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最終章 アルフレッドルートを攻略
7 ランベールSIDE
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今回はランベールの視点です。
それでは、どうぞ
↓
↓
――――――――――――
ランベールSIDE
――フレッドの様子がおかしい。
最近はどこかおかしいという感じだったが、今日は確実にいつもと違った。
朝の登校中の馬車の中。俺は、それを確信した。
フレッドは基本的に人の目を見て話しをする。
さらにいつもは俺やジェイドの方をじっと見て楽しそうに笑いながら過ごしているのに、今日はジェイドが馬車に乗ってきた途端に、あいさつはしても目も合わさずに、外を向いていた。
しかも、いつもは真ん中に座るのに俺の前に座ってジェイドとは一切、目を合わせようとしなかった。
ジェイドも、フレッドの態度にショックを受けているようだったが、何も言わなかった。
(絶対に何かあったな……)
ケンカでもしているのだろうか?
これまで、俺とフレッドがケンカしてよそよそしくなることはあったが、ジェイドとケンカしたことはないのでよくわからない。
見たところ、フレッドが一方的に怒っているようでジェイドも困っている、と言った雰囲気だった。
(フレッド、俺たちの前では素だからな……)
フレッドは基本的に、人当たりがいいが、俺とジェイドには素直に感情を見せている。
だから俺はフレッドとケンカをすることもあるので慣れているが、ジェイドとケンカしているのは見たことがない。初めてケンカをしたらしいジェイドには、フレッドの態度はかなり堪えたようで、昼を別に食べたいと言い出した。
俺としてはジェイドと一緒に食べたかったが、フレッドのことを気にしているのもわかるので、素直に提案を受け入れた。
その後、ジェイドと別れて、フレッドと二人になるとフレッドが不機嫌そうに言った。
「なぜ、ジェイドは我々を食事を別に……いつも一緒に食べているのに……」
俺は呆れたように言った。
「それはフレッドがジェイドのことを怒っているからだろう? 何があったのかわからないが、あれほど露骨に不機嫌になれば、誰でも距離を置きたいと思うだろう」
するとフレッドが真剣な顔で言った。
「怒る? 私は、ジェイドのことを怒ってなどいない」
「そうは見えなかった」
フレッドは青い顔では走ろうとしたので、手を取った。
「待て、どうした? どこに行く!?」
「怒っていたわけではないんだ。誤解させたのならあやまりたい。すぐにジェイドのところに……」
「だから、落ち着け!! これからジェイドだって授業だ。昼休みに行けばいいだろう?」
フレッドは、はっとしたように視線を落とした。
「そうだな……」
「ふぅ……本当にどうした?」
「いや……」
これほどおかしなフレッドを見るのは初めてで、俺の方が戸惑ってしまった。
◇
「ランベール、行ってくる!! 先にいつものところで食事をしていてくれ」
「ああ」
授業が終わると同時にフレッドが教室を出て行った。
(気になるな……もっとこじれたら……だが、余計な口出しをするのもな……それに覗くのもな……)
悩みに悩んだ末、俺は先に食事に行くことにした。
そして食事を終えたが、フレッドは戻って来ない。ジェイドは元々俺たちとは別に食べると言っていたので、来ないのもわかるが、フレッドは今日も学食で食事を摂るはずだ。
(遅いな……)
ふと時計を見るとそろそろオーダーが終わる時間だ。
(仕方ない。ランチボックスを購入するか……)
ふと、ジェイドはしっかりと食事を済ませたのか心配になった。
もしかしたらもめているのかもしれない。
ジェイドの存在は目立つので、食堂に来たらわかるはずだが、ジェイドの姿を見つけることは出来なかった。
俺はフレッドの分と、ジェイドの分のランチボックスを購入すると、午後の授業の教室に向かった。
だが、フレッドもジェイドの姿もなかった。
(次の授業は二人と一緒のはずだが……)
時計を見るともうすぐ授業は始まる。
(いつも時間に正確な二人がいないのは……気になるな……)
このままのんびりと授業を受ける気分ではなかった。
(もしかして、また何かに巻き込まれたのか!?)
二人が居そうな場所といえば、生徒会室だ。
無駄足でもいい、このままでは心配なので生徒会室に向かった。
そして特別棟に着くと、フレッドではなくニコラの隣を歩くジェイドの姿を見つけた。
(なぜ、ジェイドがニコラと?? もしかしてフレッドはすでに生徒会室にいるのか??)
