生まれ変わったら最弱の蜥蜴だったけど〜龍になれるらしいです

蜘蛛の巣潜入ミッション〜II〜

「私の子供達を殺すなんてどんな輩だい？」
「悪いことをしたらきちんとお灸を全てやらなきゃねぇ」
と下半身は蜘蛛、上半身は人間の異形が気味の悪い声で喋りかけてきた。
「私の子供達の恨み、その命をもって償いな」
『粘糸網』
あれに捕まったらやばい気がする。
だから避ける
「へぇー、まあまあやるじゃないか」
「なら、私の切り札を抜けられるかねぇ」
『四方八方毒糸包囲陣』
名前の通り四方八方から糸が飛んでくる。
そして名前の通りならあの糸は、毒がついている。
避けられない...捕まったら締め上げられるだろう。
引き裂くことも、噛みちぎることも、おそらく不可能か。

だけど確か進化すると鋭い牙と爪が手に入る
ならここで進化すればワンチャンある！
『アークリザードへの進化を確認します』
『確認しました進化を開始します』
『スキル生存本能のレベルが4→７になりました。鋭牙Lv1を獲得しました。鋭牙Lv1に噛みつきLv9が統合されました。鋭爪を獲得しました。鋭爪Lv1に爪攻撃Lv1が統合されました。壁走りLv1を獲得しました』
『進化を終了します』
鋭牙、鋭爪発動
爪と牙が伸びる。
とりあえず振り回す。
糸の束はハラハラと解けて糸が下に落ちた
「は？なにが起きた？」
「私の切り札がバラバラに引き裂かれたのか？」
「アアアアア！」
何が？
奥に逃げた？
追いかけていくと道端に蜘蛛の死骸が大量に転がっていた。
もしかしてあいつが？
奥に行くほど大量の死骸が転がっている。
「クヒャヒャヒャヒャァヒャァ」
女笑い声が洞窟内に響き渡る。
「わたしゃあ、女郎蜘蛛じゃあ」
『女郎蜘蛛：通常の巣ならランクC+の蜘蛛の魔物。自ら産んだ子供が火を吹くことで火を扱う。巣の規模によっては、危険度が上がる場合もある。単体の場合D+と言われている』
やるしかない。