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一年生
変化する定例
屋敷に帰ってからシャルヴァネラに見つけた鱗を確認宝飾にしてアクセサリーに出来ないかと打診するために渡した。
「……これ、どこで見つけやしたん? あっ、海! 海行きやしたね!! 僕に内緒で! それも! 触手蔓延る海で有名なメアテンタキュラに!!」
「あは……行くつもりは無かったんだよ? そ、それにシャルが丁度その日から俺の剣の改良をってどっか行っちゃったから……」
いつもより気持ち眉毛がつり上がっているシャルヴァネラだが口がωの形のせいで全く怖くない。それでも怒っているのは本当のようで顔が赤くなっている。
そんなに一緒に海に行きたかったのか? 俺と?
もしやこれは王道の従者と主人の主従BL!
夜は主従関係が逆転するという主従が常にないと味わうことの出来ない……って俺は自分のには興味無いんだが。
シャルヴァネラは補修した剣を磨きながら俺に言った。
「今後、僕なしで海行っちゃいけまへんからね」
「なんで」
「でももなんでもありません。それに……聞きましたよジークヴェルト様から。ファルト様、また触手に引っかかって、今度は苗床にされかけたって」
「だ、大丈夫だって! 触手は抜いたし卵の有無も確認されたしカナタの女神の浄化してもらったもん!」
と、言うのもエロ触手は交尾専用の触手にたっぷりと卵が詰め込まれており中出し精液と共に小さい種が植え付けられる。種というか卵だけど。なんて事ないただのエロ触手だが中に卵が残ってた場合よくある実は……。的になるのだ。その為ヴォル様にきっちり確認されたしかなたんから女神の浄化をしてもらった。この女神の浄化、魔物が居なくなるという能力があるのでこの力でダンジョンを浄化していく。女神の聖地である学園のダンジョンを完全攻略、つまり浄化することによって女神たちは本来の力を取り戻し邪神を倒せる。こんなストーリー。
「そうならいいですけど……で、この鱗どうしたいんですか?」
「ん~……なんか綺麗だし取っておきたいなぁって」
「いいんじゃないですか。秘薬として……」
そういえば、前にこれと似た鱗を屋敷で拾ったな。
「あ、ご機嫌よう。殿下」
「あぁ」
「口癖ですか?」
「……は?」
定例の茶会。最近カエメト『あぁ』って返事することばかりだ。定例とはいえ茶会の日程は話し合って決める。その度に公務で忙しいはずの殿下は、俺を優先した日程にしてくれている。こういう気遣い出来るのにパンツ食うからな。残念だけど。
今日はローズピップティーが香る中紫陽花の咲き誇る場所で茶菓子は砂糖たっぷりのミニケーキだった。
「いえ、なんでも。今日は何について話しましょうか」
「婚約……」
「漸く破棄ですか!!!」
「このまま、続けないか」
「は?」
今度は俺がポカンとする番だった。何で? 裏切ったな! お前のせいだな! イシュメ……と脳内の俺がとてつもなく講義を起こしている中、もしかしてと気がついてしまう。これは……シナリオ通り? と。
でも確かゲームではカエメトが婚約破棄を申し出てそれをファルトが涙ながらにお願いして、その可愛らしさにぐっと股間が大きくなったカエメトがまぁまぁと婚約を存続させていた。このスチルのファルトえろ可愛いんだよなぁ。
喜びのあまり立ち上がってしまった俺はゆっくりと座った。
「理由をお聞きしても?」
「……考えたんだ、お前のこと。女神の代行者であるカナタと結婚した方がこの国のためになると、自分に言い聞かせていたが……。矢張り、お前が……運命だと」
「いや違いますカナタが殿下の運命です」
「お前しかいない。私の運命」
「婚約破棄しましょう。やっぱり。私たち距離が必要なのよ。音楽性の違いで解散?」
バンド結成してたっけ。俺達。でも今のカエメトは冷静じゃないと思ったし、距離が必要だと思った。最近公務で忙しかったのではなかろうか。よしよし、お労しや。
そう哀れんで俺が見ているのに気づいてるのか気づいてないか分からないけれどカエメトは大きくため息を吐き出した。俺もため息吐きたいけどね?
「恋心を、捨てようとしたんだ。もう俺は、迷わない……。本気でアタックさせてくれ、ファルト」
「ご遠慮します」
「拒否権は無いよ。俺が……お前と両思いになるまで……ね」
「いや両思いなったら僕が拒否することなくなるじゃないですか。今くださ……んッ!」
なんでやつだ! キスしてきた! キモい!
