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幽閉⑱ 幽閉場所での再会…
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このクズ野郎の息の根を
今、ここで俺の手で止めてやろうか
引き金に掛けた指を
何度も引きそうになりながら
深呼吸して俺は気持ちを落ち着けた
「娘は…くみは何処にいる?」
俺は銃口をヤツのこめかみに当てながら
問いただした
ヤツは痛みをこらえきれずに
顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた…
俺が撃った弾は
ヤツの左の大腿部に命中していた
「わざと外してやったんだぞ」
へなちょこ野郎が…
これしきの傷で泣きやがって…
ヤツは泣きながら俺に二階を指し示した
「… 二階か… 嘘だったら今度こそ殺すからな」
俺はヤツに顔と銃口を向けたまま
横向きになってゆっくりと
階段を上った
二階に上がった俺は意外な気がした
綺麗な部屋なのだ
まるで新婚所帯のような部屋だった…
監禁部屋の雰囲気ではなかった
入り口の反対側にベッドがある
ベッドの上には何者かが隠れている様に
膨らんだ布団があった
布団は小刻みに震えていた
やはり誰かがいるようだ
俺は驚かさないように
そっと布団を捲り上げた
「きゃあ!」
そこには一人の女が頭を抱えて震えていた
俺はそっと女の肩に手を置いた
女は身体をビクッと震わせた
俺は女に優しく声をかけた
「もう大丈夫だよ…」
女は震えながら顔をゆっくりと上げた
「あ… あなたは… パパ…?」
幽閉されていた女はやはりくみだった
俺は愛しい娘の顔が涙でぼやけて見えた
「そうだ…父さんだよ、お前を助けに来た」
くみの美しい顔はくしゃくしゃになった
俺はもっとひどい状態だったろう
「パパ!」
くみは俺の胸に飛び込んできた
「痛っ…!」
俺は銃弾を受けた左上腕部を押さえた
「パパ…? 怪我してるの? 私を助けるために…」
くみの顔が喜びから悲しそうな表情に変わる
「たいしたことは無いんだ、心配いらない…」
俺はそう言って娘を抱き寄せ、力いっぱい抱きしめた
くみも俺にすがり付くように抱く力を込めた
「ありがとう… 本当にありがとう、パパ… 来てくれて…」
くみは泣き声を上げていた
「当り前だろう… 俺はお前の父親なんだぞ…」
俺とは感動のあまり声がつまった
二人は泣きながら抱き合った
俺とくみは頬と頬を強くこすりつけ合って
互いの涙で顔がぐしゃぐしゃになった
「ヒゲがくすぐったい… パパ」
くみ… ああ、くみ… 俺の可愛い娘…
くみは俺にすがりついて震えていた
落ち着いて見てみると娘は全裸だった
布団を被っていたので分からなかったのだ
子供の頃は一緒に風呂に入った
だが今は…
美しく眩しい女の裸体だった
俺は自分のジャケットを脱いで娘に着せた
「ありがとう… パパ…」
くみは素直に礼を言って微笑んだ
ああ… 何年ぶりだろう…
くみが俺に微笑んでくれた
なんて可愛い笑顔なんだ…
子供の頃の笑顔そのままだった
いつまで経っても可愛い我が娘だ…
俺は泣き笑いだったに違いない
涙と鼻水が止まらなかった
俺はくみの肩に手をかけて抱き寄せた
さあ、行こうか…くみ…
そう俺が言いかけた時…
変な歌が聞こえる…
「…ンボーッ! 僕の名前は…」
俺が歌を聞き取ろうとした瞬間…
「バキバキバキッ! グワラグワラガッシャーンッ!」
凄まじい音と共に俺と娘を載せたまま
二階の床が崩れ落ちた
何が起こったのか訳が分からないまま
俺と娘のくみは抱き合ったまま一階へと落下した…
今、ここで俺の手で止めてやろうか
引き金に掛けた指を
何度も引きそうになりながら
深呼吸して俺は気持ちを落ち着けた
「娘は…くみは何処にいる?」
俺は銃口をヤツのこめかみに当てながら
問いただした
ヤツは痛みをこらえきれずに
顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた…
俺が撃った弾は
ヤツの左の大腿部に命中していた
「わざと外してやったんだぞ」
へなちょこ野郎が…
これしきの傷で泣きやがって…
ヤツは泣きながら俺に二階を指し示した
「… 二階か… 嘘だったら今度こそ殺すからな」
俺はヤツに顔と銃口を向けたまま
横向きになってゆっくりと
階段を上った
二階に上がった俺は意外な気がした
綺麗な部屋なのだ
まるで新婚所帯のような部屋だった…
監禁部屋の雰囲気ではなかった
入り口の反対側にベッドがある
ベッドの上には何者かが隠れている様に
膨らんだ布団があった
布団は小刻みに震えていた
やはり誰かがいるようだ
俺は驚かさないように
そっと布団を捲り上げた
「きゃあ!」
そこには一人の女が頭を抱えて震えていた
俺はそっと女の肩に手を置いた
女は身体をビクッと震わせた
俺は女に優しく声をかけた
「もう大丈夫だよ…」
女は震えながら顔をゆっくりと上げた
「あ… あなたは… パパ…?」
幽閉されていた女はやはりくみだった
俺は愛しい娘の顔が涙でぼやけて見えた
「そうだ…父さんだよ、お前を助けに来た」
くみの美しい顔はくしゃくしゃになった
俺はもっとひどい状態だったろう
「パパ!」
くみは俺の胸に飛び込んできた
「痛っ…!」
俺は銃弾を受けた左上腕部を押さえた
「パパ…? 怪我してるの? 私を助けるために…」
くみの顔が喜びから悲しそうな表情に変わる
「たいしたことは無いんだ、心配いらない…」
俺はそう言って娘を抱き寄せ、力いっぱい抱きしめた
くみも俺にすがり付くように抱く力を込めた
「ありがとう… 本当にありがとう、パパ… 来てくれて…」
くみは泣き声を上げていた
「当り前だろう… 俺はお前の父親なんだぞ…」
俺とは感動のあまり声がつまった
二人は泣きながら抱き合った
俺とくみは頬と頬を強くこすりつけ合って
互いの涙で顔がぐしゃぐしゃになった
「ヒゲがくすぐったい… パパ」
くみ… ああ、くみ… 俺の可愛い娘…
くみは俺にすがりついて震えていた
落ち着いて見てみると娘は全裸だった
布団を被っていたので分からなかったのだ
子供の頃は一緒に風呂に入った
だが今は…
美しく眩しい女の裸体だった
俺は自分のジャケットを脱いで娘に着せた
「ありがとう… パパ…」
くみは素直に礼を言って微笑んだ
ああ… 何年ぶりだろう…
くみが俺に微笑んでくれた
なんて可愛い笑顔なんだ…
子供の頃の笑顔そのままだった
いつまで経っても可愛い我が娘だ…
俺は泣き笑いだったに違いない
涙と鼻水が止まらなかった
俺はくみの肩に手をかけて抱き寄せた
さあ、行こうか…くみ…
そう俺が言いかけた時…
変な歌が聞こえる…
「…ンボーッ! 僕の名前は…」
俺が歌を聞き取ろうとした瞬間…
「バキバキバキッ! グワラグワラガッシャーンッ!」
凄まじい音と共に俺と娘を載せたまま
二階の床が崩れ落ちた
何が起こったのか訳が分からないまま
俺と娘のくみは抱き合ったまま一階へと落下した…
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