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キライ、スキ
しおりを挟む…授業とかやる気にならない。
ぼーっと窓の外を見つめる。
体育かな…?
胸に赤の刺繍が入ったジャージを着ている人たちが走っている。赤ってことは3年かな…?
増田高等学校に通っている、2年生の西原夏希です!
「足あげろーーー!!」
「はいっっ!!」
あの人、返事がさわやか…
かっこいい…
一目惚れだった。
3年の大野沢奏多センパイ。
恋とかよくわかんないけど、多分これだ。
体育の時間、いつも見ているから気づかれてるかな…?
…気づいてるといいな……
「おい!西原!これを解け!」
「っえ?!」
思わぬ展開にパニクる私。
『キーンコーン…~』
「…もういい。では来週は…」
ふー…ナイスチャイム!
「あっ!クルミー!」
「夏希あんた、授業きいてないでしょ?テスト知らないよ?」
「ふぁーい…」
しっかり者の崎くるみに叱られたところで、寝よっかな…
「ちょっと新川も言ってやって!」
「…俺は西原に興味ない」
「新川ひどい!この夏希様にむかって!べーっだ!」
隣の新川奏斗とは意外と仲がいい。
「うっせーな…仕方ねえ、これやるから勉強しろ」
差し出したのはシャーペン。
「一応、持ってるんですけど」
「タダのシャーペンじゃねえよ。魔法がかかってる。」
「は?」
「そのシャーペンで勉強すればするほど、告られるし、恋愛運がUPすんだぜ?」
じゃあ…奏多センパイとも?
…欲しいかも。
「…ください」
「がんばれよ」
頭をぽんぽんされて、ちょっとはずかしくなった。
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