25 / 48
side将
01
しおりを挟む
今日も和希とドライブデートに出掛けた。
けど果たして和希はデートだと思っているのか?
初めて出掛けた日に先走ってキスしてしまった。男を否定されていないことに喜んだけど、警戒されてしまった。
それでも今までのオレなら押し倒していたかもしれない。
けど、和希には芯の強い部分と内面の弱さがあって、強さに惹かれつつ、弱い部分を守ってやりたくなる。
こんな気持ちは初めての経験で正直戸惑っている。
バーのマスターのみーさんに「珍しいね」と言われながら、学生の和希と会うために今まであまり休まなかった日曜日に休んでデートに行く。
デートにしろ何にしろ、相手の都合に合わせた事なんかなかった。
和希はまだ高校生なので仕方ないけど自分でも『本気』と認めざるを得ない。
車の中で寝てしまった和希。
寝顔はまだ幼いけれど目をつむっていてもわかる切れ長の目と長い睫毛はとても綺麗だ。
「和希着いたよ」
「あっ…しょう…」
えっ?
今、『将』って呼んでくれた。
何度呼んでと言っても絶対に呼ばなかったのに。
「和希」
嬉しくて、ハグしようとすると、
「しょう…会いたかった」
「えっ…?」
「しょう、キスして。ねえ、抱きしめて」
「和希?」
「ねえ、それだけで良いんだ。ごめんね」
「……」
「ごめん。ずっと謝りたかった。ううん、ただ会いたかった…」
誰だよ?
『しょう』?
オレじゃないよな…。
和希の頬を涙が流れた。
オレのが泣きたいよ。マジになってんのに。
ここまでガマンしたことなかった。
まあ、こんなにガードが固いこともなかったんだけど。
だって向こうから寄って来た。だから、自分から『コイツが欲しい』って思ったのは初めてだったのに。
和希の頬に流れた涙を拭いてから、自分を落ち着けるのに少しだけ時間を空けて、もう一度和希を起こした。
「あっ、ごめん。寝てしまって…」
さっきの事は覚えてないのか、口走ったとは思ってないのか?
なので何も言わないことにした。
どこのどいつに会いたいのか知らないけど、和希は会えないんだ。
オレは会える。
忘れちまえばいいんだ。
オレが忘れさせてやる。
「和希、キスして良い?」
けど果たして和希はデートだと思っているのか?
初めて出掛けた日に先走ってキスしてしまった。男を否定されていないことに喜んだけど、警戒されてしまった。
それでも今までのオレなら押し倒していたかもしれない。
けど、和希には芯の強い部分と内面の弱さがあって、強さに惹かれつつ、弱い部分を守ってやりたくなる。
こんな気持ちは初めての経験で正直戸惑っている。
バーのマスターのみーさんに「珍しいね」と言われながら、学生の和希と会うために今まであまり休まなかった日曜日に休んでデートに行く。
デートにしろ何にしろ、相手の都合に合わせた事なんかなかった。
和希はまだ高校生なので仕方ないけど自分でも『本気』と認めざるを得ない。
車の中で寝てしまった和希。
寝顔はまだ幼いけれど目をつむっていてもわかる切れ長の目と長い睫毛はとても綺麗だ。
「和希着いたよ」
「あっ…しょう…」
えっ?
今、『将』って呼んでくれた。
何度呼んでと言っても絶対に呼ばなかったのに。
「和希」
嬉しくて、ハグしようとすると、
「しょう…会いたかった」
「えっ…?」
「しょう、キスして。ねえ、抱きしめて」
「和希?」
「ねえ、それだけで良いんだ。ごめんね」
「……」
「ごめん。ずっと謝りたかった。ううん、ただ会いたかった…」
誰だよ?
『しょう』?
オレじゃないよな…。
和希の頬を涙が流れた。
オレのが泣きたいよ。マジになってんのに。
ここまでガマンしたことなかった。
まあ、こんなにガードが固いこともなかったんだけど。
だって向こうから寄って来た。だから、自分から『コイツが欲しい』って思ったのは初めてだったのに。
和希の頬に流れた涙を拭いてから、自分を落ち着けるのに少しだけ時間を空けて、もう一度和希を起こした。
「あっ、ごめん。寝てしまって…」
さっきの事は覚えてないのか、口走ったとは思ってないのか?
なので何も言わないことにした。
どこのどいつに会いたいのか知らないけど、和希は会えないんだ。
オレは会える。
忘れちまえばいいんだ。
オレが忘れさせてやる。
「和希、キスして良い?」
1
あなたにおすすめの小説
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
死に戻り騎士は愛のために願う 〜10回だけの奇跡〜
湯川岳
BL
「一生苦しむがいい。その呪いは俺からのプレゼントだ」
幼い頃に出会った友から呪いを貰ってしまったユーリ。
時は流れ、シューベルト家次男のアルトを追って騎士団に入隊をし、副団長まで上り詰めたユーリ。
毎日アルトの世話をしていく内に心惹かれていく。
「キスしてみろよ。それでオレが嫌じゃなければ……考えてやってもいい」
ユーリはアルトに口付けをする。そして呪いがこの時を待っていたかのように発動してしまった。
意識が乗っ取られ、目を覚ませばそこにあったはずの幸せは鮮やかな赤で染まっていた。
その日を境に始まったのは、暗くて長い道のりだった。
※アルト編、ユーリ編。どちらから先に読まれても大丈夫です。
エンディング異なります。それもお楽しみ頂けたら幸いです。
※最後はハッピーエンド確定。4話までだいぶ暗めの話なので苦手な方はお気をつけ下さい。
※タイトル変えてみました。
旧:死に戻り騎士の願い
表紙素材:ぱくたそ
もう観念しなよ、呆れた顔の彼に諦めの悪い僕は財布の3万円を机の上に置いた
谷地
BL
お昼寝コース(※2時間)8000円。
就寝コースは、8時間/1万5千円・10時間/2万円・12時間/3万円~お選びいただけます。
お好みのキャストを選んで御予約下さい。はじめてに限り2000円値引きキャンペーン実施中!
液晶の中で光るポップなフォントは安っぽくぴかぴかと光っていた。
完結しました *・゚
2025.5.10 少し修正しました。
長年の恋に終止符を
mahiro
BL
あの人が大の女好きであることは有名です。
そんな人に恋をしてしまった私は何と哀れなことでしょうか。
男性など眼中になく、女性がいればすぐにでも口説く。
それがあの人のモットーというやつでしょう。
どれだけあの人を思っても、無駄だと分かっていながらなかなか終止符を打てない私についにチャンスがやってきました。
これで終らせることが出来る、そう思っていました。
【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。
ランドセルの王子様(仮)
万里
BL
大学生の森下優太(20)は、ある日の夕暮れ、ひったくり犯に襲われ絶体絶命のピンチに陥る。そんな彼を救ったのは、鮮やかなシュートで犯人を撃退した小学生の少年、日向蒼だった。
ランドセルを背負いながらも、大人顔負けの冷徹さと圧倒的なカリスマ性を持つ蒼。その姿に、優太はあろうことか「一目惚れ」をしてしまう。「相手は小学生、これはただの尊敬だ」と自分に言い聞かせる優太だったが、蒼のクールな瞳と救われた手の温もりが頭から離れない。
親友には「自首しろ」と呆れられながらも、理性と本能(ときめき)の狭間で葛藤する。禁断(?)のドキドキが止まらない、20歳男子による「かっこよすぎるヒーロー(小学生)」への片思い(自認はリスペクト)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる