして。ライル・エーリス・フォン・ラークスと申します」
「初めてお目にかかる。クルト・ブライヒム・フォン・アグナックだ」
両者から丁寧な挨拶をされる。
「初めまして。私はアランと申します。ジーグルト伯爵家の家臣で準男爵位を受けております」
「で、私達をよびだした、要件とは?」
ライル殿が質問してきた。
「ええ、実は……」
ここからが本題だった。
ここで押さえた書類には両家の間で金や物資をやり取りしていた経歴があることが確認されている。それらはどのような理由で取引が行われていたかを調べる必要があると。
また、以前ここを統治していた連中が貴族軍とは名ばかりであり山賊に近かったことなども念押ししておく。
「「そ、それは、真なのですか?」」
ここで両者の声が重なる。この段階ではまだ両者の反応には差がなかった。
その金や物資は何の目的でやり取りされていたかの質問をする。
ライル殿は、
「我らは純粋に警備委託料として出しておりました」
そう答えた。
クルト殿は、
「いや、我らはそのような金や物資のやり取りは行ってなどいない」
そう答えた。
ここから両者の財務系の文官に確認を釣る。帳簿にそれらの正式な記載と使用目的についての質問。ライル殿らはそれにスラスラ答えていく。ウィニーに確認もしたところ純粋に物資のやり取りをしただけのようだった。
だが、クルト殿は「そんな事実はない」と。その一点張りだけだった。
この段階で疑惑が生まれるが、次に移ろう。
「では、ここが二度に渡り貴族家の軍勢が通ったことについてですが」
「はて。なぜこのようなところを通るのでしょうか?」
「そうだ、通っただけというのはおかしいことだろう?」
ここで、両者の言葉に差が生まれてくる。その言葉の意味をよく理解するために説明しようか。
まずはライル殿の言葉「なぜここを通るのか?」その意味はここを通る貴族軍がほぼ存在しないことを意味している。大雑把に地図を確認移動経路を調べたがここに隣接する貴族家はあるがここを通る軍勢がほとんどないことに気が付いた。
今現在不用意に所持する兵士は増やせないようになっている、軍隊ほど金も物資も消費する存在は無いからである。移動ともなると荷馬車やらをかなり確保しなくてはならない。
つまり、この場所を通るような貴族家はの軍勢はありえないと。そう言っている訳だ。
そのため、ライル殿の言葉の真意は『自分は軍勢を集めて反乱を起こすような意思は存在しない』という意思表示でもあるのだ
だが、クルト殿の言葉は違う。「ここを軍勢が通るいうのはおかしなことか」という発言にはここをどこかの貴族家が出入りする意思を秘めている。加えてそれらが黙認もされているということだ。
加えて、軍勢が拠点に滞在することも意味している。
つまり、他の貴族家の軍勢が増員されていることを知っている訳なのだ。
この時点でどちらが白か黒か大まかに分かっただろう。策謀に長けた人でないとここまで読むのは難しいのだか。
さて、話を進めようか。
「アラン殿質問があるのですか」
クルト殿が質問する。どうぞ、と
「通った貴族家の軍勢はどこに行ったのでしょうか?」
それに対して、アランはこう答えた。
「分かりません」
「はぁ!?」
ここでクルト殿の表情に不安の色が見え始めてきた。
「分からない、ということはないでしょう」
「そ、そうです。どこに行くかなどを伝えていたはずだと思いますが」
「分からないものは分かりません」
両者から質問が飛んでくるがこちらは「分かりません」とだけ答える。彼らもうすでにこの世の人ではなく地面深くに埋まっているからだ。それを教えると話がややこしくなるのであくまで「行先は分かりません」とだけ返答する。
捕らえた捕虜を見せるという手もあったが現時点ではそれはやめておく。今火の手に追い風を吹かせると消火作業が手間取ることになる。
死人に口なし、もはや彼らから情報を得ることは不可能なのだから。
ライル殿は表面上平静だったがクルト殿には明らかに焦りがあった。
