繋がりのさいかい

すずん

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序章

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毎日が楽しくて仕方がないはずの毎日がいつもと変わらない日常となり、ただそれを繰り返しているというに退屈に変わり始めた頃 それがいかに素晴らしい日々だったかと思い知らされる。こんな事になるならと言う後悔すら抱かせない程に、、、

とある会社のお昼休みにそれは起こった。




「ちゃーっす、お疲れ様です!先輩、これ新作なんすが一個どうです?僕的には結構イケると思うんすけど」

と、軽い調子でおそらく近くのコンビニで仕入れてきたであろうお菓子を勧めてくる後輩。
彼の名前は樹蔭こかげ こうという。
人当たりのいい好青年な見た目の安心感があると女子社員に人気の樹蔭君はなぜかいつも新作が出ると(当たりだろうが外れだろうが)俺のところに持ってきて一緒に食べようと言ってくる。

そんな彼に

「おっ、いいの?ありがとう!」

と、お言葉に甘えて一個つまませてもらっている俺は、28歳独身、柊 蓮人ひいらぎれんと
中肉中背で目鼻立ちがわりとクッキリ目なせいかよくハーフと間違われる。ひいじいちゃんあたりがロシアの血を引いてるらしい事は知っているがそれ以上は知らない。髪の色が青い訳でもない。

今は丁度昼休みで各々買い出しや外食に出かけたりしている。俺はカップ麺をロッカーに常備しているので休憩フロアでささっと食ってダラダラしてた所だった。
ちょうどデザート的ななにかが食べたかったので有り難く頂戴し、男二人で新作のお菓子のサクサク感がいいだのあまさ控えめでいいだの話していると、後輩はふと思い出したようにそう言えば変な話題があるんすけど・・と話し始めた。

「ここ最近、路地裏とか人気のない所で血溜まりが出来ている事があるって話聞いたことありません?なんでも怪しいしゅうky、、」

と、 言いかけた所で誰かがいきなり菓子に手を伸ばしつつ話題にはいってきた。

「こんにちはー!なんのお話されているんですかー?あ、いいなぁ、私にも一個頂戴!」
と、後輩の持っている菓子箱に手が伸ばしてきた彼女は後輩の同期で名は笹野 鈴ささの すず彼女は一個と言いながら何故か3個持っていく。

それを見て樹蔭くんは苦笑いし何か言おうとしたその時、辺りが急に暗くなった。
なんだろうと思い、辺りを見やればPCや電灯の類から光が消えていた。
同じように辺りを見渡してた後輩二人はそれを見て、

「停電?」
「その割には暗過ぎない???だって今お昼だよ??樹蔭君何かフラグ立てたんじゃないの?」

と、話しながら窓に近づき外を見てそれっきり話すのをやめた。

なんだろうと俺も外を見やるといまにもシェ○ロンが出てきそうな暗雲と雷雲が広がり、いくつものつむじ風らしき物が渦を巻いていた。
俺たち3人以外の休憩室にいた人や外の人達も何事かと窓の外を見渡していたが、いくつものつむじ風ができているのをみてもしかしたら竜巻になるかもしれないと窓から離れて行く。

竜巻の可能性にちょっと怖くなった俺たちは窓から離れた所に移動し休憩時間もまだある事だしと、怖さはあれど危機感なんて抱くこともなくそのまま何が起こるのか様子を見ていた。

その内つむじ風も消え、うっすらと晴れ間が見えて来たのでホッとしていると、上空にありえないものが目に飛び込んできた。
空に浮かぶ城、なんかでかい鳥?みたいなのとその下に広がる街と草原があった。まるでホログラム映像を空に映し出しているかのようなその光景は一瞬のことで、、、

「「「え?」」」

と3人が3人(もしかしたら他の人も)間が抜けた声を出しているうちに消えてしまった。と思ったその瞬間今度は辺り一面、ヘドロと血が混ざり合ったような猛烈な匂いと質感が浴びせられたかのように襲って来た。思わず吐きそうになるもそれも一瞬の事だった為頭が何が起こったのか理解する前にいつもの景色に戻っていた。

「今のは・・・一体・・・・?」

そう一番最初に声を出したのは誰だったのか。
あまりにも非現実過ぎる出来事に崩れ落ちて泣き出したり気を失って倒れる人もいる中、俺はその声に体験したのは自分だけじゃなかったと認識するのと少しホッとする事で精一杯だった。
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