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Headed for the truth
第8話 不穏 街に現れた死神
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「オラァ!」
強化人間第四号……猫宮かおる。職業は魔法少女狩り。
「おいサド!魔法少女は弱いなぁ!」
「えぇ……彼らは弱いものいじめをしてヒーローになる……そして本当に強い人にはこのザマ。」
彼はサドと共に魔法少女の首を路地裏に飾る。
「生首だけで家建ててみたいぜ……ってサド?この首は誰のだ?コイツ倒した覚えねえぞ。」
猫宮は見覚えのない生首を見るやいなや首を傾げる。
「あぁ……彼女は私のペットが養分を吸収した土の魔法使いといったところですかね?」
「へぇ……トイレにでも置くか。」
どこかしら見覚えのある彼女の生首はトイレの予定地に置かれもはや人としては扱われない。
「ペットちゃんを褒めなきゃなぁ……どこにいる?」
「それが……別の魔法使いに燃やされてしまって。」
「はぁ……敵討ちってか?」
そう言うと猫宮はニヤニヤと笑いながらサドの顔を見る。
「狩ろうぜ?総力戦でもしてよぉ」
「悪くないと思うよ第四号!」
ニヤニヤと笑う二人の顔は悪魔そのものだ。
一方その頃、喫茶店にて。
「全くアンタら夏休みなのに揃いも揃ってこんなとこにいて……暇か?」
呆れながら彼女達を見つめるカヌーレさん。
「いやそういう訳じゃねーけどよ……」
「なんというか……限界に達した?」
上二人の彼女達は反応はするもその反応は苦笑いに近いようなものである。
「遊びにいったりしないのかよ高校生……」
「俺に振っちゃいます?……んまぁ凡人と絡みたくないのでって感じですかねぇ。」
言うなればぼっちである。
「そんな子供に作ったのがこんなクローンって訳か……子も子なら親も親ねぇ。そんな感じなら今日の新聞に載ってる鏡リマを見習った方がいいわよ。」
鏡リマ……優秀な兄と共に天才と呼ばれている一之輔と同じ高校一年生にして一流大学卒業レベルの頭脳を持つ容姿端麗な女性である。
「そんな事言われて天才になるなら……苦労しないよ。」
「私を見習う……?」
その天才がこんな街の喫茶店に現れるなんて誰が想像できただろうか。人間である二人は固唾を飲むしかなかった。
「こんな偶然あるものかね……?あはは。」
「彼が仕組んだのかもしれませんね……そうでしょう?ホプスさん。」
一之輔の隣にいたホプスはいきなり名前を呼ばれて驚く。
「リマ、君にはなんでもお見通しってか?」
ホプスはそう言うとリマさんに近づく。
「例の資料は持ってきてくれたかね?」
「えぇ……こちらに。」
リマさんはホプスに頼まれた資料を配る。
「……魔法少女完全制圧指揮権可能戦士制作資料?」
少し長いタイトルが書かれたこの資料を見て、困惑する一之輔。
「重心王国方法……『CENTROID』、『KINGSHIP』、『SYSTEM』……通称『センキシ』。」
人間の手によって魔法少女に指示を行うシステムであり、魔力を持たない人間や誰であってもスマホ内にアプリを入れることによって戦士として姿を変えることが出来る優れものである。
「センキシ……」
資料を見れば見るほど仮にこんなシステムが完成したらと思うと不思議とヒーローに憧れを抱くものが夢のようだと考えるが改めて考えてみよう。
魔法少女に指示を出す……それは本来の魔法少女を操るシステムであり、それを悪用した戦い方は卑劣極まりないものである。
「どんなシステムだよ……これじゃあまるで魔法少女を洗脳するようじゃないか。」
「確かにそうね……でも裏をつけば頭の良い人間が指示をすれば魔法少女もやりやすいって理論よ。」