もはやどちらが絵を描いたのかは明白だがここではそれを指摘しない。こちらとしてはあくまで拠点の確保と維持が大切であり貴族家相手に紛争を起こす意味はないからだ。加えて、主君のアルベルトのこともある。彼はあまりこうした謀略や策謀には長けていない上免疫もない。
黒く醜いドロドロした争いをするのは僕の手の中だけで行おうと思っている。その事実を知ったときどのような反応をするのかは分からないが。
その後話し合いは続けられるがクルト殿からの質問ばかりが飛んできた。それに決まりきった回答で対応するこちらを見ていてライル殿が徐々に距離を置き始める。
こちらの対応を見ていてここに来た貴族軍がどうなったのかを薄々感じたようだ。そうして話し合いは終わる。
『……』
外に出た二人は最初無言だったが、
「クソっ!ジーグルト家め、あくまで事実を教えないつもりか?それが伯爵なのか、そんな伯爵など要らない!!」
クルトは激昂しながら帰っていった。
ライルはこの場に留まる。そして一言漏らす、
「どうやら、火の手が上がりそうですな」
ポツリ、と。
「火事に備えておく必要がありますね。さて、どういたそうか」
自分はここでこの絵を描いた人物が誰なのか、それに関心を寄せる。
相手は明らかに軍師、それも名軍師と言えるほどに軍事と政治を知っている相手だと判断した。加えて、貴族家の反撃すらも軽々と追い払うほどの武力も有している。あのアランという人物が描いたのか?それともジーグルト伯爵家の重臣か?だが、そのような噂はまるで聞こえてこなかった。
「(新しい人材を登用したのか?だが、あまりに絵を書くのが上手すぎる!)」
ここで、ふと冒険者ギルドから何か応援が来ていたことがあることを思い出した。先代のベルン様は冒険者ギルドに手厚い援助していたから、その縁で誰かを派遣されたのかもしれない。
影も形も見せないまま世の中を知り動かし支配できる存在、まるで本の中のような話だ。しかし、過去の歴史の中にそれらは確実に存在してる。
考えれば考えるほどに興味が湧いてくる。
もうすでに道は分かれている。盤上にはプレイヤーが出揃い始めている。誰に味方し誰を敵とするのかを決断しなくてはならない。
「考えるまでもない、か」
正直情報で確認しているジーグルト家の手駒とサイコロでは苦戦必至の相手だが勝算は高いと判断している。いまだ正体を見せないジーグルト家の新しい軍師、それがどのような采配を振るうのか。ここは迅速に味方になることを表明した方が良いだろう。
そう考えたライルはすぐさま領地に戻ることにした。
二回にも渡り攻撃を受けたためである、しかも、こちらを完全に敵と認識して。
貴族の爵位の上下関係上上の貴族に物申すことはよほどのことがないとできない。さらに言うなら実力行使など完全に無理だ。
それが二回も行われた、その理由を確認しておく必要があった。
ジーグルト伯爵家の統治のやり方を調べたけど外の貴族と交戦をするような理由はほとんど見受けられない、代替わりの時は紛争を仕掛けられているのは鉱山利権が欲しい欲深な貴族の独断だと思っていたからだ。
だが外に出てみると状況はこうなっている。
これは、背後に誰かいるのは間違いない。
裏で複数の貴族が手を組んで反ジーグルト家連合や同盟とか結成されているのかもしれない。そうなると少々面倒なことになる。
大貴族を妬むというのはよくあるがさすがに連合や同盟を秘密裏に結んで敵対するというのは政治的に良くない。世襲貴族の大多数は役職の無い下級貴族ばかりだがこの辺りには領地持ちの貴族家がかなり存在している。それらが一斉に蜂起して攻め寄せるとさすがに伯爵家は滅ぼされてしまうからだ。
それ以上にそんな軍勢を動員してしまうと軍事行動として冒険者ギルドから厳しい警告が来るはず。しかし、二回にも渡り貴族家の軍勢がここにやってきていた。それも、こちらを敵と認識してである。交渉の余地すら用意する間もなく攻め寄せてきたので撃退するしかなかった。
いくら世襲貴族がお馬鹿ぞろいとはいえ守るべき順番すら無視するのには裏があるとぼ億は考えたのだ。
ただの私利私欲による行動なのか?それとも組織から確認を取らないことを命じられたのか?
