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1巻
1-1
プロローグ
「ユウキ、お前は今日限りでパーティを抜けろ!」
突然、勇者のパーティのリーダー、「剛剣の勇者」ベルファストからこう言われた。
僕、ユウキは混乱したまま尋ねる。
「……何でいきなり。ってか、どうして?」
「モンスターの解体しかできない奴なんか、俺たち勇者のパーティには足手まといなんだ。というか、そんな役立たずに利益を分配し続けていると、俺たちの分がとんでもなく減るだろ。わかった?」
僕の質問に答えたのは、「静寂の勇者」ベルライトである。彼もベルファストの考えに同意しているようだ。
「そうよね。あなたの仕事くらい他の者でもできますもの」
続いて、「城砦の勇者」カノンが追従する。
「お前、邪魔」
「お前、無用」
残り二人、「火炎の勇者」ファラと「御門の勇者」メルも同意見のようだ。
ワイバーンの解体を終えた僕に、ゴミを見るかのような視線を向ける勇者たち。
ベルファストが僕を追い払うように言い放つ。
「もう多数決で決まってるんだ。金までは取らねぇでやるから、素材と食料は全部置いて、今すぐ出ていけ」
× × ×
「はぁ、どうしようか」
僕は、これからどうすべきか、少しばかり悩んでいた。
勇者パーティとは、こっちの世界に来てからすぐに出会った。
以来ずっと、奴らの顔色をうかがう日々だった。
そんなある日、モンスターの討伐命令が下され、勇者とともにモンスターを駆逐していた矢先――
いきなりの追放だ。
勇者たちは僕のことを使いっぱしりくらいにしか思っていないし、いつも「ゴミクズ」と罵倒していた。
そんな毎日から解放されると思うと――逆にすがすがしい気持ちになるかな。
「さて、とりあえずは……」
ひとまず僕は町に戻り、冒険者ギルドへ行くことにした。
第1章 新しいパーティ
数日後、近くの町まで戻る途中――
「ん?」
僕は視線の先に馬車を捉えた。馬車の周囲には数体のモンスターがおり、今にも襲いかかろうとしている。
「やれやれ」
僕は馬車を助けることにした。
すると、掛け声が聞こえてきた。
「ヤァッ! ヤァッ!」
御者と商人以外に年若い少女がいる。どうやら彼女が声の主のようで、たった一人で馬車の護衛をしているらしい。
だが、その装備はあまりにもお粗末だった。
戦闘経験が少ないのか、空振りすること多数。それに焦ってさらに動き、体力を大きく消費している。
このままでは天国に行くことになるだろうな。
「助太刀する」
僕は腰に下げていた一本の短剣――解体包丁を抜く。
相手はウルフ五体。
これならさして時間はかからない。
一気に距離を詰めると、飛びかかってくるそれらを寸前でかわして瞬時に殺す。全部仕留めるのに数分かからなかった。
僕は地面に倒れていた商人たちに声をかける。
「大丈夫ですか?」
「ああ、すまないねぇ」
負傷者はおらず、損害は大してないようだ。
「では、これで」
立ち去ろうとすると――僕の服を誰かが握っている。
先ほど一人で戦っていた少女だ。
外見は神官のようだが、その装備はメイスと盾。ということは、近接戦闘ができる神官戦士なのだろうか。
だが、さっきの戦いぶりと外見から、まだ駆け出しなのは間違いないな。
「……あ、あの! 私はリフィーアといいます! 戦いの神を信仰している一派の一員です。まだ神の声を聞いたばかりで経験がなく、大司祭様から『旅に出よ』と言われて今回の護衛を引き受けたんですが……」
危うく全滅する寸前だった。命があっただけでも運が良いほうだろう。
リフィーアと名乗った少女がすがりつくように頼み込んでくる。
「も、もしこの先の町まで行くのでしたら、護衛として一緒に行きませんか? お金はお支払いしますので……」
目的地は一緒のようだし、別にそれぐらいいいか。
「いいよ、護衛料は相場で。あとは……」
倒したモンスターを分配する交渉をし、半々で分けるという条件でまとまった。
さっそく馬車に乗り込むと、リフィーアが僕のことを聞いてくる。
「……えっ? パーティから追い出されてしまった?」