確かに戦い方によっては、頭脳戦で追い込むなんてやり方もある。いくら強くても頭脳戦で負けるというパターンも過去の歴史に無くはない。
「でもこのシステムには弱点があるの。変身可能なのはたったの1分。ゲームでいう無敵時間のようなもの。その間に無双することも出来れば彼女たちがピンチになった時、貴方がヒーローになれる……何も悪い要素だけではないと思うわ。」
「へぇ……悪くないシステムじゃん。やってみたら?むしろ私が変身してやるくらいだわ。」
「いずれは量産させるつもりよ。魔法少女を反対する彼らを黙らせるためのシステムをヒーローにした感じだから。」
彼女は悪い人ではないようだ。少なからずリマさんの目を見て俺はそう判断した。
「けどこのシステムはまだ未完成、そこで君の出番なの。
このシステムを設計したのは私の兄と貴方の父……けれども二人とも今どこにいるかも分からない。」
「……そこで俺がどう関係する?」
「貴方でしか最後の答えが解けないのよ。」
俺にしか解けない?一体何を考えているのだろうか俺の父と彼女の兄は。俺にしか解けないシステムなんかを入れてどうするつもりだよ。
「もし良ければ……研究所に来てくれないかしら?」
こんな美人な女と一緒に研究所まで行ける?おいおいそれじゃまるでデー……
「それなら私も同行しよう、車無しじゃ辛いだろ?」
ホ、ホ、ホプスゥゥゥゥゥ!!!お、俺はお前を許さないぞ。絶対に許さないからなぁ!うぉおおお!
「……顔からして分かるぞ思春期野郎。」
「う、うっさい!」
この時の俺は自分がいかに考えている事が顔に出やすい人間なんだと実感した。そして彼女達の冷たい視線も感じた。あいつはバカなのかという冷たい視線だ……。さすがのいつも優しいカヌーレさんもあの表情だ……クローンと同じ顔をしてる……。
「……さて、思春期のフクスケくんのことは置いといて!あんた達何かすることあるかい?」
リーダーとして扱っていた一之輔がいなくなってはカヌーレが仕切るのである。それがどんな内容であってもだ。
「……そう聞かれると何もすることがないですね。」
ファスタの声によって自分達はすることが無いとまるで用済みのロボットのように言い出す彼女達。まるでナマケモノのようである。
「そうか、なら買い出しでも……」
カヌーレの声を遮るように扉を大きく開けボロボロの姿で現れた帽子の目立つ魔法使い。
「た、助け……て……くれ。アイツが……来る……。」
「アイツって誰だって?」
「サドとその仲間……」
魔法少女はそこで気絶した。
「私はここで彼女を見ながら情報を集める。各自四方向に動いてみて!」
「「「「了解!」」」」
彼女達は一斉に動き出す。まるで作戦を最初から用意していたかのように彼女達はそれぞれが動く。
「さて彼女達が代わりに戦うだろうから……貴女を私は病院に連れてくとするよ……」
「……その必要はねえよ?ねえちゃん。」
気絶したはずの彼女だったが帽子を脱ぎ捨て正体を明かそうとする。
「アンタらの敵、強化人間第四号……それは俺だ。」
ニヒル口で笑う猫宮。
「へぇ……思ったより本性すぐに丸出しにして助かったよ。」
そう言うとカヌーレは指をパチンと鳴らす。その音に合わせて現れる四人の魔法少女。
「おいおいおいおい……最高だなお前ら。」
猫宮はそう言うと体に力を入れる。それと同時に体の脈がどんどんと赤く光り出していく。
「レディ・クローンズだっけか……?クローンだったからよぉ……そこらの奴より戦闘向きな体をしてやがるはずだぁ……殺すには圧倒的な力でやらねぇとなぁ……」
無言で力を溜めて、その力を床中心に叩き込む。
「……憎悪。」
地面が叩き込まれる。最悪な展開だとその場にいる魔法使い、カヌーレのみんながそう思った。
「店長さん。金なら後でうちの仲間が出すからよぉ……ちょっと店壊させてもらうわ。」
この悪役、変な所は律儀である。
「コイツら始末してから。」
つづく
強化人間第四号……猫宮かおる。職業は魔法少女狩り。
「おいサド!魔法少女は弱いなぁ!」
「えぇ……彼らは弱いものいじめをしてヒーローになる……そして本当に強い人にはこのザマ。」
彼はサドと共に魔法少女の首を路地裏に飾る。
「生首だけで家建ててみたいぜ……ってサド?この首は誰のだ?コイツ倒した覚えねえぞ。」
猫宮は見覚えのない生首を見るやいなや首を傾げる。
「あぁ……彼女は私のペットが養分を吸収した土の魔法使いといったところですかね?」
「へぇ……トイレにでも置くか。」
どこかしら見覚えのある彼女の生首はトイレの予定地に置かれもはや人としては扱われない。
「ペットちゃんを褒めなきゃなぁ……どこにいる?」
「それが……別の魔法使いに燃やされてしまって。」
「はぁ……敵討ちってか?」
そう言うと猫宮はニヤニヤと笑いながらサドの顔を見る。
「狩ろうぜ?総力戦でもしてよぉ」
「悪くないと思うよ第四号!」
ニヤニヤと笑う二人の顔は悪魔そのものだ。
一方その頃、喫茶店にて。
「全くアンタら夏休みなのに揃いも揃ってこんなとこにいて……暇か?」
呆れながら彼女達を見つめるカヌーレさん。
「いやそういう訳じゃねーけどよ……」
「なんというか……限界に達した?」
上二人の彼女達は反応はするもその反応は苦笑いに近いようなものである。
「遊びにいったりしないのかよ高校生……」
「俺に振っちゃいます?……んまぁ凡人と絡みたくないのでって感じですかねぇ。」
言うなればぼっちである。
「そんな子供に作ったのがこんなクローンって訳か……子も子なら親も親ねぇ。そんな感じなら今日の新聞に載ってる鏡リマを見習った方がいいわよ。」
鏡リマ……優秀な兄と共に天才と呼ばれている一之輔と同じ高校一年生にして一流大学卒業レベルの頭脳を持つ容姿端麗な女性である。
「そんな事言われて天才になるなら……苦労しないよ。」
「私を見習う……?」
その天才がこんな街の喫茶店に現れるなんて誰が想像できただろうか。人間である二人は固唾を飲むしかなかった。
「こんな偶然あるものかね……?あはは。」
「彼が仕組んだのかもしれませんね……そうでしょう?ホプスさん。」
一之輔の隣にいたホプスはいきなり名前を呼ばれて驚く。
「リマ、君にはなんでもお見通しってか?」
ホプスはそう言うとリマさんに近づく。
「例の資料は持ってきてくれたかね?」
「えぇ……こちらに。」
リマさんはホプスに頼まれた資料を配る。
「……魔法少女完全制圧指揮権可能戦士制作資料?」
少し長いタイトルが書かれたこの資料を見て、困惑する一之輔。
「重心王国方法……『CENTROID』、『KINGSHIP』、『SYSTEM』……通称『センキシ』。」
人間の手によって魔法少女に指示を行うシステムであり、魔力を持たない人間や誰であってもスマホ内にアプリを入れることによって戦士として姿を変えることが出来る優れものである。
「センキシ……」
資料を見れば見るほど仮にこんなシステムが完成したらと思うと不思議とヒーローに憧れを抱くものが夢のようだと考えるが改めて考えてみよう。
魔法少女に指示を出す……それは本来の魔法少女を操るシステムであり、それを悪用した戦い方は卑劣極まりないものである。
「どんなシステムだよ……これじゃあまるで魔法少女を洗脳するようじゃないか。」
「確かにそうね……でも裏をつけば頭の良い人間が指示をすれば魔法少女もやりやすいって理論よ。」
確かに戦い方によっては、頭脳戦で追い込むなんてやり方もある。いくら強くても頭脳戦で負けるというパターンも過去の歴史に無くはない。
「でもこのシステムには弱点があるの。変身可能なのはたったの1分。ゲームでいう無敵時間のようなもの。その間に無双することも出来れば彼女たちがピンチになった時、貴方がヒーローになれる……何も悪い要素だけではないと思うわ。」
「へぇ……悪くないシステムじゃん。やってみたら?むしろ私が変身してやるくらいだわ。」
「いずれは量産させるつもりよ。魔法少女を反対する彼らを黙らせるためのシステムをヒーローにした感じだから。」
彼女は悪い人ではないようだ。少なからずリマさんの目を見て俺はそう判断した。
「けどこのシステムはまだ未完成、そこで君の出番なの。
このシステムを設計したのは私の兄と貴方の父……けれども二人とも今どこにいるかも分からない。」
「……そこで俺がどう関係する?」
「貴方でしか最後の答えが解けないのよ。」
俺にしか解けない?一体何を考えているのだろうか俺の父と彼女の兄は。俺にしか解けないシステムなんかを入れてどうするつもりだよ。
「もし良ければ……研究所に来てくれないかしら?」
こんな美人な女と一緒に研究所まで行ける?おいおいそれじゃまるでデー……
「それなら私も同行しよう、車無しじゃ辛いだろ?」
ホ、ホ、ホプスゥゥゥゥゥ!!!お、俺はお前を許さないぞ。絶対に許さないからなぁ!うぉおおお!
「……顔からして分かるぞ思春期野郎。」
「う、うっさい!」
この時の俺は自分がいかに考えている事が顔に出やすい人間なんだと実感した。そして彼女達の冷たい視線も感じた。あいつはバカなのかという冷たい視線だ……。さすがのいつも優しいカヌーレさんもあの表情だ……クローンと同じ顔をしてる……。
「……さて、思春期のフクスケくんのことは置いといて!あんた達何かすることあるかい?」
リーダーとして扱っていた一之輔がいなくなってはカヌーレが仕切るのである。それがどんな内容であってもだ。
「……そう聞かれると何もすることがないですね。」
ファスタの声によって自分達はすることが無いとまるで用済みのロボットのように言い出す彼女達。まるでナマケモノのようである。
「そうか、なら買い出しでも……」
カヌーレの声を遮るように扉を大きく開けボロボロの姿で現れた帽子の目立つ魔法使い。
「た、助け……て……くれ。アイツが……来る……。」
「アイツって誰だって?」
「サドとその仲間……」
魔法少女はそこで気絶した。
「私はここで彼女を見ながら情報を集める。各自四方向に動いてみて!」
「「「「了解!」」」」
彼女達は一斉に動き出す。まるで作戦を最初から用意していたかのように彼女達はそれぞれが動く。
「さて彼女達が代わりに戦うだろうから……貴女を私は病院に連れてくとするよ……」
「……その必要はねえよ?ねえちゃん。」
気絶したはずの彼女だったが帽子を脱ぎ捨て正体を明かそうとする。
「アンタらの敵、強化人間第四号……それは俺だ。」
ニヒル口で笑う猫宮。
「へぇ……思ったより本性すぐに丸出しにして助かったよ。」
そう言うとカヌーレは指をパチンと鳴らす。その音に合わせて現れる四人の魔法少女。
「おいおいおいおい……最高だなお前ら。」
猫宮はそう言うと体に力を入れる。それと同時に体の脈がどんどんと赤く光り出していく。
「レディ・クローンズだっけか……?クローンだったからよぉ……そこらの奴より戦闘向きな体をしてやがるはずだぁ……殺すには圧倒的な力でやらねぇとなぁ……」
無言で力を溜めて、その力を床中心に叩き込む。
「……憎悪。」
地面が叩き込まれる。最悪な展開だとその場にいる魔法使い、カヌーレのみんながそう思った。
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