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第1章
164話 初級官史本試験
僕は案内係に連れられて都市の外に出ていく。そろそろ日が暮れる時間なのでやや夕闇が落ちていた。
「どこまで行くのですか?」
案内役に聞く。結構な距離を歩かされる。案内役は時々こちらを振り返りながらも何も語ることなく歩き続ける。仕方なくついていくが明らかにモンスターのテリトリーに侵入していた。人気が消え明かりもない草原をひたすら歩き続ける。
しばらくそうしてついていくと、
「ここだ。しばらく待て」
案内役は足を止めてこちらに焚火を起こすように指示を出す。現時点ではかなり怪しいが審査官の指示は絶対なので従うしかないわけだが。
魔法のバッグから火付けの用の紙と藁、焚き火用の乾いた木材を取り出して焚火を始める。まずは木材を鉈で縦に割り細くしておく。藁を中心においてその周りに割った木材を組んでから火打ち石で紙に火をつける。カチカチと何度かして紙に火をつけてからそれを藁に移し木材に火を移す。
「炭を使え」
「む」
「持っているのだろう」
「そうだけど」
この世界の炭は二種類あり『木炭』『石炭』だ。よく燃えるのは石炭の方だが匂いと煙が酷く毒性もある。なのでよほど火力が必要である場合を除いて木炭の方が使用率が多い。製造コストが少々お高めであり現代のような安値ではないのが欠点なのだが。
さっさと使用しろと促す試験官。
「その意味は?」
「審査に時間を要する」
その返答の意味を考える。
時間が必要?こんな場所で?何か時間を要する必要性がある試験をするのだろうか。だが、今ここに来てその疑問を解く必要性はないだろう。
仕方なく木炭を出して焚火の中に入れる。火が消えないように注意を払いながら炭に火を入れると徐々に赤くなっていく。
「出来ました」
「よし」
「で、次は」
「しばし待て」
周囲を警戒しながらも審査官は何かを待っているようだ。どんな試験か分からないが待つしかないようだ。
しばらくすると、
『ガウウゥ!』
ウルフが数体集まってきた。
こちらの異世界では大型犬並みの大きさと体重を持ち鋭い犬歯を有している、性格も獰猛で人間を怖がらないから一般市民にとってはかなりの脅威だ。
一般的に毛皮や肉として取引される。獣肉臭く筋張っているところがやや難点だが安いので購入者は多い。
「どうするの」
「倒せ」
審査官は一言だけ命ずる。これも試験の問題の一つなのだろうと思い退治することにした。
「ガウガウッ!」
僕の周りを囲みながら様子を伺うウルフども。狼の特性を色濃く残すので数で囲み犬歯で傷を負わせる、そして相手が絶命するまで追い回すのだ。
たとえどれだけ逃げようとも血の匂いを嗅ぎ取り追いかけてくるので大型のシークやボアなどよりも始末が悪い。こうなっては戦うしかないか。僕は魔法のバッグから両刃直剣を一本取り出す。
そして、
「ガウッ!」
一頭が横から勢いよく呼びかかってくる。
「ちぃっ!」
数体が連携を取りながら襲い掛かってくる、俊敏でしつこいので即座に首を跳ね飛ばす。ザシャン、という風を切る音とともにウルフの首が飛ぶ。
それを審査官はまるで傍観者のごとく眺めている、
剣を振るいウルフらを倒すが不利だと感じたウルフらは遠吠えを使い仲間を呼び寄せる。これはちょっと面倒な展開かもしれない。
「ちょっと、試験は!」
「そのままウルフらを倒せ」
試験官は「我関せず」という姿勢でこちらに命令してくる。試験官にはどういう訳かウルフらが近づこうとはしない。
「(何か道具を使っているな?ウルフらは試験官に襲おうとしないのはそれ以外ありえない。しかし、これで何を審査するというのだ)」
ウルフらはひたすら僕に向かってくるので何がしかの道具を試験官が所有しているのは間違いないだろう。だが、今はそれを確認する余裕はない。
そうして、数十体のウルフを殺した後。
「ほう、やるな」
「どういたしまして」
「幾分か苦戦すると思ったがさすがリサ殿が行動小隊長第一位に推薦するだけはあるな」
「そういうことか」
この試験官は僕の正体を知った上でここに連れてきたのだ。冒険者ギルドの基準から言うと初級官史試験を受ける人間の大多数は文官なので戦闘能力が低い場合が殆どだ。
通常であれ小隊長になったのだから軍系の講義などを受けて上に行くのが普通である。両方を取得するのは相当難しいのだ。僕はそれを手に入れようとしてるので武力を試す本試験になったのだな。
