残酷喜劇 短編集

ドルドレオン

文字の大きさ
4 / 52

エッチな幽霊

ある人が自分が死んでいることに気づきました。
 誰も、こっちを見ないからです。「不思議なもんだ」男は、あらゆる手を尽くして、女性のエッチな部分を見ました。
「ああ、幽霊っていいもんだ」そう思いながら、男はずっと地球にいました。
 けれど、ある女性のエッチな部分を見ようと近づいたら、彼女は気づきました。
「あ、ばれた」
「あなたもそうなの?」
「え、どういうこと?」
「わたしたちだけが、生き残っている世界。ここは核戦争が起こって、他の人が死んじゃって幽霊なの」
 その瞬間、男は自分が生きている、ということを自覚したように思えます。
「え、でも、彼らは普通に過ごしているよ?」
「もう、どうでもいいのよ、世界は、終わってるんだから」
 男は嘘だと思って、屋上から飛び降りて、確かめようとしました。


「やはり、まだ、死んでいることに気づいていない人は、救えないなぁ」
 霊能者は男を見て、そう思い、そこに女性も憑いているのが、分かりました。
「この女の霊はね、男を逃がさない、として、いつまでも地に引っ張っているんですよ。悪質なことに、この男の霊を見てね、にたにた笑う、鬼なんですよ」
「いつになったら、成仏は可能なんでしょうか?」
「男の霊はね、なんていうかな、セクシャルなものについて、悩んでいたんじゃないかな」
「と、いうと?」
「そこにつけこんで、女の鬼が、死んでいることに気づいていない、男の霊を引っ張っていてね、ただ、遊んでいる感じだな。そろそろ掃除しようか」
 霊能者が見ていたのは、地球の形をした球形の水槽でした。その中に男の霊がまぎれこんで、いつまで経っても、その地球の形をした水槽から抜けようとしないのです。
「んで、分かるんですよ、今わたしの後ろに、女の鬼が笑って見ているのが」


END
感想 0

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

実話怪談・短編集◆えみため◆

茶房の幽霊店主
ホラー
■実話怪談・短編集◆とほかみ◆の続編です。各体験談は短編・中編・読み切りです。 ※(◆とほかみ◆が10万字を超えたので読みやすさを重視して一旦完結させました) ■【実話怪談】を短編・読み切りでまとめています。(ヒトコワ・手記も含む) ■筆者自身の体験談、お客様、匿名様からのDM、相談者様からの相談内容、  体験談をベースとしたものを、小説形式で読めるようにしました。 ■筆者以外の体験談の場合、体験者ご本人からの掲載許可をいただいています。 ■実話怪談と銘を打ってはいますが、エンタメとして楽しんでいただけたら幸いです。 ※pixiv・カクヨムへ掲載していない怪談を含む【完全版】です。

【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~

榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】 ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。 八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。 === エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中 【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】 【怖さレベル】 ★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度 ★★☆ ふつうに怖い話 ★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話 ※8/2 Kindleにて電子書籍化しました 『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』

(ほぼ)5分で読める怖い話

涼宮さん
ホラー
ほぼ5分で読める怖い話。 フィクションから実話まで。

洒落にならない怖い話【短編集】

鍵谷端哉
ホラー
【累計55万PV突破‼】 話題作「アンケートに答えたら、人生が終わった話」が10万PVを記録。 日常に潜む“逃げ場のない恐怖”を集めた、戦慄の短編集。 その違和感は、もう始まっている。 帰り道、誰もいないはずの部屋、何気ない会話。 どこにでもある日常が、ある瞬間、取り返しのつかない異常へと変わる。 意味が分かると凍りつく話。 理由もなく、ただ追い詰められていく話。 そして、最後の一行で現実がひっくり返る話。 1話1000〜2000文字。隙間時間で読める短編ながら、 読み終えたあと、ふとした静寂が怖くなる。 これはすべて、どこかで起きていてもおかしくない話。 ――あなたのすぐ隣でも。 洒落にならない実話風・創作ホラー。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。