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5章「二人の感情が爆発した…」
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お断りしておく。
今回から二人の会話は大阪弁で記載させていただく。
二人とも大阪生まれの大阪育ちであり、標準語形式の会話だと二人の気持ちを表現しづらく、現実感も無くなってしまうのだ。
私達二人は大阪弁で話し、笑い、泣き、怒りを表現し、お互いに愛し合ったのだ
話のリアリティが全く違ってくる。
それを理解して読み進めてもらえれば幸いである。
********************
彼女と私の付き合いは続いた…
しかし、私は仕事を持つ身であり、彼女には幼い娘がいて家事もある。
そうそう二人が逢うことは出来ない…
逢えないことに反比例して、彼女からの夜間の電話は頻繁にかかってきた。
ほぼ毎日だった。
私は、彼女からの電話を心待ちに待つ忠犬ハチ公のようだった。
私から彼女への電話は、彼女から止められて掛けられないからだ。
現在のようにスマホも携帯電話も無い当時は、メールもLINEも当然存在せず、相手からかかってくる電話を今か今かと心待ちにするしかなかったのだ。
一度電話がつながると、二人の会話は言葉がとめどなくあふれてきた。
二人とも容易に逢えない分、自分の想いを相手に伝えたくて聞きたくて飢えていたのだ。
どちらも願いは一つ…
逢えない… でも逢いたい…
逢いたい… 逢いたい… 逢いたい… 逢いたい…
どうしても逢いたいっ!
二人の逢瀬…
彼女の都合に合わせて私が休暇を取る。
これが二週間に1~2回、月でいうと2~3回というところか。
それで満足するしかなかった…
電話で話すか、逢って二人きりで話す…
どちらにしても、二人の時間はただ話しているだけだった。
これを不倫と人は呼ぶだろうか…?
それでも私は構わない…はずが無かった。
互いに限界だった…
何度目かの二人の逢瀬で彼女が
「カラオケBOXに一緒に行きたいねん。」
と言い、彼女の知っている店へ行くことになった。
そこはコンテナを改装したカラオケ用の個室が数個並んでいる店で、
彼女は家族や親しい友達とたまに来るらしい。
お互いに相手の歌を聞くのはもちろん初めてだったが、個室で二人きりの時間を過ごせることが何よりの幸せに感じた。
二人は交代に歌を選び、何曲か歌った。
私が次に歌う曲を選んでいた時だ。
そう、突然に…
まるで私に飛びかかる様な勢いで、彼女がいきなり抱きついてきたのだ…
私が驚く間もなく彼女の勢いで二人は壁にぶつかり、そのまま私は彼女に壁に押し付けられた。
そして彼女は私にすがり付きながら、まるで自分の唇を私の口にぶつけるような勢いでキスをしてきた。
「なんでやの…? なんで、逢うても手えも握ってくれへんのっ?
こんなに好きやのに!
あなたは私の事好きやないんっ?」
彼女は燃えるような瞳で、まるで挑むように私を見つめて言った…
最初とまどいはしたが、私は彼女を力一杯抱きしめ返して、
「好きやっ、大好きや! 世界中の誰よりも君が大好きやっ!
ずっと、ずっと、君のこと好きやったよっ!
逢うたんびに、ほんまは君の手え握りたかったんや! ほんまは君を抱きしめたかってん!
嘘やないっ、ほんまや!
僕かて、僕かて、ほんまはこうしたくて堪らんかったんやっ!」
二人は泣きながら力いっぱい互いを抱きしめ、唇を、歯をぶつけ合い、互いの舌を絡めて激しく吸い合った…
まるで爆発のように求め合った…
私達は互いに今まで堪えていた感情を止められなかったのだ。
長い間… 二人は互いに強く抱きしめ合い、舌を絡め合っていたが、ようやく互いの唾液まみれの唇を離した私は…
「君が欲しいねん…」
「うん…、私も欲しい…」
彼女は私にしがみつき、声を震わせながら小さく頷いた…
二人は見つめ合い、互いの両手の指を絡ませながら、相手に自分の額を押し付け合って…
「うん…」
「うん…」
泣いて笑いながら頷き合う二人だった…
「行こ…」
「うん、行く…」
それ以上の言葉は必要なかった…
私達は手をつなぎ、肩を寄せ合いながら店を後にした…
今回から二人の会話は大阪弁で記載させていただく。
二人とも大阪生まれの大阪育ちであり、標準語形式の会話だと二人の気持ちを表現しづらく、現実感も無くなってしまうのだ。
私達二人は大阪弁で話し、笑い、泣き、怒りを表現し、お互いに愛し合ったのだ
話のリアリティが全く違ってくる。
それを理解して読み進めてもらえれば幸いである。
********************
彼女と私の付き合いは続いた…
しかし、私は仕事を持つ身であり、彼女には幼い娘がいて家事もある。
そうそう二人が逢うことは出来ない…
逢えないことに反比例して、彼女からの夜間の電話は頻繁にかかってきた。
ほぼ毎日だった。
私は、彼女からの電話を心待ちに待つ忠犬ハチ公のようだった。
私から彼女への電話は、彼女から止められて掛けられないからだ。
現在のようにスマホも携帯電話も無い当時は、メールもLINEも当然存在せず、相手からかかってくる電話を今か今かと心待ちにするしかなかったのだ。
一度電話がつながると、二人の会話は言葉がとめどなくあふれてきた。
二人とも容易に逢えない分、自分の想いを相手に伝えたくて聞きたくて飢えていたのだ。
どちらも願いは一つ…
逢えない… でも逢いたい…
逢いたい… 逢いたい… 逢いたい… 逢いたい…
どうしても逢いたいっ!
二人の逢瀬…
彼女の都合に合わせて私が休暇を取る。
これが二週間に1~2回、月でいうと2~3回というところか。
それで満足するしかなかった…
電話で話すか、逢って二人きりで話す…
どちらにしても、二人の時間はただ話しているだけだった。
これを不倫と人は呼ぶだろうか…?
それでも私は構わない…はずが無かった。
互いに限界だった…
何度目かの二人の逢瀬で彼女が
「カラオケBOXに一緒に行きたいねん。」
と言い、彼女の知っている店へ行くことになった。
そこはコンテナを改装したカラオケ用の個室が数個並んでいる店で、
彼女は家族や親しい友達とたまに来るらしい。
お互いに相手の歌を聞くのはもちろん初めてだったが、個室で二人きりの時間を過ごせることが何よりの幸せに感じた。
二人は交代に歌を選び、何曲か歌った。
私が次に歌う曲を選んでいた時だ。
そう、突然に…
まるで私に飛びかかる様な勢いで、彼女がいきなり抱きついてきたのだ…
私が驚く間もなく彼女の勢いで二人は壁にぶつかり、そのまま私は彼女に壁に押し付けられた。
そして彼女は私にすがり付きながら、まるで自分の唇を私の口にぶつけるような勢いでキスをしてきた。
「なんでやの…? なんで、逢うても手えも握ってくれへんのっ?
こんなに好きやのに!
あなたは私の事好きやないんっ?」
彼女は燃えるような瞳で、まるで挑むように私を見つめて言った…
最初とまどいはしたが、私は彼女を力一杯抱きしめ返して、
「好きやっ、大好きや! 世界中の誰よりも君が大好きやっ!
ずっと、ずっと、君のこと好きやったよっ!
逢うたんびに、ほんまは君の手え握りたかったんや! ほんまは君を抱きしめたかってん!
嘘やないっ、ほんまや!
僕かて、僕かて、ほんまはこうしたくて堪らんかったんやっ!」
二人は泣きながら力いっぱい互いを抱きしめ、唇を、歯をぶつけ合い、互いの舌を絡めて激しく吸い合った…
まるで爆発のように求め合った…
私達は互いに今まで堪えていた感情を止められなかったのだ。
長い間… 二人は互いに強く抱きしめ合い、舌を絡め合っていたが、ようやく互いの唾液まみれの唇を離した私は…
「君が欲しいねん…」
「うん…、私も欲しい…」
彼女は私にしがみつき、声を震わせながら小さく頷いた…
二人は見つめ合い、互いの両手の指を絡ませながら、相手に自分の額を押し付け合って…
「うん…」
「うん…」
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私達は手をつなぎ、肩を寄せ合いながら店を後にした…
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