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しおりを挟む「も……立てねぇよ、九ぉ……」
布団の上で生まれ立ての小鹿みたいにプルプル震える意地悪お兄さんの両足。
「んな、しつこくされたら……ふやけちまうって……」
授かったばかりの蜜穴のみならず、普段はふてぶてしいおめめもすっかり濡れそぼって、とろんとした眼差しに。
「聞いてんのかよ、おい、この助平狐……」
今にも崩れ落ちそうな意地悪お兄さんの股座に顔を突っ込みっぱなしの九。
ふにゃふにゃ伴侶に力なく咎められますと、薄紅の唇に透明な糸を引いて、粘膜ひしめき合う蜜穴へ深々と捻じ込んでいた舌を引き抜きました。
「は、ぁ、っ」
引き抜かれる絶妙な感覚に痺れてしまう意地悪お兄さん。
「ちゃんと聞いてるよ」
「お……お前なぁ……人の股間にどんだけしゃぶりついてるつもりだ、この悪食狐が……」
「悪食? とんでもない」
ぜぇはぁしている絶賛勃起中の意地悪お兄さん、つまり男として女として絶賛感度良好中の助平嫁は。
再び真下から九にじっと見つめられて武者震いしました。
「君の蜜は美味で堪らない」
……やべぇ。
……また濡れた。
……いいや、溢れた。
「あ」
「い、言うな、いちいち報告すんじゃねぇ」
「意地っ張りな君と違って。生まれ立ての此処(ここ)は本当に健気で素直だね……」
九は興奮が止まりませんでした。
普段、人型であるときは仕舞われている狐耳が出っ放しです。
孕期(みごもき)に突入して発現した意地悪お兄さんの出来立てホヤホヤな蜜部にすっかりご執心のようです。
「もっと奥まで解さないと」
「もういい……疲れた……もっかい寝る……」
灰色狐耳をしんなりさせ、僅かでも距離をとろうとした意地悪お兄さんを、九はすぐさま我が身へ引き寄せます。
「だめ」
切れ長な目にスッと走った縦状の鋭い瞳孔。
「もっと太くて長い頑丈な舌で、君の新しい奥まで、しっかり愛でてあげる……」
「あっ、テメェ……っ……このやろっ……あ、あ、あ、あ、あ、あ……!」
瞬きよりも短い一瞬で人型からあやかし姿へと変貌を遂げた狐夫。
バランスを崩して布団の上に倒れた意地悪お兄さんにすかさずのしかかります。
今にも天井にくっつきそうなくらいピンと尖った三角耳。
興奮に逆立つ雪色の毛、ぱんっぱんに膨らんだ尻尾。
鋭い牙が連なる残酷お口からぬるりと伸びた長い長い厚舌。
羽織を引っ掛けただけの肌の上を愛しげに辿り、股座にまで蛇さながらに潜り込んで。
とろとろになった蜜穴へ突撃。
いつもより細めた舌尖をぬぷりと捻じ込みました。
「あ……!!」
仰向けになった意地悪お兄さんはいつになく甘い悲鳴を上げます。
それがまた九を煽る煽る、ついつい加減を忘れて悩ましげに潤う蜜穴を淫らに穿ち始めました。
「ひっ……だ、めっっ……ひ、ぃ、ぃ、ん……っっ……!!」
妖狐一族の末裔・あやかし伴侶による濃厚過激舌姦。
本番に挑む男根さながらな動きで器用にピストン、悶々とうねる蜜壺を盛んに擦り立てられ、ぬるぬる突かれて、意地悪お兄さんはビックンビックン仰け反ります。
「んなっ……ズボズボすんなぁ~~っっ……あっ、あっ、あっ、あっ……いっ、やっ……ンぅうぅンうぅ~~~~……っっ……!!」
ぷしゃあああッッッ
蜜部から迸った大量潮汁。
意地悪お兄さん、我慢できずに潮噴きしちゃいました。
「はーーーー……ッッ……はーーーーー……ッッ……ああっ、もぉ、動かすなぁ~~~~……!!」
蜜壺内で執拗に卑猥に蠢き続ける長舌。
引き千切る勢いで、ぎゅううううっと締めつけ、人外旦那様の淫猥舌姦にまたも勢いよく噴き上がった潮汁。
ぷしゃッッ、ぷしゃッッ、ぷしゃあああッッッ
「あーーーー……ッッッ……!!!!」
ついつい自らお股全開、高々と腰を跳ね上げて目の前が真白になるような潮噴き絶頂に至った意地悪お兄さん。
……今すぐ九に貫かれてぇ、満タンになるまで注ぎ込まれたい、ぐちゃぐちゃにされたい。
……そう願う自分が怖ぇ。
これって「孕期」ってやつに体も頭も操作されてるだけなんじゃねぇのか?
「……は……」
捻じ込まれていた長舌が引き抜かれ、跳ね上がったままでいた腰をビクリと揺らし、意地悪お兄さんは布団に倒れ込みます。
横向きになって布団をぎゅっと掴み、潮噴き絶頂の余韻にヨダレだらだら、霞む眼を半開きにしてぜぇはぁしていますと。
「たくさん噴いたね」
人型になった着流し姿の九が真上へやってきました。
意地悪お兄さんは涙ながらに睨みます。
「お前なぁ……脱水症状起こしたらどうしてくれんだ……」
「そしたら僕のをたくさん呑ませてあげる」
「……」
「びしょ濡れだね」
「……テメェのせいだ」
「そうだね。お詫びに僕が綺麗にしてあげる」
嫌な予感がした意地悪お兄さんでしたが。
立派な狐耳がやっぱりお目見えしている、ド興奮継続中の九に抗うことは無理な話でした……。
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