転生女神は最愛の竜と甘い日々を過ごしたい

紅乃璃雨-こうの りう-

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第四話 永久に永遠に、君への愛を

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 私とグランの結婚式についてシャローテとフィーリ、フェイラスを交えて連日話し合い、納得の行く形へと決まっていく。招待客は神や竜ばかりだが私とグランなので仕方ない。
 私が着るドレスは彼の意見が大いに反映されたが、彼のために着るものなので問題ない。
 そうして、私たちの結婚式が執り行われる日となった。

 その日の大神殿はシャローテの権限を使ってほぼ貸し切り状態にされている。うっかり一般人が混じると大変なことが諸々と起こりそうなためだ。
 大神殿の聖堂は神秘的でありながら豪華に飾りつけられ、道のように赤い絨毯が敷かれている。その上を私とグランが歩いて、中央に行く段取りにしてある。

「ミーフェ、良く似合っているよ」
「うん、ありがとう。グランもすごく格好良いよ」
「ありがとう」

 聖堂に入る扉の前で、私たちは互いの衣装を褒めあう。グランは白いタキシード姿で、私は彼が選んだ肩が露出しているドレスとベールを被っている。華美な装飾は施されていないが、レースやフリルがあしらわれてとても可愛い。
 小さな声で雑談をしている私たちだが、目の前の扉がゆっくりと開かれたのでそこで話を止める。グランの腕に私の腕を組んで、完全に開いた扉の向こうへ歩き出す。

「あぁ…」
「美しい…」
「グラン様…ミーフェ様…」

 あちこちから感嘆の声が聞こえ、むせび泣いている声すらも聞こえる。大袈裟だなぁ、と私とグランは苦笑を零しながら、シャローテの待つ中央へと向かう。
 シャローテは巫女としての正装を纏い、聖巫女の名に相応しい慈愛に溢れる笑みを浮かべて私たちを見つめる。

「…人の形式に則り、お二方へ問います。汝、グランヴァイルスはミーフェリアスを妻とし、何時如何なる時も変わらぬ愛を、生涯を共にすることをミーフェリアスへ誓いますか?」
「誓います」
「汝、ミーフェリアスはグランヴァイルスを夫とし、何時如何なる時も変わらぬ愛を、生涯を共にすることをグランヴァイルスへ誓いますか?」
「はい、誓います」
「…では、互いの愛の誓いの証に指輪を」

 荘厳な雰囲気の中、私はグランの薬指にグランは私の薬指に同じ純白の指輪を嵌める。夫婦としての証がきらりと輝き、感極まって泣いてしまいそうだ。
 指輪を互いに嵌めたのを確認したシャローテは小さく頷き、次の言葉を述べる。

「それでは最後に、誓いの口付けを」

 向かい合ったグランと私。彼は私の被っている薄いベールをゆっくりと上げ、愛しさを込めた青い瞳で私を見つめる。熱情の宿る瞳を見つめ返し、それを受け入れるように目を閉じる。

「愛している…いままでも、これからも、ずっと君だけを」
「…うん」

 唇が触れ、きゅっと抱きしめられた。その瞬間に、わあっと歓声が上がる。その声に驚いたらしいグランは唇を離し、私も目を開ける。見上げた彼は少し名残惜しそうに私を見つめていた。
 彼の様子に苦笑を零し、周りを見ればそれはもうお祭り騒ぎだった。おめでとうの声が引っ切り無しに掛かり、どこからともなく色鮮やかな花びらが散る。

「あらあらまあまあ…。式は終わりですが、なんとも、ええ…」
「ふふ、皆集まっちゃったらこうなるのは仕方ないよ」

 困ったように頬に手を当てて溜息を零すシャローテを慰め、私はグランを見上げる。先程の名残惜しそうな雰囲気は消えているが、あまりの騒ぎように困惑しているようだ。

「グラン、少し話をしに行こう。目覚めてからまだ話をしていない子もいるし」
「…そうだな。それと、騒がしいのは黙らせに行こう」
「あ、手荒なことしちゃだめだよ?」
「分かっているとも」

 そんな話をして、私はグランと腕を組んで少しだけ話に向かう。
 神界の子たちは皆嬉しそうにするか泣きながら祝福してくれたけど、竜界側の子たちはグランにようやくか、やっとか、と声を掛けられていた。いや祝福はされていると思うけど。
 そして、何を思ったのか私にちょっかいをかけてきた子はグランの逆鱗に触れたらしく、ぶっ飛ばされていた。
 こうして結婚式は騒がしくも祝福の声に満ちて終わった。

 *

 さて、式も終わって後は部屋で休むだけではあるが、私はシャローテと一緒にフィーリの部屋に居た。シャローテの部屋では彼が訪ねてくる可能性が高いからだ。そして、私が彼女たちを訪ねたのはどうすればいいのかの助言が欲しかったからだ。

「…ほら、あの、えっと…結婚した夫婦は、その…最初の夜にするって言うし……し、初夜、の、心構え、とか…っ」
「あらあら、ミーフェ様ったら初々しいですわね」
「私、グラン様とずっと一緒にいるからもう済んでるのかと思っていました」

 そういう行為をするかもしれない、と私は考えて色々と知っていそうな二人に話を聞いているわけだが、なんだか温かい目で見られている。というか二人ともうろたえてないし…私よりは色々と知ってるのかなぁ。

「グラン様ってミーフェ様のこと大好きじゃないですか。もう手を出してると思ってたんですけど、そういう雰囲気とかなかったんですか?」
「あったけど…口付けするだけで終わりだったし…。あ、でも、寝てるときはたまに胸とか触ったりしてる」
「まあ…グラン様は奥手でむっつりですわね。…いえ、もしかしたらミーフェ様と結婚したらそういう行為をするつもりだったかもしれませんわね」

 フィーリの疑問に答えればシャローテからグランはむっつりだという評価が下される。が、グランの誠実さを思い出してフォローを入れるように言葉を続けた彼女。
 結婚したら、ということはやっぱり今夜そういうことをしちゃったりするのでは?!

「うぅ~…心臓が破裂しそう…。ど、どうしたらいい?」
「んー…特になにも必要ないと思いますよ?」
「そうですわね……思っていることを口に出すのは大事かと思いますが、そんなに心配するようなことはありませんわ、ミーフェ様。グラン様であれば優しくして下さいます」

 にこにこしているシャローテとフィーリ。両手で頬を挟んで顔を熱くさせる私。行為自体は知っているけど、自分がするとなるとまた別で…でも二人が大丈夫って言ってるから大丈夫かな…?

「ふふ、そんなミーフェ様にとっておきのものを贈りますわ。フィーリと一緒に選びましたのよ」
「これでグラン様もイチコロですよ!」

 渡されたものはいわゆるセクシーランジェリーとかベビードールとか言われているもので。
 まるで結婚式の時に着たドレスのようなデザインだけれども、あの、レースでところどころ透けてるし、ちょっとあの、だいぶ恥ずかしい衣装では…?いや、衣装じゃなくて下着だけど!

「どうするかはお任せしますわ。さて、そろそろグラン様が待ちくたびれてしまいますわ。お部屋に戻られてはどうでしょうか?」
「頑張って下さいね!」
「え、えっ、あの、わ…!」

 ぐいぐいと背中を押されて部屋から退出するのを余儀なくされる。ばたん、と無慈悲に扉を閉められ、私はしばらく呆然とした。もっと落ち着いてからグランに会いに行きたかったけど、仕方ない。覚悟を決めよう。

 そう思って部屋の前まで来たわけだけども、うん、大丈夫大丈夫。落ち着いて、落ち着いて。

「ただいま、グラン」
「お帰りミーフェ。遅いから探しに行こうかと思っていたところだ」
「ん、ごめんね。ちょっとフィーリやシャローテと話をしていて」
「そうか。ミーフェ、こちらへ」

