運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀

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契約

契約 第四十一話

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朝起きたら異物は無くなっていて、安心した

一応玲於さんに報告と謝ろう。そう心に決めてリビングに向かうと朝ごはんの準備をしてくれている玲於さんがいた

「れ、玲於さん!」と言うと不思議そうな顔でこちらを見てくる「ん?なんだ?デートの誘いか?」

「いや、違くて」

もちろん、やり直したいけど…

「あの、起きたら異物が無くなってて…」と言うと「良かったな」と優しく声をかけてくれた

「な、なんかごめんなさい。こんなことで泣いちゃったりして」

「大丈夫だ。ゆきの泣いてるところすごく可愛かった」

そう言われてオメガに対するお世辞だってわかってるけどなんか、照れちゃう

そういうのサラッと言ってくれるところとか、かっこいい

「冷めないうちに食べよう」と言われ玲於さんと朝食を食べてお見送りのキスをして玲於さんは出ていってしまった

玲於さんが出ていってから僕にはやることがある

最近始めた玲於さんに見放されないように巣作りを伊藤さんが来る前にやっている

今日洗う洗濯物の中から玲於さんのシャツや下着なんかを取り出して、床に置く

玲於さんの匂いは発情期じゃなくてもクラクラしちゃうぐらいいい匂いで欲しくなってしまう

シャツの匂いを嗅ぎ、下着の匂いを嗅いだ時

ガチャっとリビングの扉が開いた

玲於さんと目が合った

よくよく考えてみれば、鼻にはパンツ、床にはシャツ

こ、これは終わった…

「お取り込み中?」

「いや、ち、違くて!違わないけど!違くて…あ、あの…ぼ、僕のパンツも嗅ぎます?」

あぁ…動揺して変なことを言ってしまったァァァ

「嗅ぎたいけど、仕事があるんで行くよ。下着を嗅いでいた件についてはまた夜話そう。じゃあ行ってくるよ」と言って出ていってしまった  

パンツを嗅いだ罪で、出ていけって言われるかも…昨日のこともあるし…

な、なら!別に巣作りすればいいじゃん!どうせ今日で最後なんだから!と思い、ウォークインクローゼットの中に入って匂いが濃いのを選び寝室に持って行く

ど、どうやってやるんだっけ?

持ってきたはいいもののまだ練習段階…やっぱり、今日追い出す人の巣作りはいらないんじゃないか?

いや!でも、僕が耐えきれないなんて、格闘していると伊藤さんが部屋に入ってきてしまった

「あっ、ゆき様…は、発情期ですか?玲於様をお呼びいたしましょうか?」

「あ、いいの!発情期じゃなくて練習なんだけど…上手くいかなくて…」と説明すると「この伊藤、手伝いたいですけど…初めての巣作りを邪魔する訳にはいかないので、ポイントだけ言わせていただきます!」と言われ、巣作りの基礎を学び、作り方のポイント、玲於さんのことを思って作るっていう気持ちが大切だということを教えて貰った

    
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