【R18】禁断の家庭教師

幻田恋人

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1章「不安な始まり」

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私は大学時代に家庭教師のバイトをしていた。
これから書き始めるのは、その頃にある家庭で私が経験した話である。

私の名前はセイジといい、19歳の大学生だ。
自分で言うのもおかしいが、ぼう一流有名私立大学の2年生である

私は今までに色々なバイトをしてきた。
 もちろん学費のしとしてだが、若い私としては遊びに使うための自由な金も欲しかったのだ。

 男にとって割のいいバイトと言えば結局は肉体労働となり、実入みいりのよく金になるバイトならり好みせず何でもやった。

 しかし、学業がおろそかになっては学費や住居費を仕送りしてくれる親に申し訳が無い。
 詳細は話さないが、私は母子ぼし家庭である。母は詳しい事情を教えてくれないが、両親は私が幼い頃に離婚したらしい。
 だが、父は母と私を捨てて家を出て行ったと親戚しんせきの者から聞かされた。
 父からは、私が20歳になるまでの養育費と母に対しての慰謝料いしゃりょうが、きちんと支払われているらしい。私が大学に入る事が決まった際も学費や住居費が父から支払われた様だ。

 そうは言っても、母に負担ばかりかけられない。
 私は学業に支障を来たさないためにも肉体的に楽なバイトを探していた。
 同じ大学の同級生から
「俺もやってるけど家庭教師なんて楽なバイトだぜ。」
 と教えられ、自分でも始めてみる事にした。

 なるほど、実際に自分で始めて見ると、友人の言うように家庭教師のバイトは肉体的には楽だし、夏はすずしく冬は暖かい室内で行える仕事であり、私にとって実に理想的なバイトだと言えた。
 月のうち何件かの家庭教師の掛け持ちも可能だし、実際に行なえば、今までの時給のいい肉体労働と比べても実入りが悪い事も無かった。
 だが、生徒に成績という結果を出させなければならない訳なので、適当に手を抜いて出来る仕事ではなかった。


 私は家庭教師として、ある家庭で高校2年生で16歳の女子高生徒を教える事になった。
 その家は結構裕福な家庭であり、雇い主の夫妻と私が生徒として教える一人娘の3人が立派な一戸建ての家に家族で住んでいた。
 初めて家を訪ねた私が驚くほど、3人家族だけで住むには広すぎるだろうというくらいの大きな屋敷だった。

 私は生徒である娘の部屋で、彼女に勉強を教える事になった。
 彼女は名前をサヤカといい、今どき珍しいほど真面目でおとなしい感じの美少女だった。
 初めて会った時は、その未完成ではあるが将来有望だと言えるほどの彼女の美しさに驚いた。
 誇張こちょうする事無く、アイドル顔負けの顔だちだったのだ。
 19歳の若い私としても、自分の教える相手が美しい少女である事実を喜ばないはずが無かった。

 だが、私がもっと驚いたのは彼女の母親である。
 彼女の名前はレイコといった。
 レイコは美しいサヤカの母親にふさわしく、娘に輪をかけて美しい女性だった。

 私は当家を初めて訪問した時に、この母娘ははこ二人の美しさにドギマギしてしまったものだが、サヤカよりも母親のレイコと話す時の方が実際に心拍数が上がり、緊張して声が上ずってしまうほどだった。
 レイコの見た目は、美しい上にとても清楚せいそな女性なのだが、何かのはずみに一瞬妖艶な感じを垣間かいま見せるような不思議な雰囲気ふんいきも持った人妻だった。大学2年の私には、目まいのするほど魅力的を感じる大人の女性だと言えた。

 一家の長である主人に関しては私にとってあまり興味は無かったが、レイコの夫としてもサヤカの父としても相応しいと言えるほどの整った顔立ちをした男性だったが、私の第一印象としては、冷たい上に厳格げんかくな感じのする近寄りがたい雰囲気の男性だった。
 彼とは初めての家への訪問の際に、一度だけ挨拶あいさつのために顔を合わせたのみだった。
  主人は名前をマサユキといい、商社を経営している上に自身も現役バリバリの商社マンという事らしい。
 家をしょっちゅう留守るすにして、海外を飛び回って活躍しているという話だった。
 この人は、妻のレイコと年の離れた夫であり、サヤカは彼が年齢がいってからの一人娘だという。

 私は、こんな美しい母娘のいる家庭で家庭教師としての結果を出せるのだろうかと心配になった。
 美しい母娘二人を前にして若い男である自分が、異性を意識してしまって緊張から教える事が出来ないのではないかと不安に思ったのである。

 告白すると、当時19歳という若さの健康な弾性である私は、女性の身体に大いに興味を持ってはいたが、未だ童貞だったのだ。
 そんな私だから、こんな家庭で家庭教師としてやっていけるかと不安に思うのも無理は無いだろう。
 童貞の私にとっては、厳しい環境だった。
 しかし、裕福な家庭である事もあり、向こうから私に提示された家庭教師の謝礼は非常に魅力的だったのだ。
 無視出来ないほどの好条件だと言えた。
 通常の二倍半の料金だったのだ。貧乏で苦学生の私に断る理由は無かった。
 私は二つ返事で月曜と木曜の夜という週に二日の契約けいやくで、サヤカへの家庭教師を引き受けた。

 こうして、少し不安な要素を持つ環境ではあったのだが、私の当家での家庭教師としてのアルバイトが始まったのだった。
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