どちらにしても敵味方の識別をここで行わなければならない。そのため両家の当主らを呼び出すのだ。その間に死体の後始末をシッカリと終えておく必要があるが。
数日後
「ユウキ様。ラークス家当主様とアグナック家当主様がお見えになりました」
「そうか」
結構早く着いたな。さて、ここからが本番だ。アランらには僕の指示通りに動いてもらう、たとえどのような反応が返って来ようとも、だ。僕が直接問い質しても良いのだが正式な家臣ではない僕が前に出るとそれに付け込まれる可能性がある。
危ない橋は避けておくべきだろう。
そうして、アランら数名と二人の子爵家当主らの話し合いが始まる。
「初めまして。ライル・エーリス・フォン・ラークスと申します」
「初めてお目にかかる。クルト・ブライヒム・フォン・アグナックだ」
両者から丁寧な挨拶をされる。
「初めまして。私はアランと申します。ジーグルト伯爵家の家臣で準男爵位を受けております」
「で、私達をよびだした、要件とは?」
ライル殿が質問してきた。
「ええ、実は……」
ここからが本題だった。
ここで押さえた書類には両家の間で金や物資をやり取りしていた経歴があることが確認されている。それらはどのような理由で取引が行われていたかを調べる必要があると。
また、以前ここを統治していた連中が貴族軍とは名ばかりであり山賊に近かったことなども念押ししておく。
「「そ、それは、真なのですか?」」
ここで両者の声が重なる。この段階ではまだ両者の反応には差がなかった。
その金や物資は何の目的でやり取りされていたかの質問をする。
ライル殿は、
「我らは純粋に警備委託料として出しておりました」
そう答えた。
クルト殿は、
「いや、我らはそのような金や物資のやり取りは行ってなどいない」
そう答えた。
ここから両者の財務系の文官に確認を釣る。帳簿にそれらの正式な記載と使用目的についての質問。ライル殿らはそれにスラスラ答えていく。ウィニーに確認もしたところ純粋に物資のやり取りをしただけのようだった。
だが、クルト殿は「そんな事実はない」と。その一点張りだけだった。
この段階で疑惑が生まれるが、次に移ろう。
「では、ここが二度に渡り貴族家の軍勢が通ったことについてですが」
「はて。なぜこのようなところを通るのでしょうか?」
「そうだ、通っただけというのはおかしいことだろう?」
ここで、両者の言葉に差が生まれてくる。その言葉の意味をよく理解するために説明しようか。
まずはライル殿の言葉「なぜここを通るのか?」その意味はここを通る貴族軍がほぼ存在しないことを意味している。大雑把に地図を確認移動経路を調べたがここに隣接する貴族家はあるがここを通る軍勢がほとんどないことに気が付いた。
今現在不用意に所持する兵士は増やせないようになっている、軍隊ほど金も物資も消費する存在は無いからである。移動ともなると荷馬車やらをかなり確保しなくてはならない。
つまり、この場所を通るような貴族家はの軍勢はありえないと。そう言っている訳だ。
そのため、ライル殿の言葉の真意は『自分は軍勢を集めて反乱を起こすような意思は存在しない』という意思表示でもあるのだ
だが、クルト殿の言葉は違う。「ここを軍勢が通るいうのはおかしなことか」という発言にはここをどこかの貴族家が出入りする意思を秘めている。加えてそれらが黙認もされているということだ。
加えて、軍勢が拠点に滞在することも意味している。
つまり、他の貴族家の軍勢が増員されていることを知っている訳なのだ。
この時点でどちらが白か黒か大まかに分かっただろう。策謀に長けた人でないとここまで読むのは難しいのだか。
さて、話を進めようか。
