43 / 45
エピローグ
01
「おはよ」
チュッと触れる唇に薄っすら目を開けると、今起きたばかりの僕だけしか知らない寝ぼけた顔の豊がいる。
「おはよ…」
モゾモゾと動き豊を跨いで上に乗る。
見下ろし瞼や頬、鼻にキスをする。少し下りて肩に頭を預けまどろむのは何物にも代え難い時間だ。
抱きしめ返してくれる腕は僕のもの。しばらくそのままで逞しい身体に酔いしれる。
胸板を撫で、首筋や耳に触れ、髪を弄ぶ。ペロッて鎖骨を舐めると「ふふっ」って笑い声が聞こえる。
顔を上げてその笑顔を見ると……吸い寄せられるようにキスをした。
「豊、愛してる」
僕から深いキスを仕掛けるのはまだ慣れない。経験不足は仕方ないけど、直ぐに主導権を奪われるからそれは問題なかった。
舌を絡ませるとそれだけで僕の吐息は熱を帯びる。
「んっ…」
キスだけじゃない。
存在を主張するように硬さを増してゆく欲望にぞくりとする。
「その顔と声、堪らない…」
下から僕を貫くかのように腰を動かすから僕の方がタマラナイ…。
「これから、どうする?」
背中に回っていた腕を片方だけ下にずらしスウェットの上から双丘を撫でる。
「あっ…んっ」
何でもない刺激でもそれが豊の手であるだけで…、数時間前までその奥に与えられていた快楽を思い出したら…、僕の身体は震える。
「…んっ、朝ごはんは…昨日お米洗ってタイマーセットしたからもう炊けてるよ?」
「違うよ…」
「豊はパンが良かった?」
「俺は隆を食べたいな?」
「!……昨日だって…」
「昨日は昨日の隆が、今日はもっとエロい隆が俺の上にいるんだよ?そんなの…止められない」
休日の今日は午後から夏樹さんと約束がある。
三人で郊外にある大型のショッピングモールに行く予定だ。夜には夏樹さんの旦那さんと四人で食事をする。豊がとても優しい人だよと言うから、緊張するけど楽しみでもある。
あれからマンションの事は二人で話し合った。
名義のこと、ローンのこと…、他にも買うとなったら色々考えなきゃならない事が多くなる。けど今回の話しは断ることで二人の気持ちはまとまった。
今まで不安に過ごしてきた。
でも、僕も将来を夢見てもいいんだって思ったら、なんて幸せなことだと思う。
夏樹さんにマンション購入を勧められた時、僕との未来を思い描いてくれたことは凄く嬉しかった。
舞い上がってしまった。けど、まだ付き合って半年経ってない。お互いのことをもっと知って、嫌いなとことか見えた時にそれでも一緒に居たいと思ったらその時に改めて考えたって遅くない。
僕たちは社会人一年生だ。現実問題、ローンの審査とか…色々ある。夏樹さんはその辺もフォローするつもりで豊に声をかけたのだと思うけど、もし本当にそんなことが実現するなら二人の力で生活の礎を築きたい。
この先僕の気持ちは変わらないと思うけど、豊の気持ちまではわからない。
そんなことを思ってまだ早いよって言ったのに、豊から返ってきたのは更に僕を喜ばせる言葉だった。
『じゃあ、その間に頭金を貯めよう』って…。
それってさ、結婚資金を貯めようって…そんな響きに感じたから不確かな未来も少しの…ううんいっぱいの希望を持って二人で歩いていけるんだ。
チュッと触れる唇に薄っすら目を開けると、今起きたばかりの僕だけしか知らない寝ぼけた顔の豊がいる。
「おはよ…」
モゾモゾと動き豊を跨いで上に乗る。
見下ろし瞼や頬、鼻にキスをする。少し下りて肩に頭を預けまどろむのは何物にも代え難い時間だ。
抱きしめ返してくれる腕は僕のもの。しばらくそのままで逞しい身体に酔いしれる。
胸板を撫で、首筋や耳に触れ、髪を弄ぶ。ペロッて鎖骨を舐めると「ふふっ」って笑い声が聞こえる。
顔を上げてその笑顔を見ると……吸い寄せられるようにキスをした。
「豊、愛してる」
僕から深いキスを仕掛けるのはまだ慣れない。経験不足は仕方ないけど、直ぐに主導権を奪われるからそれは問題なかった。
舌を絡ませるとそれだけで僕の吐息は熱を帯びる。
「んっ…」
キスだけじゃない。
存在を主張するように硬さを増してゆく欲望にぞくりとする。
「その顔と声、堪らない…」
下から僕を貫くかのように腰を動かすから僕の方がタマラナイ…。
「これから、どうする?」
背中に回っていた腕を片方だけ下にずらしスウェットの上から双丘を撫でる。
「あっ…んっ」
何でもない刺激でもそれが豊の手であるだけで…、数時間前までその奥に与えられていた快楽を思い出したら…、僕の身体は震える。
「…んっ、朝ごはんは…昨日お米洗ってタイマーセットしたからもう炊けてるよ?」
「違うよ…」
「豊はパンが良かった?」
「俺は隆を食べたいな?」
「!……昨日だって…」
「昨日は昨日の隆が、今日はもっとエロい隆が俺の上にいるんだよ?そんなの…止められない」
休日の今日は午後から夏樹さんと約束がある。
三人で郊外にある大型のショッピングモールに行く予定だ。夜には夏樹さんの旦那さんと四人で食事をする。豊がとても優しい人だよと言うから、緊張するけど楽しみでもある。
あれからマンションの事は二人で話し合った。
名義のこと、ローンのこと…、他にも買うとなったら色々考えなきゃならない事が多くなる。けど今回の話しは断ることで二人の気持ちはまとまった。
今まで不安に過ごしてきた。
でも、僕も将来を夢見てもいいんだって思ったら、なんて幸せなことだと思う。
夏樹さんにマンション購入を勧められた時、僕との未来を思い描いてくれたことは凄く嬉しかった。
舞い上がってしまった。けど、まだ付き合って半年経ってない。お互いのことをもっと知って、嫌いなとことか見えた時にそれでも一緒に居たいと思ったらその時に改めて考えたって遅くない。
僕たちは社会人一年生だ。現実問題、ローンの審査とか…色々ある。夏樹さんはその辺もフォローするつもりで豊に声をかけたのだと思うけど、もし本当にそんなことが実現するなら二人の力で生活の礎を築きたい。
この先僕の気持ちは変わらないと思うけど、豊の気持ちまではわからない。
そんなことを思ってまだ早いよって言ったのに、豊から返ってきたのは更に僕を喜ばせる言葉だった。
『じゃあ、その間に頭金を貯めよう』って…。
それってさ、結婚資金を貯めようって…そんな響きに感じたから不確かな未来も少しの…ううんいっぱいの希望を持って二人で歩いていけるんだ。
あなたにおすすめの小説
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
刺されて始まる恋もある
神山おが屑
BL
ストーカーに困るイケメン大学生城田雪人に恋人のフリを頼まれた大学生黒川月兎、そんな雪人とデートの振りして食事に行っていたらストーカーに刺されて病院送り罪悪感からか毎日お見舞いに来る雪人、罪悪感からか毎日大学でも心配してくる雪人、罪悪感からかやたら世話をしてくる雪人、まるで本当の恋人のような距離感に戸惑う月兎そんなふたりの刺されて始まる恋の話。
happy dead end
瑞原唯子
BL
「それでも俺に一生を捧げる覚悟はあるか?」
シルヴィオは幼いころに第一王子の遊び相手として抜擢され、初めて会ったときから彼の美しさに心を奪われた。そして彼もシルヴィオだけに心を開いていた。しかし中等部に上がると、彼はとある女子生徒に興味を示すようになり——。
華とケモノ
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
番に捨てられたオメガ『樹』、ベータの生を受けながらアルファになった『大和』、意図せず番を捨てたアルファ『勇樹』、ベータであることに劣等感を抱き続ける『斎』。そんな四人の物語。※2017年11月頃執筆