「で、通過したの?」
「さて、どういたそうか」
「その懐にある道具の説明は?」
「やはり分かっておったか。これはまだ試験品なのでな」
見せることはできないと。
「どうやら、一定の成果は出せるようだな」
「これで合格?」
「いや、ここで儂と戦ってもらうぞ」
審査官は長杖を取り出す。
「試験内容は”我が首に巻いている布を取る”ことだ」
審査官は長く細い布を首に巻く。
「その装備といい物言いといい高名な魔術師さんのようだけど」
「さてな」
試験の合図が出される。それと同時に、
「『アースシャワー』」
試験官の魔術師は素早く詠唱し土を雨のごとく生み出す。
「ちぃっ」
土の粒は視認性が低い上に足場にいくらでもある。まともに受けると防具がほとんどないため血塗れになる。音を頼りに横に走り避ける。
「ほう、やるな」
「そっちこそ余裕のようだけど」
その気にならないとすぐに奪うよ?脅す。
「ならば『アースウォール』」
地面から壁が次々と現れ魔術師が守りを固める
「そうはさせない」
高さ三メートル暑さ十センチという所か。飛び越えてもいいがそれでは合格とは言えないだろう。これならば破壊できる。
「”頑健なる大槌”」
魔術付与の巨大なハンマーを取り出し土の壁を力づくで打ち壊す。
「せぇの!」
全力で大槌を壁に叩きつける。
ブゥン!ドカーン!
土の壁を壊してもまた次の壁が現れる。
「うらうらうら!」
壁を壊す僕と壁を作る魔術師、どちらが先に相手に到達するのが先か。
五枚、十枚、二十枚、三十枚…
壊しても壊しても現れる土の壁を壊し続けて四十七枚目で、
「これで終わりだね」
「むっ。まさか、儂の魔術よりも早く壁を破壊しつくすとは」
審査官の所に辿り着く。
この魔術師の能力は僕が見た中で中堅ぐらいだが防御能力と展開の速さはかなり高いほうだ。防御に徹すれば大半の相手はお手上げだろう。
有無を言わせず首の布を奪う。
「これで終わりかな」
「うむ。儂も色々な相手を見てきたが物理的な力だけで負けたのは初めてだ」
しかも単独でと来たと。褒められる。
「合格の通知は決まった時間に発表される故、しばし待て」
「わかった」
これで本試験は終わりのようだ。さっそく宿屋に戻って休もうか。
「どこまで行くのですか?」
案内役に聞く。結構な距離を歩かされる。案内役は時々こちらを振り返りながらも何も語ることなく歩き続ける。仕方なくついていくが明らかにモンスターのテリトリーに侵入していた。人気が消え明かりもない草原をひたすら歩き続ける。
しばらくそうしてついていくと、
「ここだ。しばらく待て」
案内役は足を止めてこちらに焚火を起こすように指示を出す。現時点ではかなり怪しいが審査官の指示は絶対なので従うしかないわけだが。
魔法のバッグから火付けの用の紙と藁、焚き火用の乾いた木材を取り出して焚火を始める。まずは木材を鉈で縦に割り細くしておく。藁を中心においてその周りに割った木材を組んでから火打ち石で紙に火をつける。カチカチと何度かして紙に火をつけてからそれを藁に移し木材に火を移す。
「炭を使え」
「む」
「持っているのだろう」
「そうだけど」
この世界の炭は二種類あり『木炭』『石炭』だ。よく燃えるのは石炭の方だが匂いと煙が酷く毒性もある。なのでよほど火力が必要である場合を除いて木炭の方が使用率が多い。製造コストが少々お高めであり現代のような安値ではないのが欠点なのだが。
さっさと使用しろと促す試験官。
「その意味は?」
「審査に時間を要する」
その返答の意味を考える。
時間が必要?こんな場所で?何か時間を要する必要性がある試験をするのだろうか。だが、今ここに来てその疑問を解く必要性はないだろう。
仕方なく木炭を出して焚火の中に入れる。火が消えないように注意を払いながら炭に火を入れると徐々に赤くなっていく。
「出来ました」
「よし」
「で、次は」
「しばし待て」
周囲を警戒しながらも審査官は何かを待っているようだ。どんな試験か分からないが待つしかないようだ。
しばらくすると、
『ガウウゥ!』
ウルフが数体集まってきた。
こちらの異世界では大型犬並みの大きさと体重を持ち鋭い犬歯を有している、性格も獰猛で人間を怖がらないから一般市民にとってはかなりの脅威だ。
一般的に毛皮や肉として取引される。獣肉臭く筋張っているところがやや難点だが安いので購入者は多い。
「どうするの」
