失言葉

古瓶

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気がついたらお昼になっていて授業に集中できなかった。
「しーちゃん!しーちゃん!!」
何故、胸が苦しくなったのか単純に「 」ということから目を背けたかったからなのか。私とあの人とほ関わりはないはず、だけどほっとけない。
「ごめん!どうした?」
「どうしたじゃないよ!呼び掛けても返事がないし!」
「少し考え事してた。大丈夫」と返した。まだ紗希には言えない。けど、私一人では何も出来ない。

昼休みが終わり、ここから睡魔との戦いが始まる。
ノートにペンを走らせるもやはり眠たい。ペンの先を手の甲に軽く刺し寝ないようにしていると別の席から紗希がこちらを見ながら何か言っている。
「授業終わったら声掛けに行こう!」と言わんばかりの口の動きをしていた。

授業が全て終わり紗希が物凄い速さでこちらにきた。
「さっきの伝わった?ほら、行くよ!」
私の手を握り強引に連れられた。そういえばまだ名前も聞いてなかったなと思いながら彼の近くに来た。
「さっきは人がたくさんいて話かけられなかったから来たよ!渡辺紗希って言います。
こちらは色崎詩音ね。よろしく!」と紗希は私に自己紹介させる時間を与えなかった。異様に視線を感じる。
「俺は波藤翔と言います。よろしく」と彼は言った。
思ってた反応の違いすぎたみたいな顔をする紗希。すると、「俺、色崎さんをどこかで見た事あるような気がする
」と突然言われ内心びっくりするもの冷静に否定した。
「人違いだと思いますよ」
勢いで色々話をしたかったけど隣には紗希もいるし混乱を招くと思いその場を凌いだ。
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