「そう。まぁ無理やり組まされてたし、未練もないけどね」
ちなみに向こうから縁を切られたので、責任問題になったりしない。
そっけなくしていたつもりだったけど、それからも彼女はしきりに質問してきた――のでほどほどにあしらっておいた。
町に到着して、報酬をもらった。
えっと、ひぃふぅみぃ。うん、金額は間違っていないようだ。
こっちに来て困ったのは、文字の読み書きと数字の計算方法、そして通貨の種類の多さだ。
前二つは頑張って何とかなったが、通貨が大変だった。
とにかく質が悪く、歪みのある貨幣が多すぎる。文字とか印章とかが擦れていて、出来があまりに悪いのだ。
簡単に偽造されそうとしか思えなかったし、実際偽造された紛い物の貨幣が結構流通していた……もちろんそういう貨幣は換金率が悪い。
リフィーアはまともなのを用意していた。
今さらだけど、僕がこの世界のことを「こっち」と呼んでいるのは、別の世界「地球」から来た転移者だからである。
父は指折りの狩人で、母は大農家の跡継ぎ、祖父は優れた武道家という環境で育った僕は、父母からサバイバル術と獣の解体技術、祖父からは武芸を叩き込まれた。
そうして農家を継ぐため、県内でも有名な農業高校への進学が決まったそのすぐあと――神様に「異世界で勇者になれ!」と拉致され、こっちにやって来たのだ。
それはさておき、僕が冒険者ギルドへ行こうとすると、リフィーアがなぜかついてくる。
「何でついてくるの?」
「護衛の依頼が終わったのを報告する必要がありますから」
結局、そのまま冒険者ギルドまで一緒に行くことになった。
「おい、あれ『解体の勇者』だぜ」
「ああ、他の勇者に寄生するしかないゴミか」
「一人ってことは追い出されたんだな、いい気味だ」
冒険者ギルドに入るやいなや、明らかな侮辱の声が聞こえてくる。
勇者のパーティはとにかく僕の悪口を言いふらしていたので、たまにこういう奴らがいたりする。
リフィーアはとてつもなく不機嫌な顔をしていた。僕が言われているのに、何で君がそうなるんだろうな。
ひとまず僕らは窓口までやって来た。
「本日はどのようなご用件でしょうか」
僕への悪口も聞こえていただろうに、ギルドの受付は職務に専念しているようだ。いっさい感情を出さず淡々としている。
さっそく僕はいろいろ省いて、単刀直入に告げる。
「パーティを抜けた。だから新しいパーティを作る」
「では、こちらの書類にサインを」
出された書類に記入しようとしたのだけど、今さら他にメンバーがいないことに気づいた。
自分一人でもいいが……やはり誰かしら欲しい。けど、悪評が広がっている僕とは誰も組みたがらないだろうな。
ふと隣を見ると、リフィーアが笑顔で待っていた。
彼女は僕のことを嫌っていなさそうだし、能力のバランスがいい神官戦士だ。誘って損はないかもしれない。
「……あのさ。君に相談がある」
「はい。何でしょうか」
「パーティを新しく組もうと考えてるんだけど、メンバーがいないんだ。良ければどうかな?」
「もちろん! 喜んで!」
呆気ないほど簡単にパーティが組めた。すぐさま彼女は書類に名前を書き込む。一応、リーダーを僕にしてくれたみたいだ。
ともかくこれで最低限のことは終わった。
僕はリフィーアに尋ねる。
「失礼だけど、ギルドランクは」
「10位です」
「こっちも同じ」
「そうなんですか?」
ギルドのランクは、最高位の1位から最低位の10位まである。どうやら二人とも、そこらの駆け出しと変わらないランクのようだな。
なお、ランクは様々な項目から評価される。周囲の評判、倒したモンスターの種類と数、討伐に要した期間など多岐にわたるのだ。
総合的な社会貢献度とも言えるので、ひたすらモンスターを倒すだけではだめらしい。犯罪とか問題とかを起こしたりすると、ランクは上がらない仕組みになっている。
もっと具体的に言うなら、8位までならそこそこやれる程度。6位ならなかなか頼りになる。4位だと信頼できる実力者。3位以上は完璧に仕事をこなす優秀者。さらに上となると、凡人は考えるだけ無駄ってレベルだ。まぁ、大まかにこんなものだろう。
え? 先に組んでた勇者はどれくらいかって?
