婚約破棄された後に神託で聖女に選ばれました。英雄と幸せになります!

佐藤 すみれ

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38.綺麗に着飾るのには時間がかかる

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 明日の舞踏会のエスコートについて慌てていたら、ゼクスから手紙が届いた。明日の舞踏会のエスコートをさせてくださいと書いてあった。
 よかった。さすがゼクスだわ。この前にゼクスから頂いたアクセサリーに似合うドレスを見繕わなきゃ!

「お母様…ごめんなさい、今から明日のドレスを選んでくるわっ」

「まぁ、慌ただしいわね。どうぞ、英雄様に可愛いって思われたいものね」

 お茶もそこそこに立ち上がる言うとお母様に笑われてしまった。照れ臭くなりながら部屋に向かう。

「アニタ!!明日の舞踏会のドレスを選ぶわ!アクセサリーはゼクスから貰ったやつだから、それに合うの持ってきて…」

「かしこまりました」

 衣装室から何点かドレスを持ってきてもらう。

「アクセサリーがエメラルドですので、エメラルドグリーンならクリーム色やベージュが引き立ちますね。大人っぽくするならネイビーも良いですね。可愛くするならパステル系の色も似合いますね」

「ん~、悩むわ。大人っぽくするか、可愛くするか…迷うわ」

「そうですねぇ…私としては可愛くパステルピンクがいいかと思います」

「そうね…うーん…。うん、そうするわ」


 舞踏会当日は朝からソワソワしていた。夜から始まるが日が昇ってる時からマッサージやパックしたり髪にトリートメントしたりと用意に大忙しだ。

「髪の毛は全部アップにするよりハーフアップの方が可愛いのでは?」

「いえ、ドレスが可愛いので髪型は少し大人っぽく全部アップしてサイドヘアを残しましょう…」

「「お嬢様はどっちがよろしいでしょうか!?」」

 う、うーん、迷うわね…。

「うなじを見せてヴァルトハイム大公御子息をドキッとさせましょう?」

「全部アップにするわ!」

 ハーフアップを勧めてくれたメイドの子は乙女心をくすぐるなんてずるいわよと悔しそうにしてる。今度はハーフアップにするからね…となだめる。

 ドレスを着てアクセサリーも付けて、準備が整ったらもう夕暮れだった。早く準備したのに時間経つの早いわね。

「お嬢様。ヴァルトハイム大公御子息がいらっしゃいました」

「えぇ、わかったわ。ありがとう」

 ゼクスが迎えに来てくれたので玄関へ向かう。走って近くに行きたいがはしたないので、ゆっくりと向かう。
 ゼクスはネイビー系の豪華な正装で、いつも見ていた騎士服と印象が違って見惚れてしまう。

「こんばんは、エリーゼ様。………」

「今日はよろしくお願いします、ゼクス様」

 ゼクスも様を付けてきたので、私もちゃんと様付けするわ。

「ゼクス殿、娘を頼みました。エリーゼ、また会場でね」

「はい、お父様。先に行っております」

 両親がいたから様付けだったのね、気が付かなかった。ちょっと恥ずかしい。
 馬車に乗り込むと、ゼクスがすごく真面目な顔をしていた。

「ゼクス、どうしたの?」

「……ネックレス…付けてくれてありがとう。ドレスもすごく似合ってる。とても綺麗だよ」

 手をぎゅっと握った言ってくれた。嬉しくて気恥ずかしくて頬に熱が上がる。

「ありがとう…ゼクスも素敵よ」

 馬車が着いた。ゼクスがパートナーとしての初めての舞踏会。とっても楽しみだわ。














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