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序章
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「話してくれてありがとう」
俺が全てを話すと警察官はそう言い少し難しい顔をした。
「やっぱり信じられませんよね」
気まずさに思わずハハハと笑ってしまう。
「あ、あぁ、すみません。そういうわけじゃないんです」
「いえ、いいんです。自分だって信じられないんですから」
慌てた様子で答える警察官に対し力なく笑いそう答えた。そんな俺に対し警察官はかぶりを振り、かなり真剣な表情で真っ直ぐと目を合わせて言った。
「柊さん、私が今回伺ったお話は先ほどお話しした猫の化け物とは違うようなんです。いえ、確かに猫の化け物である事は違いないのですが、今までの目撃されていたのはあくまでも4足歩行の猫の化け物で、2足歩行の猫の化け物じゃないんですよ。」
思わぬ反応と情報に続きを聞こうと次の言葉を待った。警察官は視線を窓の外にずらし続きを話す。
「先日の空に浮かぶ城の件があったでしょ?実はアレの前から今回のようなケース・・・実際は少し違いましたが、これはちょいちょいあったんです。アレを見る前は世迷言というか、薬とかそう言うのなんじゃないかって思ってそういう路線で捜査をしていたんです。」
そう言って俺を見る。
「アレを見てから変わったんですか?」
俺の質問に大きく頷きまた窓の外に視線をずらす。
「えぇ、変わりましたね。この仕事しているとオカルト的な事は犯人の思想や行動パターンなどの事件解決の糸口の為に調べてあくまでも知識としてしか扱っていなかったんですが、アレがあってからもしかしたら、、いえ、もしかしなくても今までとは違う何か大きな流れがあってそれこそ柊さんの目撃した猫又や狼男なんかがいてもおかしくないって。なんでだかわかりますか?」
今度は窓の外に視線を置いたままそう質問してきた。
「分かりません。何かあったんですか?」
「柊さんのケースを含め今回の一件には全て血溜まりがあるというのが共通しています。そしてその血溜まりはかなりの血液から出来たものだという事が判明しています。量からして人間一人分じゃない事は明らかです。しかし、その血液の主は見つかっていないんです。」
「っ!!」
そうだった。なんで忘れていたのか。
あんな量の血があったのにその血を流したであろう人物が1人もいなかったのだ。
警察官はそのまま外を見つめたまま話は続ける。
「空飛ぶ城の件迄はそれがなんの血液かがわからなかったんです。人の血が混じっているのは間違いなかったのですが、人間一人分のDNAしか検出されませんでした。」
「一人分ですか?」
どう考えてもおかしい。あんな大きな血溜まりが出来るんだ。人1人の血液量なんて詳しくはないが、少なくとも複数人じゃないとあれくらいの血溜まりは出来ない事は容易に想像できる。
「おかしいでしょう?あんな大量の血液、どう考えて人1人じゃ説明がつかない。何度やっても極秘で別の機関に依頼しても同じでした。それなのに・・・」
一度そこで言葉を切り、逡巡するように下を向く。
「それなのに?」
そんな警察官に俺は先を聞きたくて声を掛ける。
その声に頭を上げこちらに向き直り意を決したように先を続けた。
「それなのにあの空飛ぶ城の件があってから他の血液の持ち主が解るようになったんです。あの血液には多数の動物の血が入り混じっていたんです。」
しかも、とそのまま若干興奮したように拳を握りしめながら話を続ける。
「サンプルとして保存していた血液はその解析結果が出てから、空飛ぶ城の件から3日経った時に全て紛失扱いになりました。紛失現場に狼と人のDNAが入り混じった体毛を残してね」
俺が全てを話すと警察官はそう言い少し難しい顔をした。
「やっぱり信じられませんよね」
気まずさに思わずハハハと笑ってしまう。
「あ、あぁ、すみません。そういうわけじゃないんです」
「いえ、いいんです。自分だって信じられないんですから」
慌てた様子で答える警察官に対し力なく笑いそう答えた。そんな俺に対し警察官はかぶりを振り、かなり真剣な表情で真っ直ぐと目を合わせて言った。
「柊さん、私が今回伺ったお話は先ほどお話しした猫の化け物とは違うようなんです。いえ、確かに猫の化け物である事は違いないのですが、今までの目撃されていたのはあくまでも4足歩行の猫の化け物で、2足歩行の猫の化け物じゃないんですよ。」
思わぬ反応と情報に続きを聞こうと次の言葉を待った。警察官は視線を窓の外にずらし続きを話す。
「先日の空に浮かぶ城の件があったでしょ?実はアレの前から今回のようなケース・・・実際は少し違いましたが、これはちょいちょいあったんです。アレを見る前は世迷言というか、薬とかそう言うのなんじゃないかって思ってそういう路線で捜査をしていたんです。」
そう言って俺を見る。
「アレを見てから変わったんですか?」
俺の質問に大きく頷きまた窓の外に視線をずらす。
「えぇ、変わりましたね。この仕事しているとオカルト的な事は犯人の思想や行動パターンなどの事件解決の糸口の為に調べてあくまでも知識としてしか扱っていなかったんですが、アレがあってからもしかしたら、、いえ、もしかしなくても今までとは違う何か大きな流れがあってそれこそ柊さんの目撃した猫又や狼男なんかがいてもおかしくないって。なんでだかわかりますか?」
今度は窓の外に視線を置いたままそう質問してきた。
「分かりません。何かあったんですか?」
「柊さんのケースを含め今回の一件には全て血溜まりがあるというのが共通しています。そしてその血溜まりはかなりの血液から出来たものだという事が判明しています。量からして人間一人分じゃない事は明らかです。しかし、その血液の主は見つかっていないんです。」
「っ!!」
そうだった。なんで忘れていたのか。
あんな量の血があったのにその血を流したであろう人物が1人もいなかったのだ。
警察官はそのまま外を見つめたまま話は続ける。
「空飛ぶ城の件迄はそれがなんの血液かがわからなかったんです。人の血が混じっているのは間違いなかったのですが、人間一人分のDNAしか検出されませんでした。」
「一人分ですか?」
どう考えてもおかしい。あんな大きな血溜まりが出来るんだ。人1人の血液量なんて詳しくはないが、少なくとも複数人じゃないとあれくらいの血溜まりは出来ない事は容易に想像できる。
「おかしいでしょう?あんな大量の血液、どう考えて人1人じゃ説明がつかない。何度やっても極秘で別の機関に依頼しても同じでした。それなのに・・・」
一度そこで言葉を切り、逡巡するように下を向く。
「それなのに?」
そんな警察官に俺は先を聞きたくて声を掛ける。
その声に頭を上げこちらに向き直り意を決したように先を続けた。
「それなのにあの空飛ぶ城の件があってから他の血液の持ち主が解るようになったんです。あの血液には多数の動物の血が入り混じっていたんです。」
しかも、とそのまま若干興奮したように拳を握りしめながら話を続ける。
「サンプルとして保存していた血液はその解析結果が出てから、空飛ぶ城の件から3日経った時に全て紛失扱いになりました。紛失現場に狼と人のDNAが入り混じった体毛を残してね」
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