「倒せ」
審査官は一言だけ命ずる。これも試験の問題の一つなのだろうと思い退治することにした。
「ガウガウッ!」
僕の周りを囲みながら様子を伺うウルフども。狼の特性を色濃く残すので数で囲み犬歯で傷を負わせる、そして相手が絶命するまで追い回すのだ。
たとえどれだけ逃げようとも血の匂いを嗅ぎ取り追いかけてくるので大型のシークやボアなどよりも始末が悪い。こうなっては戦うしかないか。僕は魔法のバッグから両刃直剣を一本取り出す。
そして、
「ガウッ!」
一頭が横から勢いよく呼びかかってくる。
「ちぃっ!」
数体が連携を取りながら襲い掛かってくる、俊敏でしつこいので即座に首を跳ね飛ばす。ザシャン、という風を切る音とともにウルフの首が飛ぶ。
それを審査官はまるで傍観者のごとく眺めている、
剣を振るいウルフらを倒すが不利だと感じたウルフらは遠吠えを使い仲間を呼び寄せる。これはちょっと面倒な展開かもしれない。
「ちょっと、試験は!」
「そのままウルフらを倒せ」
試験官は「我関せず」という姿勢でこちらに命令してくる。試験官にはどういう訳かウルフらが近づこうとはしない。
「(何か道具を使っているな?ウルフらは試験官に襲おうとしないのはそれ以外ありえない。しかし、これで何を審査するというのだ)」
ウルフらはひたすら僕に向かってくるので何がしかの道具を試験官が所有しているのは間違いないだろう。だが、今はそれを確認する余裕はない。
そうして、数十体のウルフを殺した後。
「ほう、やるな」
「どういたしまして」
「幾分か苦戦すると思ったがさすがリサ殿が行動小隊長第一位に推薦するだけはあるな」
「そういうことか」
この試験官は僕の正体を知った上でここに連れてきたのだ。冒険者ギルドの基準から言うと初級官史試験を受ける人間の大多数は文官なので戦闘能力が低い場合が殆どだ。
通常であれ小隊長になったのだから軍系の講義などを受けて上に行くのが普通である。両方を取得するのは相当難しいのだ。僕はそれを手に入れようとしてるので武力を試す本試験になったのだな。
「で、通過したの?」
「さて、どういたそうか」
「その懐にある道具の説明は?」
「やはり分かっておったか。これはまだ試験品なのでな」
見せることはできないと。
「どうやら、一定の成果は出せるようだな」
「これで合格?」
「いや、ここで儂と戦ってもらうぞ」
審査官は長杖を取り出す。
「試験内容は”我が首に巻いている布を取る”ことだ」
審査官は長く細い布を首に巻く。
「その装備といい物言いといい高名な魔術師さんのようだけど」
「さてな」
試験の合図が出される。それと同時に、
「『アースシャワー』」
試験官の魔術師は素早く詠唱し土を雨のごとく生み出す。
「ちぃっ」
土の粒は視認性が低い上に足場にいくらでもある。まともに受けると防具がほとんどないため血塗れになる。音を頼りに横に走り避ける。
「ほう、やるな」
「そっちこそ余裕のようだけど」
その気にならないとすぐに奪うよ?脅す。
「ならば『アースウォール』」
地面から壁が次々と現れ魔術師が守りを固める
「そうはさせない」
高さ三メートル暑さ十センチという所か。飛び越えてもいいがそれでは合格とは言えないだろう。これならば破壊できる。
「”頑健なる大槌”」
魔術付与の巨大なハンマーを取り出し土の壁を力づくで打ち壊す。
「せぇの!」
全力で大槌を壁に叩きつける。
ブゥン!ドカーン!
土の壁を壊してもまた次の壁が現れる。
「うらうらうら!」
壁を壊す僕と壁を作る魔術師、どちらが先に相手に到達するのが先か。
五枚、十枚、二十枚、三十枚…
壊しても壊しても現れる土の壁を壊し続けて四十七枚目で、
「これで終わりだね」
「むっ。まさか、儂の魔術よりも早く壁を破壊しつくすとは」
審査官の所に辿り着く。
この魔術師の能力は僕が見た中で中堅ぐらいだが防御能力と展開の速さはかなり高いほうだ。防御に徹すれば大半の相手はお手上げだろう。
有無を言わせず首の布を奪う。
「これで終わりかな」
「うむ。儂も色々な相手を見てきたが物理的な力だけで負けたのは初めてだ」
しかも単独でと来たと。褒められる。
「合格の通知は決まった時間に発表される故、しばし待て」
「わかった」
これで本試験は終わりのようだ。さっそく宿屋に戻って休もうか。
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