1 / 1
アリス
しおりを挟む
皆さんは不思議の国のアリスを知っているでしょうか?
…大抵の人は知っているでしょうね。今日これからお話するのはその『不思議の国のアリス』のあるかもしれない物語。
ーアリスが消えた後、不思議の国は崩壊を始めました。不思議の国の住人はそれに気づきません。
だって、物語の住人はただ繰り返し、繰り返し、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返しくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしクリカエシクリカエシクリカエシクリカエシ…同じ事を…決められた事を話す、動く人形でしかありません。
人形には意志がありません。脳も心もありません。必要ないからです。
しかし、この国を造り出した『夢』だけは意思も心も持っていました。そして、ある時『夢』は仮初めの脳を創ったのです。
「どうしたらこの夢は終わらないですむのだろう?」
崩れ行く不思議の国を見つめながら『夢』は仮初めの脳を使い必死に考えました。
『夢』の事など見えていないように不思議の国の住人はいつも通りの生活を送ります。そう、アリスがいないのにアリスがいるかのように動くのです。
矛盾。それがこの不思議の国を壊す原因となっていました。それに『夢』はやっと気づきました。
「だったら、僕が『アリス』になればいいんだ」
『夢』は、心を意思を仮初めの脳をグチャグチャに掻き回して壊してしまいました。こうして『夢』は『アリス』という人形になってしまいました。
ずっと同じ事を繰り返す世界。
アリスがいなくなってしまったばかりに狂った世界。
しかし、崩壊は止めることができました。
意思を持たない人形達が住んでいる世界は本となり、絵本となり世界中で読まれています。
どうしてその本が、絵本が、物語ができたのかも知らずに…
ほら、あなたも一度は読んだことあるでしょ?
あなたが…あなた達がその物語を読むたびに始まる世界。
この物語が世界中から読まれなくなることはないでしょ?
≪不思議の国のアリス≫
この物語が忘れ去られるまでこの世界はオワラナイ
『夢』の願いは叶えられたのでした。
しかし、意思を無くしたアリスとなった『夢』は何もわからず、考えられずに繰り返し、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返しくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしクリカエシクリカエシクリカエシクリカエシ…同じ動きをするのでした。
…大抵の人は知っているでしょうね。今日これからお話するのはその『不思議の国のアリス』のあるかもしれない物語。
ーアリスが消えた後、不思議の国は崩壊を始めました。不思議の国の住人はそれに気づきません。
だって、物語の住人はただ繰り返し、繰り返し、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返しくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしクリカエシクリカエシクリカエシクリカエシ…同じ事を…決められた事を話す、動く人形でしかありません。
人形には意志がありません。脳も心もありません。必要ないからです。
しかし、この国を造り出した『夢』だけは意思も心も持っていました。そして、ある時『夢』は仮初めの脳を創ったのです。
「どうしたらこの夢は終わらないですむのだろう?」
崩れ行く不思議の国を見つめながら『夢』は仮初めの脳を使い必死に考えました。
『夢』の事など見えていないように不思議の国の住人はいつも通りの生活を送ります。そう、アリスがいないのにアリスがいるかのように動くのです。
矛盾。それがこの不思議の国を壊す原因となっていました。それに『夢』はやっと気づきました。
「だったら、僕が『アリス』になればいいんだ」
『夢』は、心を意思を仮初めの脳をグチャグチャに掻き回して壊してしまいました。こうして『夢』は『アリス』という人形になってしまいました。
ずっと同じ事を繰り返す世界。
アリスがいなくなってしまったばかりに狂った世界。
しかし、崩壊は止めることができました。
意思を持たない人形達が住んでいる世界は本となり、絵本となり世界中で読まれています。
どうしてその本が、絵本が、物語ができたのかも知らずに…
ほら、あなたも一度は読んだことあるでしょ?
あなたが…あなた達がその物語を読むたびに始まる世界。
この物語が世界中から読まれなくなることはないでしょ?
≪不思議の国のアリス≫
この物語が忘れ去られるまでこの世界はオワラナイ
『夢』の願いは叶えられたのでした。
しかし、意思を無くしたアリスとなった『夢』は何もわからず、考えられずに繰り返し、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返しくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしクリカエシクリカエシクリカエシクリカエシ…同じ動きをするのでした。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる