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side和ー2
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将太さんの車は高速に乗って、しばらくするとサービスエリアに入った。
「昼はここで食べよ」
車内は将太さんのおしゃべりで気まずくもなく、退屈もしない。結構いろんなことを知っていて、流石と言うか、当たり前と言うか料理の事は詳しくて俺も興味を持ったことを質問したりして楽しく過ごした。
到着したのは、昔ながらの街並みが綺麗に整備されていて、川に船が浮かんで趣がある所だ。
観光地なので人は多いけど、裏路地までお土産物屋さんがあったりして、あちこちの店を見て回った。
外は暑く喉も渇いたので、休憩しようとカフェに入った。
相変わらず将太さんの方がよく喋っているけど、この人と過ごすのにも少し慣れてきた感じだ。
なんと言っても、話すのは今日で三回目。人見知りではないけど、特別社交的でもないので、普通は距離感を掴みづらいけど、将太さんはすっと俺の中に入って来ている。まあ、それは不快ではない。
二人でコーヒーを飲みながら、これからのことを聞いた。
「えっとね、この直ぐ近くのイタリアンレストランに予約入れてあるんだ」
「えっ、予約、入れてくれたんですか?」
「和希を待たせるのは嫌だしね。それに特別なイベントがある日は当日の予約なんか取れないけど、それ以外ならね。今日は平日だし」
そうなんだ…。
それにしても…俺を気遣う台詞をさらりと言われて、戸惑う。
それから、船に乗ったり、お土産を買ったりして食事までの時間を過ごした。
料理は美味しかった。正直、今まではオリーブオイルの匂いは苦手だったけど、あまりしつこく感じなかった。今日も当然のように将太さんが払ってくれた。せめてもと、昼に入ったカフェの代金は俺が出したけど、良いのかな、ご馳走になっても。
「昼はここで食べよ」
車内は将太さんのおしゃべりで気まずくもなく、退屈もしない。結構いろんなことを知っていて、流石と言うか、当たり前と言うか料理の事は詳しくて俺も興味を持ったことを質問したりして楽しく過ごした。
到着したのは、昔ながらの街並みが綺麗に整備されていて、川に船が浮かんで趣がある所だ。
観光地なので人は多いけど、裏路地までお土産物屋さんがあったりして、あちこちの店を見て回った。
外は暑く喉も渇いたので、休憩しようとカフェに入った。
相変わらず将太さんの方がよく喋っているけど、この人と過ごすのにも少し慣れてきた感じだ。
なんと言っても、話すのは今日で三回目。人見知りではないけど、特別社交的でもないので、普通は距離感を掴みづらいけど、将太さんはすっと俺の中に入って来ている。まあ、それは不快ではない。
二人でコーヒーを飲みながら、これからのことを聞いた。
「えっとね、この直ぐ近くのイタリアンレストランに予約入れてあるんだ」
「えっ、予約、入れてくれたんですか?」
「和希を待たせるのは嫌だしね。それに特別なイベントがある日は当日の予約なんか取れないけど、それ以外ならね。今日は平日だし」
そうなんだ…。
それにしても…俺を気遣う台詞をさらりと言われて、戸惑う。
それから、船に乗ったり、お土産を買ったりして食事までの時間を過ごした。
料理は美味しかった。正直、今まではオリーブオイルの匂いは苦手だったけど、あまりしつこく感じなかった。今日も当然のように将太さんが払ってくれた。せめてもと、昼に入ったカフェの代金は俺が出したけど、良いのかな、ご馳走になっても。
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