【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama

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周りを見渡すとリアムの他に、怪我をした人が薄汚れた状態で横たわっていた。

皆、傷の状態が酷いわね。
リアム先輩のお腹の大きな切り傷は化膿すると命が危ないかもしれない。早く手当てしましょうか。

領域浄化エリアクリーン領域中級回復エリアミディアムヒール!」

これでリアム先輩だけではなく、皆さんの傷も清潔にして、ある程度の回復はできたはず。
でもリアム先輩の顔色は悪いわ。もしかして私と別行動になった2日前に捕まって、傷を負ったまま何も食べずに捕まっていたのかしら? 

「トランスポート!クロウ特製の卵スープのお鍋と紙コップ、それから初級ポーションを、えーっと、30人分!
みなさん、大丈夫ですか?救援のため、ポーションと温かいスープを用意しましたので、よろしければどうぞ。」

「信じられん。奇跡か?」
「女神じゃ、ついに儂は天に召されたのか」
「もうあかんかと思ったで」
助けられた面々は自分の身体を触ったり頬をつねったりして助かったことを確認すると、口々に感謝を述べながらポーションとスープを受け取った。」

リアムもゆっくり目を開けると、マリーナを見て驚いた顔をする。
「マリーナか?救援感謝する。誰と来た?」

「1人ですよ。そんなことより先輩もポーションとスープを飲んでください。」

リアムは不思議そうな顔をしながらも言われた通りに飲んで、体力を回復させるとガバッと起き上がった。
「これはこの前の兎印の雑貨店のポーションだな。前も感じたが抜群の効果だ。ところで、どうやってここが分かった?」

「ここがどこかは正直知らないのですが、先輩にラベル魔法をつけておいたので、それを目印に転移をしてきたのです。あ、空間魔法の使用は王家に許可を取りましたから大丈夫ですよ。」

リアムは少しの間、マリーナの規格外ぶりに目を点にして呆けていたが、自分がマリーナの実力を全然知らなかったことに今更ながら気づいたのであった。
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