他の人とほとんど組んだことがないから何とも言えないが、ギリギリ7位くらいってところだと思う。勇者だの何だのと煽てられているけど、周囲のことが見えてない奴らだし、そんなもんだ。
僕はリフィーアに尋ねる。
「どんな魔法が使える? 回数は?」
「ヒール、ライトだけです。回数は五回です」
駆け出しにしては結構使えるな。
さっき報酬をもらったとはいえ、資金的に宿屋に泊まれるのか怪しいので、魔物を数体は狩らないといけない。
そんなわけで、僕はリフィーアを連れて町の外に出た。
できれば報酬の良い素材が採れるボアが出てきてほしいところだが――ウダウダしていると獲物が逃げるので、サクサク行くことにしようか。
× × ×
「側面に回り込んで! できる限り頭部を狙う」
「は、はい!」
町を出てしばらく進むと、ウルフの群れと出くわした。数は五体。駆け出しではちょっと苦戦する相手であるが、問題ない。
腰から包丁を抜き、構える。
相手はこちらを警戒し、円を描きながら動き続けていた。
とりあえず僕に三体引きつけて、処理することにした。
一体目は素早く頭部を狙い即死させ、返す刀で二体目もばっさりと殺る。三体目はそれに驚いて動きを止めたので、喉をかき切って殺した。
リフィーアのほうはというと、二体のウルフに押されている状況だった。盾で何とか防いでいるが、足を噛まれそうになっている。
怪我をされると面倒なので、助太刀して一体を瞬殺。
最後の一体は残しておいた。
「はわわわ~」
「落ち着いて、視線と動きを見て、次の行動を予測して備える。自分が動くと相手も動くのだから」
リフィーアには戦闘のレクチャーが必要だと思った僕は、指示は出しつつも彼女が自力で倒せるまで待つことにした。
数分後、相手の行動を観察できるようになった彼女は、ウルフの動きを先読みし、その頭部にメイスの一撃を加える。
そして、相手の動きが止まっているところを滅多打ちにして何とか倒した。
「はぁはぁ、やっと、倒せた」
さて、さっさと仕事をしますかね。
ここからが僕の仕事の本番だ。
「それは?」
「モンスター解体用の道具一式」
僕が取り出したのは、三本の木の棒。それらをバランス良く立て、中央に獲物を吊り上げるのだ。その他にもいろいろな道具を並べる。
僕は慣れた手つきでウルフの死体に縄をかけて吊るし、解体作業に入る。
まずは膀胱から汚物が出ないようにしてから、内臓が落ちてくる場所に大きめの桶を置いて、一気に腹を裂く。
すると、凄まじい勢いで内臓が滑り落ちてきた。
続いて、前足と後ろ足の境目より切れ目を入れ、徐々に毛皮を剥いでいく。それをしばらく行い皮をすべて剥ぎ取ると、骨に沿って各部位の肉を切り出す。
「うぷっ」
リフィーアは解体作業を見て、少しばかり気持ちが悪くなってしまったようだ。
「生の解体を見たのは初めてです」
「ああ、神官だとこういうのに縁がないかもね」
僕は二体目を解体している途中だけど、話しながらも手は休めない。リフィーアも慣れてきたのか、しだいに興味を持ち出し、尋ねてくる。
「大きなまな板の上でするのが、普通ではないでしょうか?」
「そうかもね。でもこのほうが楽だし、綺麗にできるんだよ」
こっちの世界では、解体技術はあまり発達していないようだ。
そういえば、あの勇者たちもまったくできなかったな。
戦闘の際、ひたすら攻撃を打ち込むために素材がボロボロになり、ギルドで買い叩かれるのが日常茶飯事だった。できる限り良い部分を採ろうとすると、無駄だの何だの文句ばかりつけられていたように思う。
よくよく考えてみると、ここまで良い状態で解体できたのはかなり久しぶりだ。せっかくなので、切り分けた部位は汚れがつかないようにしておく。
リフィーアが感心したように言う。
「……綺麗です」
「ん?」
「あ、その、分けられた肉とか毛皮とかの状態が、あまりにも良くて……」
「このくらいできないと、家族から怒られるからね」
「ご家族はどこに?」
「星より遠い場所」
「天に召されたのですか?」
「わからない。生きているかどうかも、確認する方法がないんだ」
何しろ異世界に来てしまったのだ。もう諦めたほうがいいだろう。
それからリフィーアは口を利かず、僕が解体するのを黙って見つめていた。
「よし、終了」
「お疲れ様でした」
解体したものは、何でも収納できる魔法のバッグに入れる。ちなみに、解体道具とかもここに入れてある。
「でも、これで終わりじゃないよ」
そう言って僕はリフィーアに鍬を渡す。彼女は「なぜこんなものを持たされるの?」という顔をしていた。
「これは?」
「流れた血とか内臓とかはモンスターを呼ぶんだよ。そうなるといろいろな人が困る。だから」
地面に穴を掘って埋めるのだ。
「そこまでするのですか?」
「そうするのが、狩人のマナーだからね。まぁ場所によるけど、ここは町に近いから」
二人で穴掘り作業をする。一メートルほどの深さまで掘り、そこに内臓やらを全部入れてしっかりと埋めた。
「さぁ、町に戻ろうか」
「はい」
一仕事終えたのもあって、二人そろって晴れやかな笑顔だった。
町に戻った僕たちはギルドへ赴き、解体したウルフの素材を買い取ってもらった。
「はい、これが換金額です。お確かめください」
そうして布袋に入ったお金をもらう。
「結構、ありますねぇ」
リフィーアは、たかがウルフ五体程度なら大したお金にはならないと思っていたようだ。それで実際受け取ってみて、その金額に驚いていた。
「てか、普通の倍はありますよ。これ」
「そりゃあ、下手くそな手順で皮を剥いだり肉を分けたりしたら、値段はかなり下がる。そのまま持って帰ったほうが高いときだってあるんだ。でも、そのぶん手間賃を取られるし、血抜きとかすぐにしないと肉の味は落ちる。それをすべて完璧にやったから、この報酬なんだよ」
「そんなに値段変わるんですか……」
「変わる」
たかがモンスターの解体と侮るなかれ。
素人と熟練では、腕の差が如実に出てしまうのだ。
解体手順をしっかり守らないと価値は大幅に下がるし、場合によれば貴重な素材がゴミにもなってしまう。
先の勇者パーティは解体をすべて僕に任せていたから、わからないかもしれないけど。
「多くの人が血抜きくらいしかできないし、すぐに腐らせてしまうからね」
「へぇ~」
そんなのを買い取れと迫ったところで、無理なのは当たり前である。リフィーアと会話をしていると突然――
グゥ~、と腹の音が鳴った。
僕のではない。
「ア、アハハ。緊張が解けたから」
そういえば、食事を取るのを忘れてたな。
それじゃ、得た糧を消費して、未来に備えるとしましょうかね。
僕はリフィーアを連れて、食堂へ行くことにした。
× × ×
「ねぇ、ちょっと」
「はい?」
「そんなに食うの?」
「……ごめんなさい」
食堂で最初に料理を頼んだときは、二人とも普通のランチセットだった。だが、リフィーアが何か気にし出したのだ。
ここのメニューは少しボリュームが多い。食いきれないのか? 小食なのか? と考えていると――
「足りないです」
リフィーアは細い声で言った。
それで適当に追加で頼めばいいと許可を出すと、結構な料理を注文したわけで……
「人は見かけによらない、っていうけど」
「神殿では決まった量しか出されないから、不満で不満で仕方なくて」
テーブルには、互いが注文した料理が並んでいる。
だが、その量は倍以上違っていた。
「やれやれ」
「すみません、ほとんどの仕事を任せてしまったのに」
「その話は後々。今はとにかく食おう」
そうして料理に手をつける。
リフィーアはナイフとフォークを忙しなく使い、料理を口に運んでいた。あっという間に皿から食べ物が消えていく。
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