俺は二人の後を追うことにしたのだった。
それでは、どうぞ
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ランベールSIDE
――フレッドの様子がおかしい。
最近はどこかおかしいという感じだったが、今日は確実にいつもと違った。
朝の登校中の馬車の中。俺は、それを確信した。
フレッドは基本的に人の目を見て話しをする。
さらにいつもは俺やジェイドの方をじっと見て楽しそうに笑いながら過ごしているのに、今日はジェイドが馬車に乗ってきた途端に、あいさつはしても目も合わさずに、外を向いていた。
しかも、いつもは真ん中に座るのに俺の前に座ってジェイドとは一切、目を合わせようとしなかった。
ジェイドも、フレッドの態度にショックを受けているようだったが、何も言わなかった。
(絶対に何かあったな……)
ケンカでもしているのだろうか?
これまで、俺とフレッドがケンカしてよそよそしくなることはあったが、ジェイドとケンカしたことはないのでよくわからない。
見たところ、フレッドが一方的に怒っているようでジェイドも困っている、と言った雰囲気だった。
(フレッド、俺たちの前では素だからな……)
フレッドは基本的に、人当たりがいいが、俺とジェイドには素直に感情を見せている。
だから俺はフレッドとケンカをすることもあるので慣れているが、ジェイドとケンカしているのは見たことがない。初めてケンカをしたらしいジェイドには、フレッドの態度はかなり堪えたようで、昼を別に食べたいと言い出した。
俺としてはジェイドと一緒に食べたかったが、フレッドのことを気にしているのもわかるので、素直に提案を受け入れた。
その後、ジェイドと別れて、フレッドと二人になるとフレッドが不機嫌そうに言った。
「なぜ、ジェイドは我々を食事を別に……いつも一緒に食べているのに……」
俺は呆れたように言った。
「それはフレッドがジェイドのことを怒っているからだろう? 何があったのかわからないが、あれほど露骨に不機嫌になれば、誰でも距離を置きたいと思うだろう」
するとフレッドが真剣な顔で言った。
「怒る? 私は、ジェイドのことを怒ってなどいない」
「そうは見えなかった」
フレッドは青い顔では走ろうとしたので、手を取った。
「待て、どうした? どこに行く!?」
「怒っていたわけではないんだ。誤解させたのならあやまりたい。すぐにジェイドのところに……」
「だから、落ち着け!! これからジェイドだって授業だ。昼休みに行けばいいだろう?」
フレッドは、はっとしたように視線を落とした。
「そうだな……」
「ふぅ……本当にどうした?」
「いや……」
これほどおかしなフレッドを見るのは初めてで、俺の方が戸惑ってしまった。
◇
「ランベール、行ってくる!! 先にいつものところで食事をしていてくれ」
「ああ」
授業が終わると同時にフレッドが教室を出て行った。
(気になるな……もっとこじれたら……だが、余計な口出しをするのもな……それに覗くのもな……)
悩みに悩んだ末、俺は先に食事に行くことにした。
そして食事を終えたが、フレッドは戻って来ない。ジェイドは元々俺たちとは別に食べると言っていたので、来ないのもわかるが、フレッドは今日も学食で食事を摂るはずだ。
(遅いな……)
ふと時計を見るとそろそろオーダーが終わる時間だ。
(仕方ない。ランチボックスを購入するか……)
ふと、ジェイドはしっかりと食事を済ませたのか心配になった。
もしかしたらもめているのかもしれない。
ジェイドの存在は目立つので、食堂に来たらわかるはずだが、ジェイドの姿を見つけることは出来なかった。
俺はフレッドの分と、ジェイドの分のランチボックスを購入すると、午後の授業の教室に向かった。
だが、フレッドもジェイドの姿もなかった。
(次の授業は二人と一緒のはずだが……)
時計を見るともうすぐ授業は始まる。
(いつも時間に正確な二人がいないのは……気になるな……)
このままのんびりと授業を受ける気分ではなかった。
(もしかして、また何かに巻き込まれたのか!?)
二人が居そうな場所といえば、生徒会室だ。
無駄足でもいい、このままでは心配なので生徒会室に向かった。
そして特別棟に着くと、フレッドではなくニコラの隣を歩くジェイドの姿を見つけた。
(なぜ、ジェイドがニコラと?? もしかしてフレッドはすでに生徒会室にいるのか??)
俺は二人の後を追うことにしたのだった。
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