社畜は現在ミステリー中!!

たぬきち25番

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会員制高級旅館殺人事件

23 巻き込まれた社畜のその後……

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「結局、時戻草は、あの場所でなければ再現できそうにありませんでしたね~」

 帰りの車の中で、伊月が残念そうに呟いた。
 あの巧の作った薬草を煎じた物は、凄まじい効果があった。

 あのお茶を飲んだ伊月は、全身輝く肌になり、疲れも全て吹き飛ぶほどの絶大な効果があった。まさに時が戻るほどの効果だった。
 だが、あの土地で育った薬草と水で作ることが条件のようだった。

「まぁ、それがわかってよかったね。でも、効果は実感したから、いつか再現することも可能かもしれないし……なにより、伊月さんとのんびりと温泉に入れたしね」

 普段の伊月なら、「仕事中に何言ってるんですか!」と言っていたかもしれない。
 だが、伊月も巧の言葉に頷いた。

「そうですね……たまには温泉でのんびりするのもいいな~って思いました」
「じゃあさ、また行こうか。今度はプライベートで行く?」

 巧が伊月にミラー越しに笑いかけた。

「そうですね。それもいいですね」

 伊月が笑うと、巧が楽しそうに言った。

「じゃあ、来月はどう? それとも来週? それともこれから行く?」
「はぁ~~? 仕事しましょう~~~」

 結局最後はいつもの2人に戻っていたのだった。






 その後、伊月の元に京介から連絡が来た。
 
「へえ~。香さんもあの旅館で働くことになったんだ」
「そうみたいですよ」

 伊月と、巧は顔を見合わせながら、微笑んだのだった。





【完】






――――――――――――


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
またどこかで皆様にお会いできることを楽しみにしております。


たぬきち25番





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