「アラン殿質問があるのですか」
クルト殿が質問する。どうぞ、と
「通った貴族家の軍勢はどこに行ったのでしょうか?」
それに対して、アランはこう答えた。
「分かりません」
「はぁ!?」
ここでクルト殿の表情に不安の色が見え始めてきた。
「分からない、ということはないでしょう」
「そ、そうです。どこに行くかなどを伝えていたはずだと思いますが」
「分からないものは分かりません」
両者から質問が飛んでくるがこちらは「分かりません」とだけ答える。彼らもうすでにこの世の人ではなく地面深くに埋まっているからだ。それを教えると話がややこしくなるのであくまで「行先は分かりません」とだけ返答する。
捕らえた捕虜を見せるという手もあったが現時点ではそれはやめておく。今火の手に追い風を吹かせると消火作業が手間取ることになる。
死人に口なし、もはや彼らから情報を得ることは不可能なのだから。
ライル殿は表面上平静だったがクルト殿には明らかに焦りがあった。
もはやどちらが絵を描いたのかは明白だがここではそれを指摘しない。こちらとしてはあくまで拠点の確保と維持が大切であり貴族家相手に紛争を起こす意味はないからだ。加えて、主君のアルベルトのこともある。彼はあまりこうした謀略や策謀には長けていない上免疫もない。
黒く醜いドロドロした争いをするのは僕の手の中だけで行おうと思っている。その事実を知ったときどのような反応をするのかは分からないが。
その後話し合いは続けられるがクルト殿からの質問ばかりが飛んできた。それに決まりきった回答で対応するこちらを見ていてライル殿が徐々に距離を置き始める。
こちらの対応を見ていてここに来た貴族軍がどうなったのかを薄々感じたようだ。そうして話し合いは終わる。
『……』
外に出た二人は最初無言だったが、
「クソっ!ジーグルト家め、あくまで事実を教えないつもりか?それが伯爵なのか、そんな伯爵など要らない!!」
クルトは激昂しながら帰っていった。
ライルはこの場に留まる。そして一言漏らす、
「どうやら、火の手が上がりそうですな」
ポツリ、と。
「火事に備えておく必要がありますね。さて、どういたそうか」
自分はここでこの絵を描いた人物が誰なのか、それに関心を寄せる。
相手は明らかに軍師、それも名軍師と言えるほどに軍事と政治を知っている相手だと判断した。加えて、貴族家の反撃すらも軽々と追い払うほどの武力も有している。あのアランという人物が描いたのか?それともジーグルト伯爵家の重臣か?だが、そのような噂はまるで聞こえてこなかった。
「(新しい人材を登用したのか?だが、あまりに絵を書くのが上手すぎる!)」
ここで、ふと冒険者ギルドから何か応援が来ていたことがあることを思い出した。先代のベルン様は冒険者ギルドに手厚い援助していたから、その縁で誰かを派遣されたのかもしれない。
影も形も見せないまま世の中を知り動かし支配できる存在、まるで本の中のような話だ。しかし、過去の歴史の中にそれらは確実に存在してる。
考えれば考えるほどに興味が湧いてくる。
もうすでに道は分かれている。盤上にはプレイヤーが出揃い始めている。誰に味方し誰を敵とするのかを決断しなくてはならない。
「考えるまでもない、か」
正直情報で確認しているジーグルト家の手駒とサイコロでは苦戦必至の相手だが勝算は高いと判断している。いまだ正体を見せないジーグルト家の新しい軍師、それがどのような采配を振るうのか。ここは迅速に味方になることを表明した方が良いだろう。
そう考えたライルはすぐさま領地に戻ることにした。
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