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はじめまして、俺。
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鋭い気配に身をそらすと、頬に熱が走った。何やら叫びながらもう一度刃を向けてくる相手に、静かにしてくれというように手刀を振りかざした。
「あいたた」
「大人しくして」
彼とバディを組んで早数日。知ったことは彼の名前。秋の夜と書いて「しゅうや」。やはり日本人だった。わかったことは、秋夜くんはクールで素っ気なく見えて意外と面倒見がいい。運動はわりと得意だった俺だが、喧嘩や、ましてや殺し合いや暗殺なんてしたことが無いため生傷がたえない。しかし俺は傷を放ってまた傷を増やしてしまうタイプなので、見かねたのか傷の手当をしてくれるようになった。気が合わないけど、嫌ではない。そんな感じ。
「はい、おわり」
「ありがとう、秋夜くん」
「感謝してるなら傷作らないで。毎回手当する身にもなってよ。唯一の売りの顔傷つけたら仕事半減するだろ」
かわいくない。一言多いどころじゃない悪態や文句もだんだん慣れてきた。
「はいはい。それじゃあお礼にご飯でも作りますよ。家事は得意なんだ」
「毒とか入れないでよ」
やっぱりかわいくない。
「あいたた」
「大人しくして」
彼とバディを組んで早数日。知ったことは彼の名前。秋の夜と書いて「しゅうや」。やはり日本人だった。わかったことは、秋夜くんはクールで素っ気なく見えて意外と面倒見がいい。運動はわりと得意だった俺だが、喧嘩や、ましてや殺し合いや暗殺なんてしたことが無いため生傷がたえない。しかし俺は傷を放ってまた傷を増やしてしまうタイプなので、見かねたのか傷の手当をしてくれるようになった。気が合わないけど、嫌ではない。そんな感じ。
「はい、おわり」
「ありがとう、秋夜くん」
「感謝してるなら傷作らないで。毎回手当する身にもなってよ。唯一の売りの顔傷つけたら仕事半減するだろ」
かわいくない。一言多いどころじゃない悪態や文句もだんだん慣れてきた。
「はいはい。それじゃあお礼にご飯でも作りますよ。家事は得意なんだ」
「毒とか入れないでよ」
やっぱりかわいくない。
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