話しているうちに立ち上がり始めたのは怪しいと思っていたけれど、まさか本当にキスするなんて。あの時は生か死かみたいな状況だったから、仕方がないとしても今はおかしいだろう。それに舌で押し返していると言うのに絡め取られて吸われる。気持ち悪。
キスってもっと幸せなもんじゃないのかという不満をカエメトの足を踏んずけて訴えてやるが全く効かない。ここで舌を噛んでやってもいいがそれで王族傷つけたとして裁判にされたりしたら目も当てられない。
足はいいだろ。落馬とかなんでも捏造してやる。
「ん゙……!!! ん゙ぐぅうううう!!!」
「ずっと……こうしたかった……♡」
「キッッッッッ」
も、と続けなかった俺を褒めて欲しい。
「……これ、どこで見つけやしたん? あっ、海! 海行きやしたね!! 僕に内緒で! それも! 触手蔓延る海で有名なメアテンタキュラに!!」
「あは……行くつもりは無かったんだよ? そ、それにシャルが丁度その日から俺の剣の改良をってどっか行っちゃったから……」
いつもより気持ち眉毛がつり上がっているシャルヴァネラだが口がωの形のせいで全く怖くない。それでも怒っているのは本当のようで顔が赤くなっている。
そんなに一緒に海に行きたかったのか? 俺と?
もしやこれは王道の従者と主人の主従BL!
夜は主従関係が逆転するという主従が常にないと味わうことの出来ない……って俺は自分のには興味無いんだが。
シャルヴァネラは補修した剣を磨きながら俺に言った。
「今後、僕なしで海行っちゃいけまへんからね」
「なんで」
「でももなんでもありません。それに……聞きましたよジークヴェルト様から。ファルト様、また触手に引っかかって、今度は苗床にされかけたって」
「だ、大丈夫だって! 触手は抜いたし卵の有無も確認されたしカナタの女神の浄化してもらったもん!」
と、言うのもエロ触手は交尾専用の触手にたっぷりと卵が詰め込まれており中出し精液と共に小さい種が植え付けられる。種というか卵だけど。なんて事ないただのエロ触手だが中に卵が残ってた場合よくある実は……。的になるのだ。その為ヴォル様にきっちり確認されたしかなたんから女神の浄化をしてもらった。この女神の浄化、魔物が居なくなるという能力があるのでこの力でダンジョンを浄化していく。女神の聖地である学園のダンジョンを完全攻略、つまり浄化することによって女神たちは本来の力を取り戻し邪神を倒せる。こんなストーリー。
「そうならいいですけど……で、この鱗どうしたいんですか?」
「ん~……なんか綺麗だし取っておきたいなぁって」
「いいんじゃないですか。秘薬として……」
そういえば、前にこれと似た鱗を屋敷で拾ったな。
「あ、ご機嫌よう。殿下」
「あぁ」
「口癖ですか?」
「……は?」
定例の茶会。最近カエメト『あぁ』って返事することばかりだ。定例とはいえ茶会の日程は話し合って決める。その度に公務で忙しいはずの殿下は、俺を優先した日程にしてくれている。こういう気遣い出来るのにパンツ食うからな。残念だけど。
今日はローズピップティーが香る中紫陽花の咲き誇る場所で茶菓子は砂糖たっぷりのミニケーキだった。
「いえ、なんでも。今日は何について話しましょうか」
「婚約……」
「漸く破棄ですか!!!」
「このまま、続けないか」
「は?」
今度は俺がポカンとする番だった。何で? 裏切ったな! お前のせいだな! イシュメ……と脳内の俺がとてつもなく講義を起こしている中、もしかしてと気がついてしまう。これは……シナリオ通り? と。
でも確かゲームではカエメトが婚約破棄を申し出てそれをファルトが涙ながらにお願いして、その可愛らしさにぐっと股間が大きくなったカエメトがまぁまぁと婚約を存続させていた。このスチルのファルトえろ可愛いんだよなぁ。
喜びのあまり立ち上がってしまった俺はゆっくりと座った。
「理由をお聞きしても?」
「……考えたんだ、お前のこと。女神の代行者であるカナタと結婚した方がこの国のためになると、自分に言い聞かせていたが……。矢張り、お前が……運命だと」
「いや違いますカナタが殿下の運命です」
「お前しかいない。私の運命」
「婚約破棄しましょう。やっぱり。私たち距離が必要なのよ。音楽性の違いで解散?」
バンド結成してたっけ。俺達。でも今のカエメトは冷静じゃないと思ったし、距離が必要だと思った。最近公務で忙しかったのではなかろうか。よしよし、お労しや。
そう哀れんで俺が見ているのに気づいてるのか気づいてないか分からないけれどカエメトは大きくため息を吐き出した。俺もため息吐きたいけどね?
「恋心を、捨てようとしたんだ。もう俺は、迷わない……。本気でアタックさせてくれ、ファルト」
「ご遠慮します」
「拒否権は無いよ。俺が……お前と両思いになるまで……ね」
「いや両思いなったら僕が拒否することなくなるじゃないですか。今くださ……んッ!」
なんでやつだ! キスしてきた! キモい!
話しているうちに立ち上がり始めたのは怪しいと思っていたけれど、まさか本当にキスするなんて。あの時は生か死かみたいな状況だったから、仕方がないとしても今はおかしいだろう。それに舌で押し返していると言うのに絡め取られて吸われる。気持ち悪。
キスってもっと幸せなもんじゃないのかという不満をカエメトの足を踏んずけて訴えてやるが全く効かない。ここで舌を噛んでやってもいいがそれで王族傷つけたとして裁判にされたりしたら目も当てられない。
足はいいだろ。落馬とかなんでも捏造してやる。
「ん゙……!!! ん゙ぐぅうううう!!!」
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