 心を落ち着けて、いつもと変わりないように話をする。寝台に腰掛けたグランがおいで、と腕を広げているのにちょっとどきどきして動きがぎこちなくなったけど。
 彼の隣に座るとぎゅうっと抱きしめられ、腕の中に閉じ込められる。そのいつもと変わりない行動に私はちょっと安心して、強張っていた心身から力が抜く。うん、色々と考えても仕方ない。

「…ミーフェ。君が許してくれるのなら、私は君に触れたい。唇よりももっと、もっと深くに」
「えっと、その、それは…私と、契りを交わしたい、ということ?」
「そうだ」

 物凄く真剣な声で問いかけてきたグランに、直球で聞き返すのが少し恥ずかしくて別の言葉で問えば彼は強く頷いた。私は色々と考えても仕方ないとついさっき思い当たったのと、彼に触れてもらえるのは嬉しいと思ったので、小さく頷いて了承を示す。

「いいよ。私もグランに触れて欲しい」
「ミーフェ…っ」

 私を抱きしめるのをやめて寝台へ押し倒すグラン。酷く熱の篭った青い瞳を見つめ返すが、待って欲しい。ここで止めてはかわいそうな気もするけど、せっかく二人が用意してくれたあれを、着なければ。

「あっ、待って…!あの、用意したいことがあるから、少しだけ待って…」
「……すまない、性急すぎたな。幾らでも待つから、その用意をしておいで」

 すっと私の上から退いてくれたグラン。切なげな空気を纏う彼に申し訳なく思いながら少し距離を取り、念のために声を掛ける。

「あの、少し目を瞑ってて。私がいいよって言うまで」
「…ふむ、分かった」

 彼を目を閉じたのを確認し、私はその衣装に着替える。着ていた服は隣の寝台に畳んでおいておき、変なところがないか確認をして彼の隣に座りなおす。深呼吸をしてから、私はいいよ、と声にする。

「…あの、どうかな…?フィーリとシャローテが選んでくれて…こういうのを着て契りを交わしたりもするらしいって二人には聞いていたんだけど…」
「ああ…よく似合っている。とても、そうだな…興奮する」

 欲をはらんだ青い瞳が私を見つめ、彼の手が唇に触れる。いつの間にか腰に回された腕が私を引き寄せ、啄ばむだけではない口付けをする。
 ぬるりとした舌が私の唇を舐め、おずおずと口を開けばすぐさま侵入してきた。

「ん…っ、んぅ…」
「…っ、は…ミーフェ、ミーフェ…」

 ぎゅうっと抱き寄せられ、何度も口付けをする。彼の熱い舌が私の舌と絡み合い、その感触が正常な思考を溶かしていくようだ。

「ん…ふ、ぁ…グ、ラン…」
「ミーフェ…」

 口付けを止めたグランが私をじっと見つめる。その青い瞳を見つめ返して頷くと、優しく寝台へ押し倒された。

 *
 
 お腹の奥がじんわりと熱を持っている。それが嬉しくて、愛おしくて、私は余韻に浸るようにぼんやりとグランを見つめる。

「…さすがに汚すのはまずいな」
「う、ん…」

 ぼんやりしていても彼の言葉の意味は分かった。私が頷いたのを見て彼は私の手を離し、物を動かしたり引き寄せたりする魔法を使って私の中から白濁を取り除き、圧縮して片付ける。溢れてこないのを確認してから私の隣に体を横たえ、ぎゅうっと私を抱きしめてきた。

「ん、グラン…」
「ミーフェ、私を受け入れてくれてありがとう。今夜はもう休むといい」

 触れ合う肌があたたかくて、頭を撫でる手が優しくて、私の瞼はどんどんと落ちていく。この幸せを感じていたいのに、身体的な疲労から眠気に逆らえない。

「…おやすみ、ミーフェ」

 グランの殊更優しい声で、私は耐え切れずに眠りに落ちてしまった。
 
 寝入ってしまったミーフェを見つめ、その額に口付けを落してからグランも目を閉じた。心に溢れる歓喜と愛おしさに少しだけ笑みを浮かべて。


*10月21日、修正

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