サイアミーズに破滅の寵愛を。

久遠れお

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6話 ※

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人間の悪という闇の部分がひしめきあう町の裏側。
一般人なら縁がない場所で決して近づかない町の一角。


表の街とは一転して禍々しい雰囲気がするそんな場所にある男娼館。


薄気味悪い通りとは場違いな見るからに上位にランクされるであろう館。
店に入ってすぐ目に付くシャンデリア、壁、カーペットはどれをとっても豪華だった。
それでいて清潔感がある受付。

そこを通り抜けると一気に薄暗くなり、香ってくる性欲を掻き立てる香水の香り、官能的雰囲気に男の下半身は反応することだろう。


廊下にずらりと並ぶ無数の扉からは様々な声が聞こえる。
太く低い声から高い声、喘ぎ声や善がり声、中には悲鳴のような声まである。



そんな男娼館の一室、館の奥に位置し、一番豪華で広いとされる部屋。
豪華な飾りとは裏腹にその部屋には一つのキングサイズのベッドと小さな棚しかないシンプルなその部屋からはパンパンと腰打つ音に濡れきった音が混じった音が聞こえてくる。


中には2人の男がベッドの上で重なりあっていた。

如何にも貴族らしい小太りのおじさん――レニー――にフェーリア王国元王子メルヴィン・カーライル。



「あッ…ンああ、あン、あ、あんああッ!」


メルヴィンを仰向けにしバックで突くレニー。

突くたび恥ずかしがる様子もなく喘ぐアルヴィン。それを満足気に聞いているレニー。



「あっ、んあ、れ、んぁ、レニぃ…おれ、もっ…」


「あぁ、儂も、もうイきそうだ」

行為終盤に差し掛かり、ガクガクと中を揺さぶるスピードが早くなる。
結合部から先走りが混ざった水音がひっきりなしに響き、量を増すそれは足の合間を流れ落ちる。 


「あッ…ンァあッ!…も、…イっちゃ…――――」 


 最奥を突かれ限界近い雄を煽られる。耐えようもなく白濁を爆ぜた瞬間に、熱い飛沫がびしゃびしゃと内側へ注がれた。 

メルヴィンは力尽き、そのままベッドに倒れた。

行為を終えたレニーはそそくさとシャワーを浴び、着替えるとメルヴィンに今日のお礼と言ってチップを渡すと帰っていった。




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